今回のサイクリングの目的地は、兵庫県の砥峰(とのみねこうげん)高原というところ。理由はワールドサイクルベックオンフェスタに7年連続でMCをしていただくMCアケちゃんが、播磨サイクリングマップでここがいいって紹介していたからです。
しかし大阪の自宅から砥峰高原まで往復すると、300キロくらいになりそう。走れない距離ではありませんが、翌日体中がバキバキになるのは必至です。そんな時こそ、輪行を活用しましょう。まず砥峰高原の入り口、あまちゃんの主人公「のんちゃん」のふるさと神河(かみかわ)町まで約100キロ走ります。そこから砥峰高原を抜けて反対側まで行ってしまうと、輪行できる駅がありません。同じ道を往復するのは好きではありませんので地図をにらめっこすると、砥峰高原の南側に峰山高原というのがあります。まず峯山高原を通って、砥峰高原で戻ってくるというルートが見えてきました。戻ってくるとJR播但線がありますが、便数が1時間に1本あるかないかのローカル路線。20キロちょっと北に走れば、JR播但線の終着駅でもあり、JR山陰線でもある和田山駅があります。そこから特急こうのとりに乗れば、自宅まで3時間弱で戻れます。
ルートラボで調べると総距離180キロくらいになりますが、それくらいならまぁ行けるだろうということで、朝7時過ぎに出発です。
持ち物はドイターのバックパック(レース EXP エアー 14L)に、R250の輪行袋とお風呂用にタオル、下着(パンツと靴下、アンダーシャツ、イージーパンツ)、カメラ、スマホ、お金、ワイヤー錠、携帯工具セット。和田山駅のお風呂屋さんがあるのはチェック済みです。
真夏以外はバックパックを背中に背負っても、たいして不快ではありません。まぁ自分が背負いなれてるってのもありますが。バックパックのほうが大型サドルバッグよりも出し入れが楽で、輪行中もヘルメットを固定できて、持ち運びやすいですし。
篠山市、西脇市までは何度か走ったことがあるので、地図に頼らなくてもオッケー。予定通りちょうど100キロ、出発から4時間ちょっとで神河町に到着。
最初に目についたラーメン屋さんで、半ちゃんセットで塩分と水分補給です。よし、ここからが本日の本番です。
峰山高原は特に立ち止まるような絶景はなく、普通の峠道でした。唯一下り始めたところに「松か井の水」というところがあり、地元の方が大量のポリタンに水を汲んでいました。しかし注意書きを読むと、「生では飲めません」 残念。悔しいの一口だけ飲んでおきました。
せっかく上った峯山高原ですが、くねくねと下りきったところにあるスーパー「Aコープ」で2度目の休憩。さて、今度こそ本番の砥峰高原です。
かなり道が荒れています。落石がごろごろ転がっています。途中15%を越える勾配もあり、なかなかの走りごたえ。車も自転車もモーターバイクもほとんど走っていません。
たっぷり登ったころで森がさ~っと切れたと思ったら、突然視界が開けました。初めてでも一目でわかる、ここがススキの草原・砥峰高原に間違いない。自然交流館の前の舞台のようになったところで、一人セルフタイマー、ワンハンドバイクリフト。先客はモーターバイク乗りの方が一人、向かいのベンチでのんびりたたずんでいました。
写真を撮っている最中も誰も来ません。休憩にチョコを食べてドリンクでのどを潤したら、その場にごろんと寝ころびます。ちょうど薄い雲の上から日差しが差し込んできて、最高の昼寝コンディションです。その間も誰も来ません。きっと春や夏だったら、記念撮影待ちになるんだろうなぁ。この場所の最高の景色ではないかもしれませんが、独占できるのは何物にも代えられない贅沢な瞬間です。
別のアングルからも。一番右に見えているのが休憩所で、そのすぐ左側が上の写真を撮ったところです。
朝来(あさご)市の和田山駅まではほぼ下り基調で25キロくらい。生野銀山とか播磨屋本店とか、天空の城竹田城とか気になるところはいくつかありましたが、暗くなりそうだったので今回はスルー。和田山にある銭湯でさっぱりしてから輪行で帰る予定もキャンセル。次回のお楽しみに取っておきましょう。
最終、和田山駅に着いたのが4時半。みどりの窓口で聞いてみると、午後5時23分のこうのとりがあるとのこと。1時間弱ありますので、近くのスーパーでお弁当を買って、和田山駅までささっと輪行。こうのとりの車内でお弁当をいただいて、9時には無事に帰宅できました。
R250の輪行袋は、縦型一択です。横型は縦型より入れるのが楽ではありますが、きっちり自立できるように固定しにくいのと、電車内で通路やドアの邪魔にならずに置くことができないというのがその理由です。
縦型輪行袋だと、身長の低い女性には階段などで当たって歩きにくいなんて言われますが、それは(1)肩紐を短くするのと、(2)担いだ後に横型に90度ずらすという技を使えば一発解決です。
自走では不可能な距離でも、輪行すればいいところだけを走ることができます。車だと片道だけって不可能ですし、スタートとゴールが別っていうのも不可能です。
魔法のじゅうたん輪行を活用して、サイクリングをもっともっと楽しんでくださいね。
今回のルート
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