2012年に発売されたので新商品というわけではないのですが、お気に入りのケミカルをご紹介します。
こんな経験ありませんか?
パンク修理をしようとしたら、チューブがタイヤの裏側にビシ~っと張り付いていて、はがすのに苦労した。
これが特に軽量チューブで、焦って乱暴に引っ張ってしまうと、チューブがいびつに伸びてしまいます。そんなチューブはもう使いたくないですよね。パンク修理やタイヤやチューブ交換のたびに張り付いたチューブをはがすのは、なかなか手間も時間のかかる面倒な作業。もっと簡単にできないものでしょうか?
そこでおすすめしたいのが、日本のパナレーサーの「タイヤパウダー」という商品です。
新品のチューブをあけると、粉々していますよね。あの粉を「タルク」って言いまして、簡単に言うとそれが詰まった商品です。
タルクって何? はい、タルクは 滑石(かっせき)という鉱物を微粉末にしたものです。聞きなれないかもしれませんが、実は私たちの身の回りにタルクを使用したものはあふれています。代表的なのは「ベビーパウダー」「ファンデーションなどの化粧品」「チョーク」などですね。一時”アスベスト”が含まれていると悪いうわさが広まりましたが、もちろん日本のちゃんとした化粧品メーカーや、このパナレーサーのタイヤパウダーにはそのようなものは含まれておりませんのでご安心ください。
使い方は一言でいうと、「タイヤの裏に薄く塗るだけ」
最初に数分かけてこの作業をしておくだけで、チューブを外すときに大違いですよ。
もっと安い「ベビーパウダー」だけで十分?って思ってませんか?
もちろんそんなことはありません。タイヤパウダーがただのタルクだけではないのは、こんなところです。
- ミネラルオイルでコーティングしている為、ゴムの劣化防止にもなる。
- ミネラルオイルでコーティングしている為、塗る時の飛散防止にもなる。
- 酸化チタンが含まれており、圧が高まるとチューブとタイヤの滑りを押さえる。
- 小さい子が口に入れることを防止するため、あえて青色に着色している。
- スポンジのサイズ、硬さが、タイヤの裏側に塗るのに絶妙。
特に5番目はこの商品の開発者から直接お伺いした話です。口紅のようにスティック状にしてみたり、アンメルツ横々のように塗るタイプにしてみたり、いろいろなタイプを試作してみたそうですが、これが一番塗りやすかったらしいです。
一部のネット情報では、はめにくいタイヤでもはめやすくなるなどと書かれていたりもしますが、それはないかな….
容量は50gで、ロードタイヤおよそ20本分。1年に1回タイヤを交換する方なら、10年分です。
塗り方はこちらの動画をご覧ください。タイヤをハンドルに引っかけて作業すると、ちょうどよい高さになります。本体から直接タルクをタイヤに振りかけて、スポンジで伸ばすという方法もありますが、ムラになりますので、適宜スポンジにタルクを載せるようにして塗るのがおすすめです。
ご注文はこちら
最新情報をお届けします
Twitter でWORLDCYCLE_BLOGをフォローしよう!
Follow @WORLDCYCLE_BLOG