エアボーンというメーカーのパンク修理キットをご紹介いたしましょう。エアボーンといえば、全長99mm、重量わずか59gの超小型ポンプが有名ですね。
まずはケースから。SDカードを購入すると付いてくるケースを一回り大きくしたような形状です。
SDカードを入れてみました。
ケースのサイドのつまみを押すと、開きます。
中身はこんな感じ。黒いパッチ(30 x 30mm)が6枚、紙やすり(40 x 25mm)が1枚、タイヤ用のパッチ(42 x 35mm)が1枚です。
最初に見たときは、なんて大きなパッチなんだと思いました。比較してみると、他社製品よりも明らかに一回り大きいです。厚みもあります。
マウンテンバイクのチューブなら良いけれど、ロードバイクのチューブには大きすぎて貼りにくいんじゃないの?
ケースを見てみましょう。左からマルニ、エアボーン、パナレーサーのパンク修理キットのケースです。
このエアボーン、私としてはかなり理想的なケースです。というのも、左側のマルニのケースの場合、夏など気温の高いところにおいておくと、パッチの端のゴムが溶けてケースとくっついてしまうことがあったからです。
ゴム乗り不要のパッチは要するにシールですから、常に粘着剤が付いた状態です。真夏にセロハンテープや布ガムテープがネチャネチャしてしまうのと、同じことがパッチにもおきてしまうのです。
では右側のパナレーサーのように、充分な大きさがあるとどうでしょうか?
こちらは逆に大きすぎて、場所をとるんですよね。ケース内の隙間も大きいので、ついうっかり押しつぶしてケースを割ってしまうこともありました。こんなに大きくなくても良いのにと思っていました。
そこでこのエアボーンのケース。ぎりぎりの厚みで中のパッチは密着されず、とても理想的です。他社の製品でもこのくらいのサイズのものはありますが、何故かアルミケース。それはオーバースペックではないかしら?
実際に使ってみましょう。まずはパンク箇所にヤスリをかけて、表面の汚れを取って馴らします。
続いてパッチの裏紙をはがして、チューブに対して菱形に貼ります。説明書ではこの状態で1分押さえるとありました。
軽く空気を入れてみました。端までしっかり密着していて、いい感じです。パッチ自体の伸縮性も高そうです。
比較として、パナレーサーのイージーパッチです。非常に薄いので、パッチの裏紙をはがして貼るまでの間が緊張します。
これも比較用に、マルニのパッチです。 珍しく赤色です。
マルニのパッチは伸縮性がほとんどありませんので、確認用に空気を入れすぎないようにご注意ください。
エアボーンのパンク修理キットには、タイヤサイドに亀裂が入った場合のパッチ(タイヤブート)が1枚付属します。どのような時に使用するのかといいますと、このようにタイヤサイドなどが切れてしまったときです。
この状態でチューブだけ修理しても、タイヤに空気を入れた時にサイドからチューブがぶにゅ~っと膨らんできてしまいます。
そうならないように、タイヤの裏側からパッチ(タイヤブート)を貼ります。
それがこちら。チューブ用のパッチよりも一回り大き目で、更に厚めです。一番の違いは、伸縮性が全く無いところ。
チューブの修理と同じように、タイヤの裏側に軽くヤスリをかけて、ゴミを取りのぞいてから貼り付けます。チューブの修理のように、ゴリゴリ密着させる必要はありません。
亀裂が見えなくなりました。
応急処置としてチューブ用のパッチを貼ることもありますが、伸縮性があるため傷口がすぐに開いてしまいます。タイヤブートの場合は伸縮性が無いため、空気を入れても傷口が開きません。
ただこれでも応急処置にはなりますので、無事に自宅に戻ったら、新しいタイヤに交換してください。
エアボーンのパンク修理キット、なかなか良いのでオススメです。
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