ビンディングペダルの種類とは
スキーのように靴とペダルをくっつけちゃおうというのが、ビンディングシューズ。昔はロードレーサー用とMTB用なんて分けたりもしましたが、プロ(職業)ではない一般の方は、ロードレーサーだからといってレースだけをするわけでもなく、MTBだからといって山道ばかりを走るわけではありません。レース目線だとそれでいいのかもしれませんが、その分類の仕方に違和感があります。
日本ではスポーツバイクといえばそのほとんどがロードバイクですが、ロードレースをするという方は3割以下(当社SNSでの調査結果)。ほとんどの方はサイクリングやツーリング、ロングライドやヒルクライムなので、コンビニや道の駅、カフェやレストランでの休憩、名所旧跡などを観光するときは、バイクから降りて歩いていきます。そんな時、シューズから大きくはみ出た、樹脂製のクリートを装着したシューズ(いわゆるロードレーサー用)は、極めて歩きにくい。歩きにくいだけならまだしも、すべりやすく、すぐにすり減ります。すり減るとペダルとのガタが大きくなり、最終的にははまらなくなります。
ロードバイクでレースはしないよって方へのおすすめは、MTB用ともいわれるSPDペダル。ちなみにSPDという名称は、
- SHIMANO PEDAL DINAMIC
の頭文字から取ったもので、株式会社シマノの登録商標(登録2518962他)です。いわゆる一般名詞化(※)してしまっているものなので、シマノ以外のMTB用ビンディングペダルも、SPDと呼んだりします。人によっては、クリートを取り付けるボルトの数をさして、ロード用を「3穴ペダル」、MTB用を「2穴ペダル」と呼んだりもしますが、スピードプレイのように4穴という例外もあったりします。
そもそもクリートがシューズのソールの中に隠れていて、硬い鉄製であることから、SPDは歩きやすく、すり減りにくく、長持ちするものです。ですが足裏の一番荷重のかかる部分に鉄が仕込まれているわけですから、油で滑りやすい中華料理店の床や、平らではない石畳や砂利の上などは、少し歩きにくい。だったらカバーをしてしまえというのが、今回ご紹介する「TNI MTB SPD クリートカバー」です。前置きが長くなりましたが、要するにクリートの鉄部分をカバーして、より歩きやすくしようという商品です。ちなみにかなり前から台湾の「exustar」というシューズメーカーも同様の商品を発売しておりますが、ちゃんとした国内代理店が無かったため、日本では普及しませんでした。TNIのこれは、別の工場製です。
TNI MTB SPD クリートカバーとは
造りを見てみましょう。黒い樹脂製のカバーで、左右はありません。前後の向きはありますが、逆でもなんとなく取り付け可能です。
判別方法は、山の形をしたパターンが前を向くように取り付けてください。丸い穴が開いている方が後ろという覚え方でもいいと思います。
後ろ側には、外れにくいように「かえし」のような突起があります。
取り付け方法
一つ目のシューズは、シマノ XC3(SH-XC300)です。
前後の向きだけ間違えなければ、上からかぶせるだけです。何も難しいところはありません。
続いて、シマノ XC7(SH-XC702)にかぶせてみました。
同じようにピッタリです。横幅もきつすぎず、緩すぎないはめ心地です。
最後に、ノースウェーブのシューズにかぶせてみました。
シマノと同じように、ぴったりはまりました。いずれも、手で簡単に外すことができますので、歩行中にぽろっととれてしまわないか?と心配ですが、大丈夫。実際に何度か輪行してみましたが、今のところ意図せず外れてどこかに行ってしまうということは、ありませんでした。
パッケージを捨てないで!
購入時のパッケージが、ジップロックになっています。
自転車に乗るときは、外してこの袋に入れてからしまえば、汚れもつかないと思います。再使用できるように、開封時に破ったり切らないようにしてみてください。
ご注文はこちらから
ロード用クリートには、シマノから純正カバーが発売中
こちらです。
シマノ SM-SH45 SM-SH10/11用クリートカバー
- (※)一般名詞化している登録商標の例:ウォークマン(ソニー)、ウォシュレット(TOTO)、QRコード(デンソーウェーブ)、うどんすき(美々卯)等々
- (※)SPD-SLもシマノの登録商標(登録4649860他)です。
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