サイクリングツアーズジャパン、JCF(日本自転車競技連盟)、一級審判員や日本体育協会公認コーチなど数々の自転車競技にまつわる資格を持つ小島さん、シエルボ奈良、奈良競輪場の協力の下、ワールドサイクル&ベックオンの「第1回ロードレース入門講座」が、2月23日奈良競輪場で開催されました。
ロードバイクの人気の高まりにつれて、全国各地でロードレースが開催されておりますが、正直なところレースを走る技術不足の方が多く、危険な走行や落車する選手が後を絶ちません。せっかく健康の為、リフレッシュの為に自転車を楽しんでいるのに、怪我をしてしまっては台無し。
毎年ゴールデンウィークにロードレースを主催している当店としては、せっかく手に入れたロードバイクで安全に楽しくレースを走りきってもらいたいと考えているため、レースに必要な基礎知識、基礎テクニックを身に着けていただくために、この講座の開催することになりました。
開始時間は午前9時。続々と参加者が集まり始めました。特別参加賞として、ウィザードのアイウェアー、グローブ、ソックス、シューズなどが先着順にプレゼントされました。
参加者の方の自転車がずらり。初心者講座とは思えないほどハイエンドなロードバイクが集まりびっくり。初心者だからエントリーバイクとは限らないんですよね。
実は初心者の方、手の握力の小さい女性ほど、重量が軽くて、レバーの引きの軽い高級バイクが必要なんですよね。そういう意味では、電動シフトなんてこれ以上初心者にオススメなものはありません。(価格はおいといて・・・・・)
まずは座学から。日本自転車競技連盟の公認コーチや1級審判員などされている小島裕樹さんが、ロードレースのルールなどについて約1時間。質問が飛び出すなど、活発な講座内容でした。
続いて、私ワールドサイクルの岩田から、自転車の基本構造と、ロードバイクを手に入れた翌日から絶対に抑えておいてほしい2つのことについてご紹介。これについては初心者も上級者も区別無く、ライダー自身が知なければならないことです。
いよいよ実技です。駐車場にパイロンをたてて、まずはスラローム走行。どうすれば上手くクリアすることができるのか、参加者同士でディスカッションしながら、練習。
続いて下ハンドルを握っての、急ブレーキ体験。普段こういった練習をすることってなかなか無いですよね。場所も無いですし。ブレーキの前後の割合を考えながら、腰を引いて、後輪がスリップしないように最短距離で指定した位置で停まる。これがなかなか難しいんです。
シエルボ奈良の井上選手のフォーム(左上)と比較すると、違いがよく分かりますね。
お次は最も時間をかけた、ボトル拾い。
普段自転車の上でこんな動きってしないですよね。バイクの上でバランスを崩さずにいかにカラダを自由に動かせるか。これ非常に重要です。
1回目の練習ではほとんどの方が触ることすらできなかったのですが、グループに分かれて練習を繰り返すことで、メキメキ上達。最後のほうにはほとんどの方ができるようになりました。
午前中の講義はここまで。昼食の後、奈良競輪場プレゼンツ、「車券の買い方」
実は私も車券買ったことなかったのですが、奈良競輪場の中村さんの丁寧な解説で、競輪のアレコレを教わると、なんだけ行けそうな気がする~。
実は参加者の皆様には受け付け時に100円をお渡ししておりまして、その100円で車券を1枚購入。そうなるともうモニターに釘付け! 実のところ、日本のロードレースも、マウンテンバイクも、BMXも、シクロクロスも、この競輪の売上というものがとても重要な資金となっているのです。是非競輪場にも足を運んで、車券を買いましょう!
結果については、この後そっと払い戻し機に向かう方がちらほらと・・・・・・
ラストの講義はいよいよバンク走行。本日のメインですね。
ビンディングシューズに履き替えて、なんだかTVCMで見たことがあるような天井の低い地下通路を通ると、
じゃじゃーん! バンクと最高の青空が広がっていました。まずは準備運動から。
信号も車も無い、完全に見渡せるこんなコースで練習できるなんて、しかもこの青空。これ以上の練習環境は無いでしょう。
片手放しや2列走行、隣の人の肩に触れるなどなど、さまざまなドリルを繰り返し練習。
最初はもちろん平坦な部分を恐る恐る走っていた方も、先頭交代の練習をし始めるとどんどんスピードが上がり、バンクの上のほうにまでいけるようになってきました。
参加者のスキルによって脚力に違いがあるため、接触してしまわないように大きな声をかけながらのバンク走行。
ついつい笑みがこぼれます。後で参加者の方に聞くと、50周(約17キロ)も走ったようです。
最後に緊急回避技術として、転ぶ練習。わざと前の選手の後輪に前輪をぶつけて、それでも転ばないように耐えるという練習。
バンクの内側はふかふかの芝生なので、転んでも痛くない。みなさんあちこちで転んでいました。転んでみるというのも、重要な練習です。
シエルボ奈良の選手達は、ほおっておくとついつい練習をし始めます。目の前を凄いスピードで駆け抜ける選手達に、参加者もついつい目が行きます。
奈良県の地域密着型サイクリングチーム「シエルボ奈良」ではサポーター会員募集しています! 是非応援してやってもいいかなぁ!という方はコチラへ。
最後に全員で記念撮影。
参加者の方々が1日こっきりの講習会で安全にレースができるは思えませんが、レース⇒スクール⇒レース⇒スクールというステップを踏んでいけば単にレースに出ているだけよりずっと早くレースの走り方の習得ができるとおもいます。
この講座で学んだことを、是非4月の第8回ワールドサイクル・ベックオンカップ2014で、実践投入してみてください。
参加された方の感想
■質問1 価格についていかがでしたか?
最初は高い印象がありましたが、講師の皆様の質、会場の充実を見て、むしろ安いと感じました。値付けとしては適切と思います。
誘われた時には、正直ちょっとお高い感じが致しましたが、 参加してみて内容が良かったので満足致しております。
申し込み当時は少々お高いのではと思っていましたが、受付時のプレゼントでそんな事はすっかり忘れ、午前中の実技の充実感、午後からのバンク走行とこなして行くうち金額の事などすっかり忘れていました。
大変お得だったと思います。
少し高いかなぁと思いましたが施設や内容で、うーん納得。
きわめて妥当 メニューが充実している 講師を含めて関係者への弁当代など、施設利用料 赤字を心配するほど
■質問2 講師(小島・岩田・シエルボ奈良)についていかがでしたか?
ユニークな講師陣で、それぞれのお立場ならではのお話が伺え、 分かりやすく、興味深かったです。
シェルボ奈良の選手も好意的で質問にも気軽に答えてくれました。
とても親切でわかり易かったです。小島さんは、声もよく通り駐車場やバンクで指示も聞き取りやすかったです。岩田さんは、ワールドサイクルさんのHP上でよくお顔を拝見しますし、栂尾選手は、動画サイトにアップされているJプロツアーのダイジェストでユニークなインタビューの受け答えをされているのを見たり、井上選手は、雑誌の記事を読んだことがあるなど、私の一方的な感覚ですが、初対面ではないような不思議な感覚でした。豊田選手、大谷選手も明るく親切でよかったです。
小島様は知識や経験について高いレベルの方であることがよく分かりました。 講義については、経験者に遠慮している雰囲気を感じましたが、 私自身は、自転車競技はあまり知らないので、ツールドやクライムヒルを始め 競技の種類を分類して話していただいたり、見所・参加のポイントなどを話して いただいても良かったと思います。 全体としては、ロードレースとクリテリウムがあるなど、理解が深まりました。岩田様はいつもながら講義が上手いと思いました。 メンテナンスのポイントなど理解できました。 チェーンもクリーニングしたいと思います。シエルボ奈良については、講師役の方がわかりやすい説明で、選手の皆さんも明るい雰囲気で良かったです。
金額だけ見れば高いと思いますが、競輪場の貸切?人件費?など絡んでくるのでしょうか?それならば、妥当かなと個人的に思います。
文句なし!小島さんが私と同じくウィーラースクールのスタッフをされているのには驚きましたが先達の方から得るものも大きく、またプロ選手からの手解きや肩を組んでのトラック走行などは基調な経験をさせていただきました。岩田さんの講座も知ってたつもりが分かっていなかった事など楽しく学ばせていただけました。
初めてこのような講演を聞かせていただきルール 特にマナーについて耳が痛くなったが 有益な内容でした
■質問3 座学についていかがでしたか?
良かったです。 ツールドフランスのお話も、知らないことが多くて面白かったのですが、 欲を言えば、初めての身近なレースへの参加する心構えや注意点、 練習方法、目標数値、戦略やコツみたいな具体的なお話を、 もう少し増やして頂ければ更に嬉しいです。 チェーンやタイヤの消耗時期の目安も参考になりました。 これもできれば、○○~○○kmで交換というのを もっといろんな部品について表にしたようなものを頂けると ありがたいなぁと思いました。
講義は内容的に専門的な用語をさけ、解りやすく説明されていたのが良かった。
お時間の都合上いたしかたないですが、多数ある競技団体(JCF、JCRC、JCA、各都道府県車連等)の関係や登録方法などもご教示いただきたかったです。
初心者講座ということで、あれくらいで丁度よかったと思います。 できればローテーションや(その理由)、 サイクリングクラブへの所属の意味・メリット、 レースのエントリーから当日の準備や会場での流れなど もうワンランク上の説明があると、 よりレースへの漠然とした不安が無くなるのではと思います。
岩田さんのメカニカル講座も楽しませて頂きました。ありがとうございます!
ビデオを用意したり工夫されており、実車を使った説明もわかりやすかったです。
小島さん、岩田さん共にわかりやすい解説でした。シエルボの選手も明るくて楽しく話せました。
■質問4 午前中の実技についていかがでしたか?
個人的には、この内容が一番ためになりました。 自転車の取り回しが致命的に下手なので、 今後も続けて練習していきたいと思いました。
ロードレースには出場したことがなく「ロードレース初心者」であることは確かであっても、ロードバイク歴自体はそこそこ長かったため「ロードバイク中級者」を自称しておりましたが、ちゃんとした指導者から指導を受けるというのは初めてで、スラロームやボトル拾いなどやったことがなく、あまりのヘタさに「自称中級者」は返上して「万年初心者」に改めねばと思いました。
プロの方々の指導と、普段やる事のない練習なので非常に良かったと思います。
普段意識しないことを意識して少し硬くった面もあったが常に意識する大切さを知らされた。
低速での自転車のコントロールの重要さを知ることが出来、トレーニングの方向性に幅が出ました。単純に距離を乗るだけではなく、車体コントロールも訓練したいと思います。
基本が学べて良かったです。
内容もわかりやすくて 今後もっと基礎練習を反復したいと思いました
■質問5 午後のバンクでの実技についていかがでしたか?
傾斜のきつい部分では、スピードを落とすとかえってこけそうだったり、 また、先頭交替しようとすると、前に別のグループがいらしたりして、 だんだんとオーバーペースになっていってしまいましたが、 自転車で走ることに特化した場所を思い切り走ることが出来て、 大変気持ち良かったです。
競輪場のバンクは楽しかった。
バンク走行を経験できてとても楽しかったです。また集団走行の危険性を一部ではありますが感じることができてよかったです
走力に差がある状況で、比較的狭い空間での集団走行は、多少怖かったですが、 今後私たちがエントリーするであろう下位カテゴリーのレースでは多かれ少なかれそういう状況でしょうから、結果としてよかったと思います。念のため申し添えますが、私自身は特に危険な思いなどもすることなくたいへん気持ちよくバンクを走行できました。
斜度のキツイところはドキドキしました。
走行しながら手や肩を触れ合う練習は実践に即していてよかったと思います。また、プロ選手がトレインに混じってローテーションの練習や
特にハスる練習はなかなか普段は出来るものではないのでとてもタメになりました。井上選手と肩を組みながら1周走りましたがあれほど間近で選手と会話できる事などないですよね。
最高に楽しめました。ちょっと危ないかもしれませんが、参加者全員の勝ち抜きで模擬レースの様なイベントがあればもっと楽しいかなと。もちろん商品付きで(笑)
走る機会のないバンク走行が出来、感無量です。レースでの密集走行の練習も参考になりました。
■質問6 競輪の説明・車券の販売についていかがでしたか?
珍しい経験をさせて頂き、面白かったです。 たとえ100円でも、車券を買っていると見ていて力が入りますね。 ただ「よく分かっていらっしゃる方のお話を聞けてこそ」ではあるかなと… でも、今度一度選手の走りを生で見てみたいとは思いました。
競輪に限らず、競馬・競艇も含めて公営ギャンブル初体験でした。一発当てて、新しいフレーム買ってやろうかと思いましたが、ガンバって働きます(笑)。
面白かった。のめり込むのも解かる気がする。
偏見で競輪、競艇、競馬の中で一番柄が悪いのが競輪のお客と思っていましたが、車検を買いにいった際のお客さんは競艇のお客さんよりお行儀が宜しかったように思えました。これなら一人で行っても安心かと感じました。お小遣いの100円は予想外でGoodでした。
勉強になりました。見方が変わりました。
普段から賭け事は興味がないので、逆に新鮮でした。ロードレースと共通する事柄も多く、なるほど!的な。でもやっぱり暇とお金のある人じゃないと・・・(^^;
とても興味深く競輪の楽しみ方を 教えていただきとても興味が湧きました
講師の方が競輪を愛していることがよく伝わりました。自転車競技が発展し、人気が高まることを祈念いたします。
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