ロードバイク初心者が、一度や二度は経験してしまう、立ちごけ。走行中に転んでしまうのは「落車(ラクシャ)」と呼びます。
ほとんどの人が、立ちごけの原因を「ビンディングペダル」だと思っているような風潮がありますが、これはっきりと間違いです。まるで自転車界の「トンデモ科学」みたいなものです。その証拠に、フラットペダルのロードでも立ちごけする人はいます。
いやちょっと言いすぎました。ビンディングペダルも原因の一つではありますね。そもそもビンディングペダルが固定される理屈を頭でちゃんと理解していないということと、無意識に付け外しができるようになるまで、何度も何度も練習していないというのが原因の一つです。
立ちごけする真の原因は、停車中に左足を地面にだして、伸ばした右足を下死点の位置にある右ペダルにおいてしまうことです。
この状態で停止すれば、誰だって右側に倒れます。自転車の構造がそうなっているからです。試してみればすぐにわかります。休めの姿勢で軸足を払われているようなものですから。
動画では別の解決策を紹介していますが、トップチューブに右のお尻で座って、右ペダルを3時の位置にするのも、立ちごけを防ぐには効果的です。
では、「ロードバイクで立ちごけしない方法」(9分19秒)の動画、是非ご覧ください。
ハンドルから手を放して停止中に、ハンドルがくるっと回ってしまって、バランスが崩れて立ちごけってパターンもありますね。とっさに地面に手をついて、手首を痛めることも。
右側に立ちごけすると、フロントギアで脚を切って流血なんてこともあります。左足で自転車のフレームごと右脚をつぶしますからね。立ちごけしてしまったら、柔道の受け身の感じで、アゴをひいて頭を打たないようにして、転がるようにしてください。車道側に倒れたら、ワヤですが。
最低限、ビンディングの付け外しは無意識レベルで付け外しできるようになるまで、公道は走らないくらいの気持ちで。
※スピードプレイというメーカーのビンディングペダルは、つま先側に押す感覚で付け外しをするのではなく、真上からまっすぐ踏めばはまり、かかとをひねれば外れます。クランクブラザーズもその傾向があります。メーカーによる構造の違いはありますので、ご注意ください。
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