自転車って、自分で走るだけではなく、車や電車、船や飛行機に乗せることで、自走ではとうていいけないところまで運んで走ることが出来ます。そういったことを総称して、今では「輪行(りんこう)」と表現するのですが、いったいいつからあるかご存知ですか?
先に答えを発表してしまうと、なんと1984年10月1日なんです。そう、今日なんですよ。
自転車の発明から今日までを、簡単な年表にしてみました。
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もともと輪行は競輪選手だけに許可されていた方法だったんです。それが1960年代に第1次サイクリングブームが広がり、財団法人日本サイクリング協会(JCA)が設立されました。(※そのもっと前から地方のサイクリング協会はありましたが、そのとりまとめ役としての存在です。)そして、その会員のみの特権として、会員証の提示で有料手回り品切符を購入し、輪行することが出来ました。しかし、いろいろ問題があったんですよね。
そのあたりは、私がヘタにまとめるよりも、1983年~1984年の雑誌「サイクルスポーツ」をご覧ください。
文部省、国鉄、日本サイクリング協会とその校正団体である地方サイクリング協会・東日本学生サイクリング連盟(ESCA)・西日本学生サイクリング連盟(西サ連)、サイクルスポーツの読者への署名の呼びかけ等により、遂に1984年10月1日、誰でも有料手回り品切符を購入すれば、輪行することが出来るようになったのです。
もしこの日本に、「輪行の日」というものを制定するのであれば、この10月1日が最もふさわしいものだと思いませんか?
さらにその15年後の1999年、遂に有料手回り品切符も必要なくなり、輪行袋に入れた自転車は無料手回り品切符扱いとなりました。つまり、タダ。現在有料手回り品切符といえば、主にペットのことになります。
この話、ワールドサイクルの輪行講座で必ずご紹介するのですが、結構皆さんご存じないですよね。そりゃそうです。当時日本サイクリング協会の会員といっても、2万人程度しかいなかったんですから。世界の中では完全にガラパゴスな輪行という制度ですが、そんな紆余曲折があって今があるのです。
それを知らずに、「輪行って、電車に自転車を乗せること」っていう浅い知識だけで、ゴミ袋で輪行したり、サイズオーバーしたり、パーツがはみ出ていたり、混み込みの電車に乗ったりするのは、自らの首を絞めることに繋がります。あまりにマナーがわるく、一般の乗客の方からクレームが増えることになると、「輪行なんて禁止してしまえ!」 となりかねません。いつの世も悪貨が良貨を駆逐してしまうのでしょうか?
輪行に限らず、車道での車と自転車、山でのマウンテンバイクとハイカー、トレイルランと登山客など、互いを思いやり、共存共益できる社会にしたいですね。
以下極秘資料です。こっそりご覧ください。
- 1983年1月号(1/2)
- 1983年1月号(2/2)
- 1984年2月号(1/6)
- 1984年2月号(2/6)
- 1984年2月号(3/6)
- 1984年2月号(4/6)
- 1984年2月号(5/6)
- 1984年2月号(6/6)
- 1984年4月号(1/2)
- 1984年4月号(2/2)
- 1984年9月号
- 1984年10月号