コンビニや自転車のイベント会場でロードバイクを見かけると、つい気になってしまうのが、ロードバイクの立てかけ方。あまり考えたことが無いかもしれませんが、結構皆さん危険な立てかけ方をしていますよ。一番ダメなのが、コレ。
何が危険かわかりますか?
- 左ハンドルしか壁に接しておらず、バイクが壁に平行、地面にほぼ垂直に立っている。
- バイクの左側を壁に立てかけている。
- ギアがアウターxトップ
- 右のクランクの位置が0時。
何故危険か説明しましょう。
- 左ハンドルしか壁に接しておらず、バイクが壁に平行、地面にほぼ垂直に立っている。 →ちょっとでもハンドルが動くと、バランスを崩して倒れやすい。
- バイクの左側を壁に立てかけている。 →倒れるときは必ず右側に倒れてしまう。
- ギアがアウターxトップ。 →リアディレイラーが最も外側に出ているので、倒れたときに真っ先に地面に接触し、ディレイラーおよびディレイラーを取り付けている台座(ハンガー)が曲がってしまいます。
- 右のクランクの位置が0時。 →右側に倒れたときにペダルより先にリアディレイラーが地面に接触する。
要するに、
下手な立てかけ方をしていると、倒れてリアディレイラーハンガーが曲がってしまいますよ。
曲がるとどうなるか。その時はちょっと曲がっただけのつもりでも、そのままの状態でローギアに入れるとどうなるか?
本来のローギアの位置よりもディレイラーが内側に入ることになりますので、スポークに接触し、巻き込まれ、ガラガラガッチャーン!
なんとか車輪を外してみると、ハンガーがぐにゃり。塗装がはがれています。
このロードバイクはクロモリフレームだったので、手で曲げ戻してその後100キロくらいは走れました。これがもしアルミやカーボンフのレームで、アルミの「ハンガー」だったら折れて即終了だったでしょう。巻き込んだ瞬間にバランスを崩して大転倒しているかもしれません。
応急処置的なパーツ(エマージェンシーハンガー)もありますが、どっちにしろ最悪です。
シマノの最新式「シャドーリアディレイラー」(RD-R9100、RD-R8000、RD-R7000)は、そうなりにくい構造です。
ではどうやって立てかければよいのでしょう。それがこちら
ハンドルと後輪を壁に当てると解説してあるものを見たことがありますが、後輪よりもサドルのほうがやりやすいと思います。
この立てかけ方だと、複数台を立てかけるときに半分重ねることができます。重ねるといっても、バイク同士は一切接触しません。それがこちら。
とっても省スペース。知らない人のバイクに重ねるのはナシですが、仲間のバイクなら、全然オッケーでしょ。実際このようにバイクを重ねておいていると、「おぬし、出来るな!」って雰囲気プンプンです。
さらに、完全に重ねて置くときにも、ペダルの位置が邪魔にならず、傷がつきにくく安全に置くことができます。
ポイントはペダルの位置です。ペダルが水平「3時9時」だと、ペダルがチェーンステーにガシガシ当たってしまい、バイクを近づけることができません。ペダルの位置は、「1時7時」がベストポジション。
何も考えずにテキトーにバイクを重ねるのと、ペダルの位置をほんのちょっと整えてから重ねるのとでは、大きな違いです。これはあくまでも基本ですので、バイクに取り付けたバッグやキャリア等があると、この通りにはできないかもしれません。そんなときも、どうすれば傷がつきにくくて倒れにくいか、工夫しておいてみてください。
たかが”バイクを壁に立てかける”だけですが、ちゃんと考えると、ベストな方法って見えてきますね。
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