前回ブライトンのGPSサイクルコンピューターRider310をレポートしましたが、お次は最上位モデルのRider530をレポートしてみたいと思います。
まずは画面サイズの比較。当然ながらRider530のほうが一回り大きい画面です。この2モデルの最大の違いは、道案内機能ですが、「画面がでかい」というだけで私のような老眼には、選択する理由になりますね。一つ惜しいのは、数字が近づきすぎていること。このため、56とか、65とか、58といった数字がくっついたように見えてしまい、瞬間的に見えにくいと思うときがあります。
今回はスピードセンサーとケイデンスセンサーをつけてみました。GPSによるスピード表示の反応はなかなか良いと思いましたが、センサー付きのほうがより正確で反応も早いのは間違いありません。旧世代のスピードメーターのように磁石が必要ないので、フレームやフォークの形で取り付けにくい事や、磁石とセンサーの隙間がずれてしまって反応しないといったわずらわしさがありません。
もう二度とこの方法には戻りたくありません。洗車の時や輪行の時、これらセンサーの邪魔なことといったら、無いですよね。
付属の台座でステムに取り付けてみました。走行中に最も多く使用するのが、左側にある画面表示の切り替えボタンですが、その左にライトがあるため、ちょっとやりずらい。うっかり本体を回してしまうと外れて落下する危険性がありますので、この場合はオプションのFマウントにした方が良いですね。
また、この左側のボタンと、右側の電源ボタンは、下側の2つのボタンよりもクリック感が低いので、もう少し押した感がある方がわかりやすいと思います。
通常の機能は当然ながらごく普通に使えますので、割愛します。逆に機能(項目)が多すぎて、走っている最中には把握できません。
このモデルのウリでもある、ルートナビ機能を使ってみました。ルートナビをするには、スマホのアプリかPCでルートを引いて、Wifi環境で本体に飛ばすという操作が必要です。そのためこのモデルのみ、Wifi対応です。というか、Wifi環境が無いと、ルートナビ機能は使えません。ついでに走行ログもWifi環境でスマホに飛ばすと、ANT+やblutooth接続よりもウルトラ早くなります。唯一の難点は、Wifiのパスワードを入れる画面が超やりにくいところですね。初回だけなので我慢しましょう。
これがルートナビ中の画面です。これ以上ないほどシンプルです。この線だけを見ると、カーブなのか右左折なのか判断できませんが、左上にそれは表示されます。右下に小さくスピードだけが表示されていますね。
わざと道を外れてみました。中央少し下よりに、細い線が見えます。これがルートから外れた道ということになります。画面上にも「ルート外」と表示されますので、画面さえ見ていれば、ルートを外れたらすぐにわかりますね。
道案内を表示していると、当然ながらそのほかの情報、距離や高度やケイデンスなどなどが表示されません。左側のボタンで切り替えれば見られますが、走行中にしょっちゅう画面を切り替えるのは面倒ですし、安全とは言えませんよね。結局GPSサイクルコンピューターを2つ取り付けたくなるのは、そんな理由からでしょう。
ブライトンのウリの一つでもあるバッテリーの持続時間がガーミンよりも超長いという点についても、確認しました。Rider310にも本体のバッテリー残量が表示されますが、画面が小さいためあまりにも見えずらい。その点Rider530は見やすいですね。530のカタログスペックでは33時間持つということでしたが、約20時間使用してみて、バッテリー残量は1/3減った状態でした。なかなかだと思います。
モバイルバッテリーから給電しながら使用可能ですが、本体のマイクロUSBの差込口が裏側にあるため、本体をステムに取り付けるとふさがってしまい、使えません。その場合は別売りのFマウントにしましょう。そもそもバッテリーが長持ちしますので、前日に充電することを忘れなければ、よほどの距離じゃない限り心配ないとは思いますよ。
しかし電動シフトといい、パワーメーター、GPSスピードメーターといい、最近のスポーツバイクにはWifiやANT+、Bluetoothの知識が欠かせませんね。パソコンやスマホって、デジタルなのになんかうまくいかないことって、よくありますよね。ブライトンで実際にあったのは、走行ログをスマホにダウンロードしているときに、プツンと通信が途絶えてしまったとか、やり直してみるとなぜか走行データの地図だけ表示されないとか、いつの間にか治っているとか、そういった不条理際まないない事が起こりえます。データのダウンロード中にスマホと本体の距離が離れてしまって、電波が届かなくなり接続が切れてしまうなんてこともあります。スマホも格安スマホだとなぜか調子悪いとか、OSのアップデートでアプリの調子が悪いとか……
言い訳がましいと怒られるかもしれませんが、再現できない不具合って対処しようのない事があります。最終的には国内代理店とメーカーが判断しますので、海外通販のように連絡つかないとか、困ったことにはならないと思います。ご安心ください。
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