車を持っていない方が、自宅から遠く離れたところを走りたいと思ったらどうします?
方法は一つ、自転車を分解して専用の袋に入れて、電車に乗りましょう。日本では約30年前から、JRも私鉄もほとんどの電車が、ルール内の輪行袋であれば誰でも車内に持ち込めます。その時1日260円ほどの手回り品切符を購入する必要があったのですが、なんと約14年前からは手回り品切符も必要ありません。無料なんです。
この日本独自の自転車文化を「輪行(りんこう)」と言います。
こんな素晴らしいルールを活用せずに、自転車を楽しむことは出来ません。いろいろな輪行袋が発売されていますが、今回は、グランジのキャリーという輪行袋をご紹介いたします。
この輪行袋、日本人の女性サイクリストが開発したということで、小さな自転車のみ(目安はフレームサイズが520mm以下)に対応しております。
収納方法は、前後輪をフレームから外して、サドルとハンドルを下にしておいたフレームの両脇から挟んで収納します。
まずはパッケージのジッパーをあけてみましょう。本体が入っている袋は独立したものではなく、本体に縫い付けられています。これで収納袋を駅に忘れてきたという悲劇を防ぐことが出来ます。
中から車輪を入れる袋が2つ出てきました。 口の部分に小さなマジックテープが縫い付けられています。
袋を広げると、裏向きです。一度ジッパーを全開にして、表を向けましょう。
前後輪を外したフレームですが、フロントギアはアウターに、リアギアはトップギアにしておきます。その状態でリアシフトレバーを操作して、ディレイラーがローギアの位置にくるようにしてください。ちょっとのことですが、これでリアディレイラーが内側に寄りますので、袋からのでっぱりが抑えられます。
広げた輪行袋に、フレームをこのようにおきます。
赤い布があるほうに、サドルをおきます。
前後の車輪を先ほどの袋に入れて、フレームの両側から挟みます。このときペダルの地位がおよそ水平の位置にくるようにしてください。ペダルの位置が悪いと、袋に上手く入りませんので。
車輪は完全に袋に入っていますので、フレームカバーやスプロケットカバーといったものは必要ありません。
ジッパーを閉じながら、ドロップハンドルを左右どちらかに倒してください。何と、フレームと車輪を固定する必要が無いのです。んっ? フレームと車輪を固定しなくても大丈夫なの?
その理由は、フレームサイズ520mm以下という小さな自転車専用としたからなんです。1枚の袋で小さなフレームにも大きなフレームにも対応しようとすると、必然として袋を大きくしなければいけません。
しかしグランジのキャリーの場合は、小さい自転車専用としたことで、袋のサイズがピチピチです。ピチピチだから中身に遊びがありません。袋全体で固定していることになるのです。賢いですねぇ。(大きな方には残念なことではありますが・・・・)
今回はフレームサイズ540mm、BBの中心からサドルの上面まで671mmのロードバイクを入れてみましたが、しっかりと入りました。メーカー的には520mmまでとうたっているので、このあたりが限界でしょう。
ジッパーを締めると、しっかり自立してくれました。肩紐の長さが調整できますので、なるべく短くしてください。長いと担いだ時に揺れるので、歩きにくくなります。
要するに巨大なトートバッグですね。
この状態でサイズを測ると、縦横高さの合計は229cm。輪行のルールでは250cm以下となっていますから、余裕のサイズです。
持ってみました。いろいろな角度からご覧ください。ちなみにモデルの身長は166cmです。
完全に輪行のルール内ではありますが、駅構内や電車の中ではとても大きな荷物となります。柔らかい布に覆われてはいますが、中身はペダルやハンドルなど複雑な形状の金属が入っています。ちょっとでもぶつかると、とても痛いです。
他の乗客の方の迷惑にならないように、充分ご注意くださいね。
このグランジの輪行袋「キャリー」、輪行袋自体の重量は640gと少々重めですが、L100に比べると収納方法はかなり簡単です。
- 収納方法が簡単 → 走行中は重たい、かさばる
- 収納方法は手順が多い。 → 走行中は小さい、コンパクト
どちらを選ぶかは、貴方次第。
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