顔にあってないアイウェアをかけている人がいるのが気になるので、ロードバイク用のアイウェアー(サングラス)の選び方をご紹介したいと思います。
丁度今回個人的に「KASK KOO DEMOS」を購入したので、それのご紹介がてらということで。まずはパッケージ。シンプルな箱に入っています。
ハードケースとかはは無しです。レンズも1枚のみ。レンズ拭きを兼ねた布の袋が付属します。ロゴが視力検査のマークみたいで、かわいいですね。
さらに、資料にはなかったノーズパッドがもう一つ付属しておりました。もともとついていたのは左右別体で、2段階に角度調整が可能。バラで入っていたのが、左右がつながったタイプで、より肉厚でした。両方試してみましたが、もともとついていたタイプで問題ないので、ひとまずキープしておきます。
KASK KOO DEMOSを選んだ理由
- フレームのアーチと、私の顔(おでこ)のアーチがあっている。
- ノーズパッドが、眉間のすぐ下にくる。
- レンズが大きくて、視界が広い。(シリンドリカルレンズ採用)
- レンズがほぼ垂直なので、にかっと笑って頬肉が盛り上がっても、レンズに当たらない。
どれもアイウェアーを選ぶときの最重要ポイントです。実際にかけてみて、一つでも当てはまらなければ、そのアイウェアーは貴方には合っていません。合わないとどうなるかというと、ズバリ、危険です。
1:フレームのアーチと、私の顔(おでこ)のアーチがあっている。
まず「顔(おでこ)のアーチ」にあっているか。実際に付けた画像をご覧ください。
アイウェアーの上のフレームと、おでこの間に隙間は無いですね。ここに隙間があると、ロードバイクの前傾し姿勢で前を見たときに、直射日光が眼球に飛び込んできます。これでは全くアイウェアーの意味がありません。
もしくは、前傾姿勢からレンズを通して前を見ようとすると、あごが上がってしまって、身体のバランスが崩れます。
左は背中と頭が一直線。頸椎と胸椎が普通に立っているときと同じです。あごは意識的に引いてください。
右は、あごが上がっています。頸椎が後傾しているので、首が詰まります。頸椎の血流が悪くなり、首の痛み、肩の痛みのもとです。さらに、顎が上がっていることで、身体のバランスが崩れ、更に落車すれば頭からではなく顎から地面に激突してしまいます。とても危険なフォームです。
この「前傾姿勢で上目遣いで前を見る」というところが、他の立ってするスポーツ用のアイウェアーの選び方と、大きく異なる点です。
アイウェアーのカーブは、本来ヘルメットの前側のカーブと同じであるべきです。私のヘルメットと合わせてみました。
全部ピッタリです。もちろん自分でそういうヘルメットを選んだからですし、過去のアイウェアーも同様です。
おでこのカーブにあっているか? これさえ気を付ければ、アイウェアー選びも、ヘルメット選びも、8割はオッケーですね。
2つ目の、「ノーズパッドが、眉間のすぐ下にくる。」
ダメな例は、老眼鏡のように、鼻の下の方にノーズパッドがくることです。ノーズパッドは、目が疲れた~というときに抑える場所に来るようにしてください。
ノーズパッドの位置が下がれば、レンズの位置が下がってしまいます。汗でノーズパッドが滑って下がってしまうのも、ダメです。テンプルの角度を調整しましょう。
3つ目、4つ目は、そのままの意味です。左右の隙間が大きいと、下りでスピードが上がった時に、風がビュンビュン吹き込んで、視界が悪くなります。
3つ目の、「レンズが大きくて、視界が広い」
このレンズ、全体に丸っこくなくて、左右はカーブしているのに上下にはまっすぐなのがわかりますか? これ、「シリンドリカルレンズ」というもので、円柱の一部を切り取ったカマボコ型の形状なのが特徴です。
数年前からオークリーのスートロとか、100%から発売されていましたが、最近はほとんどのアイウェアーブランドから発売されています。何が良いのかというと、レンズが大きくて視界が広いのに、顔との隙間が適度にあるため頬肉に当たりにくく、風通しもよくて曇りにくいのです。ちなみに一般的なレンズは、「球面レンズ」です。
ただし、私は妻から「レンズが大きくて、顔からはみ出してるし、まるで虫みたい!」なんて言われてしまいましたが。
4つ目の、「レンズがほぼ垂直」
テンプルに対して、レンズがほぼ垂直です。欧米人向きモデルでは82~84度くらいあるので、アジア人にはレンズの下端が頬肉に当たります。欧米人って、横から見るとおでこが出ていて、眼がくぼんでいるので、頬骨もおでこよりだいぶ引っ込んでいます。アジア人は平たい。レンズの角度はその違い。ノーズパッドを高くすることで調整したり、テンプルの角度調整機能で解決するメーカーもありますが、最初からレンズがほぼ垂直なのが一番です。
普通のメガとの違い
普通のメガネは球面レンズ/非球面レンズでほぼ一直線です。これだと左右に隙間ができますので、アイウェアーでは少しカーブをつけて、風が巻き込まないように、眼球の動きで横を見ても、レンズがちゃんとあるようになっています。
最後ですが、ヘルメットを深くかぶりすぎるのも、ダメですよ。思いっきりおでこが出ているのはもちろんだめですが、深くかぶりすぎると、ヘルメットの前側が邪魔で前が見えにくくなります。眉毛のすぐ上まで深くかぶると、眼が開きにくくなって、眼球の動きも悪くなります。ヘルメットは、浅すぎても深すぎてもイケませんからね。
アイウェアーも、ヘルメットやシューズと同じく、かっこいいからというだけでは選ぶことができません。機能性を伴わないデザイン性は、危険です。必ず自分の身体に合うものを、お選びください。
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