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ブレーキ調整

メンテナンス教室

*ブレーキ調整があっけないほど簡単にできる、ブレーキシューチューナー。

タイヤの減り具合は直接見えるということもあって気にする方も多いと思いますが、ブレーキのゴム(ブレーキシュー)の減り具合についてはあまり意識したことのない方が多いと思います。ブレーキシューの交換時期については、一般的にゴムの溝がなくなる直前くらいといわれていますが、晴れの日ばかり走るのであれば、タイヤの寿命と同じくらいかそれ以上の距離は持ってしまいますね。でも雨の日にアップダウンの多いコースを走ると、晴れの日の何十倍もすり減ってしまうことがあります。そうなると、ブレーキシューの交換が必要になります。

ブレーキ調整

ブレーキシューを交換するときにむつかしいのは、この2点です。

  • ブレーキシューがリムに対して適切に取り付けられているか。
  • ブレーキレバーの「引きしろ」が適切で、前後ブレーキで同じになっているか。

作業に習熟した人であれば、アーレンキー1本でたやすく調整してしまうものですが、不慣れな方は例えばこんな工夫をすることもあります。

ブレーキ調整ちょうどよい「引きしろ」のところまで、輪ゴムでブレーキレバーを固定しておく。
ブレーキ調整ちょうどよい「引きしろ」のところまで、アジャスターを引っ張った状態にしておく。

どちらもこの状態でワイヤーとシューを固定します。なかなか効果的ではありますが、ブレーキシューの適切な取り付け位置については「腕」次第です。前後で「引きしろ」をそろえるのもなかなかむつかしいですね。

そこでご紹介するのが、この「ブレーキシューチューナー」という専用工具。派手な色をしたプラスチックの板で、端っこが少し段になっています。右用と左用があり、進行方向の矢印が付いています。

ブレーキ調整

真横から見ると、だんだん薄くなっています。

ブレーキ調整

使い方です。

  1. ブレーキのクイックリリースレバーを緩めます。(突起を上向きにします)
    ブレーキ調整
  2. ブレーキシューを固定しているボルトを反時計回りに回して、ブレーキシューがぐらぐらになるくらいまで緩めます。
    シマノの場合、4mmのアーレンキーを使用します
  3. ブレーキシューチューナーをブレーキシューとリムの間に挟み込みます。(左右の向きと、進行方向は書いてある通りにしてください。)
  4. クイックリリースレバーを締めます。(突起を下向きにします)
    ブレーキ調整
  5. ブレーキシューをチューナーにピッタリ接触するように、固定します。あそびが少しある場合、ブレーキレバーを軽く握ってやると、ブレーキシューとチューナーとリムがぴったりします。
  6. ブレーキシューをリムに押し付けるようにしながら、ブレーキワイヤーを引っ張り気味にして、固定します。
    シマノの場合、5mmのアーレンキーを使用します。
  7. ブレーキシューチューナーを外せば、出来上がり。

拍子抜けするくらい簡単でしょ?

ブレーキレバーの「引きしろ」は、ハンドルレバーの形状や取り付け位置・手の大きさや好みなどもありますが、なかなかいい具合になります。

ブレーキ調整

そうはいっても、「引きしろ」には個人差があります。

もうちょっと「引きしろ」が大きいほうがいいという方は、チューナーにビニールテープを1~2回貼ってから、作業してください。ビニールテープの厚み分、「引きしろ」が大きくなります。ワイヤーを固定するときに、ブレーキのアジャスターを2~3回転ほど緩めておくという方法もあります。

ブレーキ調整

逆に「引きしろ」が小さいほうがいいという方は、ワイヤーを固定するときに、クイックレバーを完全に緩めずに、中間あたりにしておくと、すこし「引きしろ」が小さくなります。

ブレーキ調整

「引きしろ」が小さい = あそびが少ない
「引きしろ」が大きい = 遊びが多い

 

このブレーキシューチューナーを使用すれば、ブレーキシューが適切な位置で固定できるのはもちろん、前後のブレーキで「引きしろ」をそろえるのが簡単になります。

「ブレーキが硬い」と言われる方のバイクをチェックすると、ブレーキレバーの「引きしろ」が極端に小さい方が多くみられます。「引きしろ」が小さいと、ブレーキレバーが遠くなり、力が入りにくくなります。「引きしろ」が大きいと、ブレーキレバーが近くなり、力が入りやすくなります。

引きしろを調整するときに注意していただきたいことは、

  • 何度もワイヤーを本締めしたり緩めたりを繰り返さないように。

ワイヤーを固定するということは、「ワイヤーをつぶして痛めつける」ことになりますので、何度も繰り返したり、違う場所で行うと、ワイヤーがほつれたり、緩みやすくなります。最終的にオッケーな引きしろになるまでは、ワイヤーの固定力は8割程度にしておいて、最後の最後に本締めしてください。

新品のアウターを使用するときは、ワイヤーの初期伸び(実際はアウターの初期縮みのことで、ワイヤーは一切伸びません。)を考慮して、あえてすこし「引きしろ」を小さめにしておきましょう。

また、ブレーキシューやリムがすり減ることで、「引きしろ」が大きくなりすぎた場合、いちいちワイヤーを引っ張りなおして固定するのではなく、アジャスターで調整してください。

比較的安い工具なので、1個持っておくと、重宝しますよ。
BRAKE PAD INSTALLATION TOOL ブレーキシューチューナー

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