質問です。自転車を掃除するとき、車輪は外していますか?
外さずに洗うという人には、こんな風にたとえると、よく理解してくれます。
車輪を外さずに掃除するのは、服を着たまま体を洗うようなもの。
そんなに汚れていないとか、後でちゃんと掃除するから仮で掃除するというのであれば、車輪を付けたまま手の届く範囲だけ掃除するのもいいと思います。でもきちんと掃除しようとすれば、車輪くらいは外せないとダメです。
車輪を外さないとまともに掃除できないのは、このあたりです。
- フロントフォークの内側
- 前後ブレーキの内側、ブレーキシューの溝
- シートステー・チェーンステーの内側
- シートチューブの裏側、BBの後ろ側
車輪を外して掃除しようとすると、クイックレバーを挟んで固定するスタンドでは無理です。こんなスタンドがほしくなります。
「クイックとBB下で支える」スタンドと、「フレームorシートポストをつかむ」スタンドは、前後輪を外しても載せることができますが、最後の「シートステー&チェーンステーに引っ掛ける」タイプの場合、前輪を外してしまうととても低くなって、作業性が悪くなります。前輪を外したら、高さ30センチくらいの台(バケツ位がちょうどよい)にフロントフォークのエンドを載せておくと、作業しやすくなります。
→こんなパーツがあれば、クイックレバーを挟んで固定するスタンもありです。
さて、後輪を外すと、チェーンがたるみます。たるんだチェーンは重力に引っ張られ、チェーンステーに当たります。ペダルを回すとチェーンステーにがりがりこすれて傷がつきます。このままではチェーンを洗うことも、注油することもできません。そこでこのパーツの出番です。
リアエンドのディレイラー側(ハンガー側)に取り付けるローラーのようなパーツ。シンプルなものですがこれがあるのとないのとでは、作業性が大きく変わります。いくつかのメーカーから発売されておりますが、安いもので十分です。今回使用したのは、こちら
取り付け方は、チェーンをひっかけて、リアエンドに引っかけて、蝶ねじを締めるだけ。
取り付けた後、一つ注意点があります。後輪を外すときはリアのギアをトップ側(一番小さい方)にするのがセオリーですが、そのままチェーンキーパーをつけると、チェーンラインが一直線になりません。下の画像でチェーンの赤いラインと、ディレイラーの黄色いラインが一直線になっていないでしょ。
この状態でペダルを前に回すとかなりの抵抗がありますし、最悪チェーンが外れるかもしれません。ペダルを逆回転させると、チェーンが詰まってしまって、スムースに回りません。ではどうするか?
リアディレイラーのシフトを操作して、チェーンラインが一直線になるようにしてください。ギアをトップ側から、3~4枚ロー側にすれば大丈夫です。チェーンラインがまっすぐになれば、もうペダルを前後どちらに回転させてもチェーンはスムースに回ってくれます。
この状態でチェーン洗浄マシンを使えば、汚れた洗浄液でリムを汚すことがありません。
注油するポイントは、チェーンキーパーの真上です。あふれたオイルが地面に垂れることもありません。
掃除と注油が完了すれば、チェーンキーパーを取り外して、汚れをふき取っておいてください。
小さいければ、とっても便利なパーツ、チェーンキーパーのご紹介でした。
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