大人気のサイクリングコース「しまなみ海道」。車で行っても、電車で輪行して行くのも良いのですが、第3の手段として「フェリー」をご存知でしょうか?
車や電車に比べると圧倒的に時間はかかりますが、寝ている間に着いてしまうという手軽さは、ある意味最速ルートです。
電車で輪行する場合と、フェリーで行く場合の時間とコストを比べてみましょう。
大阪から尾道まで電車で輪行する場合、新幹線を組み合わせるとコレくらいです。片道です。
- 福山まで新幹線。在来線に乗り換えて尾道駅 約2時間 8290円
- 新尾道を飛び越えて、三原まで新幹線。在来線に乗り換えて尾道駅にもどる。約2時間 8620円
- 新尾道まで新幹線まで約1時間40分 ただし新尾道から尾道まで自走で約3.4km(約15分~25分) 8290円~8500円。
※新尾道駅で停車する新幹線は1時間に1本程度しかないため、、時間によってはかなりの待ち時間が発生します。ピンポイントで目的とするなら良いのですが、そうでなければ新尾道経由はオススメしません。
東京の方には申し訳ないですが、大阪からはかなり近いといえます。始発で行けば、朝の9時には十分尾道をスタートできますからね。
※「尾道」と「新尾道」は離れております。「大阪」と「新大阪」、「神戸」と「新神戸」、「横浜」と「新横浜」のようなものです。さらに、「新尾道」は新幹線の単独駅ですので、尾道駅まで電車で移動はできません。
ではフェリーはどうでしょう。ちょうど「四国オレンジフェリー」が自転車客獲得力を入れており、期間限定格安セットプランを販売しております。
フェリーとは、要するに「夜行バスの船バージョン」です。バスと大きく違うのは、ゆっくり横になって寝られること、お風呂があること、朝食も付いていることです。
船賃については、通常2等寝台(2段ベット)で 片道6840円のところ、2016/1/10~6/30まで、大人片道6000円となっているのです。※除外期間:4/28~5/7出発
自転車は輪行袋に入れれば無料です。輪行しなくてもそのまま乗せられますが、その場合大人片道7500円となります。日本一周するようなフル装備のツーリングバイクでなければ、断然輪行するのがオススメです。
それでもこれだと通常価格より730円安くなっただけかと思うかもしれませんが、実はこれ、670円の朝食付き。つまり片道で1500円もお徳なんです。
※通常船賃は燃料費を考慮して3ヶ月に一度見直されます。
さらに、さらにユーザーのことを考えたプランがたくさんあるのです。
例えば、
- アーリー乗船サービス
大阪南港を出航するのは午後10時、東予港を出航するのは午後10時30分ですが、なんとその2時間以上前の午後8時から乗船できます。さっさとフェリーに乗船してしまい、船内で食事をしたり、ゆっくりお風呂でくつろぐことも出来ます。
- リムジンバス その1
関空・USJ・堺駅・堺東駅からリムジンバスが出発します。片道500円 - リムジンバス その2
今治から東予港まで無料リムジンバス運行。もちろんフェリーの時間に合わせてあります。乗車時間は約43分。
自走すると約23キロ、1時間~1時間半はかかります。 - 船内荷物お預かりサービス
到着した日の夜に折り返し乗船の場合に限り、船内の案内所で荷物を預かってくれます。(無料) - 大阪南港&東予港にサイクルステーション
空気入れがあるので、予期せぬパンクにも対応できます。
客室は? というと
東予港~大阪南港間の場合、「おれんじ7」「おれんじ8」という2つの船が日替わりで就航しています。例えばおれんじ7の場合、このようなレイアウトです。客室は3階部分と4階部分に分かれております。
2等は雑魚寝です。場所は指定されており、毛布と枕がつきます。浴衣やアメニティはありません。
2等寝台になると、男女別8人部屋で2段ベットになります。ユースホステルとか、自然の家とかのあの感じです。毛布と枕がつきます。アメニティはありませんが、浴衣付きです。
耳栓は用意しておいたほうが良いでしょうね。
オレンジ8のほうが5年ほど新しい船なので、設備はちょっと綺麗です。
混み具合はどうかというと、土日祝日はある程度埋まるようですが、普段の平日であれば、ほんの数人って事もあるそうです。
これが1等になると、2等寝台のような2段ベットですが4人部屋となります。テレビとソファーが部屋についており、浴衣とアメニティが付きます。3名以上で貸切部屋にすることが出来ます。
そして、お風呂。海の上で入るお風呂は格別です。洗面所にはドライヤーも完備しておりますので、女性でも安心ですね。
どうです? フェリーでしまなみ街道、行ってみたくなりました?
往復フェリーを利用してもいいですし、片道でもいいと思います。
往路をフェリーにすれば、朝の7時前には自転車でスタートできます。電車で輪行の場合、始発に乗っても8時過ぎにはなります。
復路をフェリーにすれば、晩の8時にはフェリーに乗船して、ゆっくりお風呂に疲れます。夏なら7時くらいまではギリギリ明るいですから。
自分の自転車を持って行かなくっても、お得なレンタルサイクルプランもありますよ。
オススメガイドブック
- しまなみ島走 BOOK
- ニッポンのじてんしゃ旅 瀬戸内7海道サイクリングガイド
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