サイクリングにはまってくると欲しくなるのが、ペダルに靴底を固定してしまうアレ、「ビンディングシューズ」というものです。
固定する金具が靴底から完全にはみ出るタイプ(ロードバイク向け)と、靴底に収まるタイプ(マウンテンバイク・ツーリング向け)の2種類があります。
更に、靴底に収まるタイプでも、マウンテンバイクやシクロクロスのレースで使うような 靴底の硬いモデル と、靴底はそれほど硬くなくって 歩きやすいモデル の2種類に大きく分かれます。
今回ご紹介するのは、金具(クリート)が靴底に収まるタイプで、且つ歩きやすいモデルです。
パールイズミから発売された「X-ALP DRIFT 3」です。実はこれ、2代目です。3年ほど前に発売されたモデルは、ブラックとオレンジ。まさにジャイアンツカラー。旧型は私も自転車通勤で使用しており、大変気に入っていたモデルです。
今回発売されたのは、ブラックとイエローのタイガースカラー。とメーカーは言っておりますが、実際に見るとイエローというより黄緑になります。
アッパーはメッシュ素材を使用して、通気性はバッチリ。靴紐は専用の金具で締め上げるので、走行中に緩んだり、解けたりすることが無いのは、如何にも自転車用に考えられたつくりですね。
旧型との大きな違いは、ソールのエッジに丸みがついたこと。まるでメ○ルのシューズのようですね。
もう一つ、つま先のほうに何やら2本の溝があります。
この溝の部分がちょうどしなるようにできていて、とても歩きやすくなっています。
自転車に乗る時の快適性を考えれば、ソールはある程度硬くなければいけません。その部分はしっかり硬めにできているので、安心です。
靴底にクリートと呼ばれる金具をつけてみましょう。もともとの状態では、クリートをつけなくても使用できるようにカバーがねじ止めされています。4ミリのアーレンキーを使用して、このカバーを外してください。
外れましたね。このカバーとボルトはもう使うことは無いでしょう。
取り付けるクリートがこちら、SM-SH56。
シマノのSPDクリートは2種類あります。
- SM-SH51 シングルモード : かかとを外側にひねった場合のみ解除できます。その他の方向には解除できません。
- SM-SH56 マルチモード : 多方向に解除が可能です。
違いは外しやすさです。マウンテンバイクのレースなどでゴリゴリ進む場合は、SM-SH51を。街中の走行でペダルをはずすことが多い場合は、より外しやすいSM-SH56というように使い分けるのが良いでしょう。
さらに、それぞれクリートナット付きと、無しという2種類に分かれます。通常クリートナットというのはシューズのインソールの下に埋まっていますので、新しいシューズの場合は別途必要ありません。クリートを取り付けるときにねじ山を壊してしまったとか、さび付いているからという時は、クリートナット付きのクリートをお選びください。
クリートを取り付ける場合、ねじ山にグリスを塗りましょう。
まずは仮止め。位置を調整して本締めです。本締めのトルクが5~6ニュートンというのは、ブレーキワイヤーやシフトワイヤー、フロントディレイラーを固定する時のトルクとおよそ同じか、やや低めです。
ソールが金属ではなくやわらかいので、つい強めに締め付けてしまいがちな箇所です。ご注意ください。
クリートを固定する位置は、親指と小指の付け根の中心というのが、目安になります。まずはここからスタートして、後は自分の感覚で踏みやすいと思える場所を探していってください。
クリートの取り付けが終わりました。
クリートがちょうど靴底のへこみに収まっています。土の上などであれば、金属のクリートを意識することなく、普通の靴に近い感覚で歩くことができますが、コンクリートや石畳の上などを歩く場合は、クリートがカチカチとあたる音がします。
ビンディングペダルを初めて使用する際は、安全な場所で付け外しが容易にできるように、十分練習してください。
定期的にクリートの取り付けボルトに緩みが無いか、点検するようにしてください。
それにしてもこのパールイズミのシューズは、旧型に比べて格段に歩きやすくなっています。つま先側の折れ曲がる部分が相当効いていると思います。
アッパー部分はとても柔らかいので、幅広の足の方にもフィットしやすいと思います。グルメ重視のサイクリングや、輪行してのサイクリングの時にオススメのシューズです。
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