マクハル施工 失敗から学んだ事
今回はマツモト店長のグラベルバイクにマクハルを使用する事となり事前に施工の手順を勉強しました。
マクハルの良さを伝えるべく施工したわけですが、結果的に失敗に終わってしまいました。
施工手順自体に問題はなかったのですが、下準備にいろいろとやらかしてしまいました。
今回は何を失敗したのか、その失敗を回避するにはどうしたらよいのか…をブログで解説しようと思います。
■施工手順
施工手順を簡単に説明すると
1)マクハルを規定量入れる。
2)タイヤを1回転して膜を張る。
3)空気を入れる。
4)再度タイヤをゆっくり数回転させて全体に膜を張る。
5)マクハルを抜く。
以上の手順でマクハルを施工することが可能です。
今回はこちらの手順に問題もなく、開発元であるフジチカさんにも確認をしてもらい太鼓判を頂きました。
しかし結果は失敗におわってしまいました。
何がいけなかったのでしょうか?
1つ1つ具体的に解説したいと思います。
■時間をかけすぎた
1つ目は施工時間です。
今回は初めて施工するということでフジチカさんの動画を見ながら行いました。
1つ1つの工程毎に動画を止めては見てを繰り返し確認しながら行いました。
これが失敗でした。
あまりにも時間をかけすぎたのでマクハルがタイヤ内部でダマになって注射器(ヌキトル)で抜き取れなくなりました。
<対策>
対策としては一連の工程を止める事なく手際よく行う事でした。
なので動画を参考にしつつ、施工前にシミュレーションされる事をオススメします。
■バルブ口からマクハルが漏れる
ヌキトルを使用してバルブ口から注入したわけですが、2回目の注入の際に少しだけこぼれてしまいました。
これはバルブ口の角度が悪く少し下過ぎました。
<対策>
バルブ口の角度を90度にして行えば今回のように溢れることなく注入できたと思います。
外から見るとタイヤとリムの幅がある程度あるのでいっぱい入りそうな気がしますが、
実際には限られた空間しかなく、バルブ口の角度が浅いと空間が満たされて溢れてしまいますので注意が必要です。
■最も重要な脱脂と相性問題
次に今回の一番の敗因がマクハルが一部のタイヤとの相性問題があったと言うことです。
こちらは施工後にフジチカさんに確認をしてもらって発覚しました。
一部のタイヤではマクハルを弾いて膜を張らず、ダマになってしまうそうです。
正に今回はこれでした…
<対策>
タイヤの裏側、マクハルを施工する側を脱脂します。
脱脂はパーツクリーナーをウエスなどに吹き付けて、それで表面を拭けばOK
タイヤだけでは無くリム面やビードの溝なども脱脂することが重要です。
次にタイヤにマクハルを少量広げるように塗り、膜を張るかどうかテストをします。
こちらはタイヤの種類や状況によって異なるので事前にテストによる確認をすることを強くオススメします。
今回のグラベルキングは脱脂をしてもうまく吸着しないそうです。
ですので事前にマクハルの吸着テストを行ってから施工するようにして下さい。
また今回は夏場での施工でしたので問題無かったですが、冬場ですと寒さでうまく膜が張らないことがあるそうです。
そのため、冬場はドライヤーなどでタイヤを暖めてから行う事を推奨されています。
■まとめ
以上が失敗から学んだ教訓となります。
特に3つ目は必ず行う必要のある工程だと思います。
マクハルはタイヤとリム(ビード)の隙間に施工する必要があります。
施工後にタイヤを外してしまってはマクハルの価値がなくなってしまいます。
マクハルが正しく施工されたかどうか、タイヤを外して確認ができないのが一番の問題点だと思います。
なので3つ目の脱脂と吸着テストはとても重要だと思います。
<捕捉>
今回はマクハルを120ml注入して施工しましたが、これはタイヤの細いロードバイクの適量で、今回のような太いタイヤはもう少し注入する方が良いようです。
(太いMTB26×2.25サイズのタイヤの場合は240mlほど注入する必要があるとの事です)
またマクハルを使用した場合、Co2インフレーターの使用は厳禁です。
Co2ガスの成分と化学反応を起こしてマクハルが剥離してしまいます。
なので空気を入れる際はフロアポンプや電動ポンプを使うようにして下さい。
マクハルはただのシーラントではありません。
TPUチューブよりも軽く、シーラントのように重量バランス崩すものではありません。
正しく施工すれば突起物によるパンクにも強くなる素晴らしい商品です。
なので今回の失敗を踏まえて、また施工に再チャレンジしたいと思います!
今回の施工をワールドサイクル公式チャンネルにて公開中です。
合わせてご覧下さい!
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