前回、初めてのグループライドが楽しくて、立て続けに行ってまいりました。
今回はなんと、初めてのライドイベントです。
今回参加したのは「ツアー・オブ・奈良・まほろば2019」の曽爾・御杖コース。
3つのコースがあって、どれもスタートは大宇陀の道の駅。
そこから曽爾村方面へ向かうコースに参加しました。
まず、ライドイベントは朝が早い!
自転車に乗るのに朝の4時に起きるという経験が元日の初日の出ライド以来で、まったく頭も体も起きないままの出発。
もちろんお腹もあまり空いていませんが、食べないわけにはいかないのでサンドイッチをもぐもぐ。
1時間程で現地に到着しました。
会場にはすでにたくさんの参加者が集まっています。
おそろいのジャージあり、家族参加あり、ミニベロあり。
レースではないので、とてもゆるい雰囲気です。
今回は私達夫婦2人チームと、友人3人チームの計5名で参加。
友人たちとも合流して、いよいよスタート間近です。
ちなみに今回のイベントは、エイドポイントが何ヶ所もあって、
美味しいものがいっぱい食べられるそうで。
中でも曽爾・御杖コースはもっとも景色が綺麗なんだとか。
ワクワクしてきますね。楽しみだー!
スタート直前、司会者の方が言いました。
「みんな、坂は好きかー!?」
参加者の方々が叫びます。
「好きだー!」
そうか、これはそこそこ登るコースなんだな(今更)。
でも大丈夫。ぶどう坂も千葉山も達成したし、かかってこい!
それに、今日は補給ポイントがいっぱい!怖いものはない!
というわけで早速スタートです。
今回は誘ってくれた友人が案内役を買って出てくれたので、お言葉に甘えて友人について行きます。
大宇陀は道幅も広く交通量も少ないのでとても走りやすく、
アップダウンもとても緩やか。
じわじわと、でも緩やかに登り基調の道が続きます。
寝ぼけていた頭と体も、登り終わった頃にやっと動き始めました。
そしてここから、むちゃくちゃ気持ちのいい下り!
最初はそれなりに斜度のある下りですが、しばらく行くと
見通しのいい緩やかな、そしてカーブもほとんどない下り坂が続きます。
最高に気持ちがいい!道もしっかり舗装されていて安心です。
下りきったところで最初の補給ポイント。
ただ、ここはミネラルウォーターだけ。
トイレ休憩をして、水を継ぎ足して、ここから少し起伏のある道を行くようです。
のどかな農村の坂をじわじわと登って行きます。
さっきまで曇ってすこし肌寒いくらいでしたが、太陽もくっきり出てきました。
ところで、エイドまでどのくらいあるんだろう?
すっかりお腹も空いてきました。
ここまでけっこう登ってきたし、そろそろエイドがあるといいなあ。
と・こ・ろ・が。
これが悪夢の始まり、、、
農村を登り切って、さて、お次はどこへ向かうのかな?
と思っていたら、、、
「こっからけっこう登るみたいやね」
え、、、!?
もうすでにけっこう登りましたけど!?
ああもう、やっぱりこういう展開になるのか、、、薄々気付いていたけれど!!
そこから早速10%近い坂が始まります。
じりじり、じりじり。なかなかの坂だな。まだあるのかな。
ところが、どこまで行っても斜度が緩くなりません。
なんだこれ、どこまで続くんだ、、、
もうお腹もペコペコ。
きっともうすぐエイドがあると思って我慢していた携帯用わらび餅(これおススメ!)を
ここで耐え切れずに導入。
しかし、こんなタイミングで補給したところですぐにエネルギーに変わるわけもなく、、、
まったく力が入りません。
友人たちの姿はもう見えません。きっとだいぶ先まで行っているはずです。
道はもちろん未舗装路。その上、ここで斜面が石畳(しかもボコボコ!)に。
もう嫌だ、、、
完全に心が折れて、自転車を降りました。
今まで色々な坂に挑戦してきて、それなりに登れるようになってきて、
少しずつですが自信もつき始めていたこのタイミングで、自転車を押して歩くという展開。
ちょっと泣きそうです。
もちろん歩くためのシューズではございませんので、かかとが擦れる擦れる。
結局30分以上歩いて登って、やっと頂上に到着。
長かった、、、
登り切った先には絶景が広がっていました。
向こうのほうに曽爾高原(そにこうげん)が見えます。しかも同じ目線に。
でも、疲れと空腹と、それに悔しさとで、まったく景色を楽しめません。
もう、帰りたい、、、
いやいやいや、ここで帰ったら美味しいものが食べられない。
何の為にここまで来たんだ。
とにかくエイドまでは行かなくては。美味しいものを食べて癒されたい!
で、ですよ。
登ったら下りますよね。
まさかとは思いますが、これ、また下るんですか?
「そうやね、この道を下ります。」
でしょうね、、、
10%以上の登りってことは、10%以上の下りってことですよね。
そんなの下ハンドル握って降りられない、、、
てことは、ブラケット握って下らなければならない、、、
わたし、ものすごく手が小さいんですね。
そしてものすごく指が短いんです。
こんな急な下り坂、ブラケット持ってブレーキ握りながら下るなんて、絶対無理だ。
というわけで、下りも自転車を押して歩きます。
急なだけでなく、落ち葉もそれなりにあります。
完全に意気消沈の状態で、なんとか下り終わりました。
後で知ったのですが、ここは距離2.9km・平均11%の屏風岩公苑というところだそうで。
もう、一生来ることはない。絶対にだ。
それからヘロヘロの状態でなんとか一つ目のエイドステーション発見!
なんとここまで、30km以上ありました!長かった!
ここで出てきたのは、かまどで炊いた銀シャリおにぎり。
はぁ、、、沁みる、、、最初のエイドがこれで良かった。
最高です。
ポッキリと折れた心が少しだけ修復されました。
だけど9割方はいまだに折れたままですので、
この先の曽爾高原プランは断念。
今日は無理のない範囲でエイドポイントを回って大人しく帰ろう、と決めました。
ただし、大人しくと言ってもここは奈良。
奈良てなんでこんなに坂ばっかりなんだろう、、、
結局その後も登ったり下ったりを繰り返しながら、
4つのエイドポイントをまわりました。
もう十分頑張った。もう、帰ろう。
というわけでスタート地点へ戻ります。
スタートへ、、、
そう、このコース、スタート地点がゴール地点でもあるのです。
朝、最高に気持ちのいい下りがありましたよね。
結構な距離を緩やかに下りましたよね。
それ、これから登ります、、、
この日、初めて太ももの裏が「売り切れる」という感覚を味わいました。
登っては下り、登っては下り、、、満身創痍です。
翌日、全身が筋肉痛になったのも初めてです。
本当にきつかった、、、
でも、なんだかんだで楽しかった。(え!)
だんだんと麻痺してくるのでしょうか?これだけしんどくて、何度も心が折れたのに、帰ってきて思い出してみると「楽しかったなあ」
、、、なんでやねん!自分でも謎です。
だんだんと感覚がおかしくなってきましたよ。
距離 | 80.4km |
---|---|
最大標高差 | 350m |
平均斜度 | 上り:5% / 下り:4.6% |
獲得標高 | 上り:1571m / 下り:1565m |
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