1年2か月、約5000km使用していた後タイヤがすり減り、ゴムがはがれてきました。爪でほじろうとすると、更にがはがれてきそうです。

パナレーサー レースD 700x25c(旧モデル)
これではもう安心して走りに行くことはできません。タイヤ交換をしましょう。
元のタイヤは、パナレーサーのRACE-D(700x25c)という、耐パンク性に優れたタイヤです。自分の場合ロードバイクで未舗装路などがあっても気にせず走るので、パンクに強いという要素は必須です。このタイヤは内幅15mmのリムにはめたときに太さが25mmになるという、旧ETRTOの規格で設計されたタイヤです。昨年ごろから新たに発売されるタイヤは、ほぼすべて内幅19mmのリムに合わせたときの太さが基準となる、新ETRTOです。パナレーサーが今年発売した「アジリスト デュロ 700x28c」も、新ETRTOとなっております。
- 旧ETRTO リムの内幅15mm
- 新ETRTO リムの内幅19mm
新ETRTOのリムに旧ETRTOで25cのタイヤをはめて実測27.4mmでした。新ETRTOのタイヤでも同じくらいの太さにしたいため、新ETRTOでは25cではなく、あえて28cを選びました。
カンパニョーロのタイヤレバーでタイヤを外します。ホイールは、「LUN HYPER 38mm リムブレーキホイールセット」です。
リムのサイズを計ってみましょう。
- 外-外で26mm
- 内-内で19mm
外-外で26mm、内-内で19mmでした。ズバリ新ETRTOです。
はめる前のタイヤの幅を比べて見ましょう。なんと、25cと28cなのに、ほぼ同じ。実はこの2本のカタログ重量は、どちらも250g。最近のタイヤは軽くなったなぁって思っている人がいるかもしれませんが、これは新旧ETRTOの違いによる錯覚なんです。
ついでにチューブ(パナレーサー R-Air 700×23~28C 仏式ロング 48mm)も交換しましょう。チューブはETRTO関係なく、同じ太さで販売しております。左は一度もパンクせず1年が経過したチューブ。見た目のくたびれ方が凄いですね。
今回リムテープは目視で問題なかったので、交換しておりません。
タイヤをはめて、フレームに取り付け。実測値で28.62mm。カタログ値より0.62mm太いですね。旧ETRTOの25cのタイヤが27.4mmだったので、それより1.2mm太くなりました。数値上3mmも違うタイヤなのに、結果は1mmしか変わらないのが、この新旧ETRTOマジックです。皆さんもタイヤを購入・交換するときは、くれぐれもご注意くださいね。新旧ETRTO違いで同じ太さのタイヤを選ぶと、確実に細くなりますよ。
リムブレーキとの隙間ですが、この程度であれば全然問題ありません。ちなみに、タイヤって使ってるうちに少し膨らみますから、新品で28.6mmということは、一月もすれば29mmくらいになっているかもしれません。
昨年会社を上げてロゴを変更したパナレーサーさん。紫色をコーポレートカラーとして、見た目がガラッと変わりました。タイヤのロゴも、今までは一か所(両サイド)のみでしたが、新作は2か所(両サイド)に増えました。
最後に残念なことが。タイヤを変えたことで、カーボンホイールのホイールバランスは盛大に崩れました。仕方がありませんが、やり直しですね。
乗り心地ですが、一番最初に感じたのは、曲がりやすさです。8の字走行ししてみたら、トレッドのセンターからサイドへの接地感がものすごく自然です。まぁ、頻繁に交換するタイヤやチェーンって、消耗して交換する時が一番性能が最悪なので、その最悪と新品を比べるというのも、かわいそうな気もしますが。
空気圧は体重57kgで6barにしておりましたが、同じだけ入れたらカチカチで跳ねまくり。1.2mm太くなった分、空気圧は少し下げないといけませんね。ひとまず5barでいい感じです。自分の場合山奥のガタガタの舗装路の下りや、ほどほどの未舗装路が好きなので、一般的な目安よりは低めの空気圧だと思います。体重も57kgなので、平均値よりは少し軽めだと思います。
これでまたすり減ってゴムがはがれてくるまでの、約5000kmを、安心してサイクリングを楽しめます。
使用したパーツ
- パナレーサー アジリスト デュロ 700×28C ブラック
- カンパニョーロ タイヤレバー 2本セット
- WINSPACELUN HYPER 38mm リムブレーキホイールセット
- パナレーサー R-Air チューブ 700×23~28C 仏式ロング(48mm)
- タクリーノ ホイールバランスシステム用バランスウエイト 12g×2枚入り
- プレミアムパンク修理&タイヤ・チューブ交換講座
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