雑誌やインターネットで新しい商品を探したりするのですが、これをはじめてみたときは背筋に電撃が走りました。
カーボンだ、チタンだ、セラミックだ、軽量だ、空気抵抗だ、GPSだ、ポジションだ、パワーメーターだ、左右のバランスだ・・・・・
そういうのももちろん楽しく大事なのですが、ツーリングから自転車の世界にはまった私としては、ペダルをこいでいるときくらいは頭真っ白にして、どうでもいいこと考えながらぼ~っと走りたいんです。体を鍛えたり、自分なりの速さを求めたり、レースに出たり、メンテナンスしたり、パーツを買い換えたりすることももちろん好きですよ。でも根っこのところは、ぼ~っとしたいんです。
そんなテイストに共感してくれる方なら、このバーテープ、もっと楽しめそうな気がしました。
ハンドルだけではなく、フレームに巻いちゃうのもアリですね。車のステアリング(ハンドル)に巻いている方も居るそうです。
やっぱり細身のクロモリフレームに似合いそうです。
なんと10パターン。選ぶ楽しさてんこ盛り。
立体的な色見本。ここまでのサンプルを作ってしまうあたり、メーカーさんがどれらい本気で惚れ込んで、伝えようと思っているのが、伝わってきます。
バーエンドキャップは付属しません。お気に入りのお酒のキャップをはめておくというのも、オツですね。
2種類を組み合わせると、世界にほぼ1つだけ、貴方だけのサムライバーテープの出来上がり。
巻き方は? そりゃ自分で考えてくださいな。すぐに答えが見つかるものなんて、面白く無いでしょ。
カーブ部分は難易度高そう。実際はブラケット部分もありますよね。
このサムライバーテープを開発したユメノサイクルのユメノさんが、こんな思いを書かかれていましたので、ご紹介。
SAMURAIバーテープを巻いたサムライ自転車を見た多くの人は、「ほぅ、和風の自転車ですか、いいですね」と、おっしゃる。
それはそれで嬉しいのだけど、そうじゃなくて、という思いもある。
僕は、真田紐という「和風」のバーテープを提案したいのではない。
日本人ならではの精緻さで織り込まれた、頑固に丈夫で、手触りの優しい、ほかのどこの国にもない美しい紐を、自分たちの暮らしに取り入れ活かすこと… 使い捨てるのではなくて、汚れたら洗ってずっと使い続けるような、ささやかではあるけれども、そんなこの国ならではの自転車生活のスタイルを提案したいのだ。
それは「和風」のファッションではなくて、「和式」の自転車生活のスタイルである。和式なんて、いまやトイレでさえとんと見かけなくなってしまった。
英国式、フランス式、イタリア式の文化に憧れ、グローバル化なんて言葉に誤魔化されて、結果として英国風、フランス風、イタリア風のファッションに囲まれ、いまでは日本人が「ほう、和風ですか」などとと感心している…
日本には、日本式の生活や感性のスタイルがあるはずだ。いや、あったはずだ。あっていいはずだ。そのスタイルが日本からの風となって、世界に「和風」の価値を吹かすのではないのか。和風とは、われわれ日本人の様式の結果だ。つまりは、それが文化というものだ。
いまこそニッポンの様式(洋式にあらず)を、もう一度…。なにも、和式のトイレを使おうって話じゃない。それは新しい、きっと「僕らの様式」なのだろうと思う。
この国の永い歴史と豊かな自然と、繊細な美意識と真面目さと、奥ゆかしさと矜恃… そんな大切な価値に裏づけられた、独自のスタイル… 伝統にすがっているだけじゃダメだ。
世界に向けて、未来に向けて… 新しい、僕らの風を吹かそう。
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- 自転車工房 サムライバーテープ 真田紐(取り扱い終了)
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