先日輪行講座の参加者から、こんな質問を受けました。
「ナカガワエンドワッシャー」を試したいが、サイズがわからず注文できない。
なるほど、ズバリお答えいたしましょう。
エンドワッシャーをよく見てみましょう。
樹脂製のノギスで計測しましたが、本当は金属製のノギスが良いですよ。樹脂製は力を入れると変形してしまい、正確な測れません。
これは「6mm」というサイズです。ですが一番分厚いところを測ると、8mmあります。
薄いところを測ると、2mmです。
つまり8mm(全体)-2mm(薄いところ)=6mm 出っ張ったところ(爪)の厚みが、6mm となります。
あなたのバイクを測りましょう。
測る場所は、車輪がはまる部分の「受け」の厚みです。これを「エンド」といいます。フロントとリアとありますが、同じとは限りませんので、前後とも測ってください。
これはリアエンドです。スチールのフレームにメッキ加工してあります。エンド部分はマスキングしたうえで、周りは白色に塗装してあります。
エンドワッシャーをはめてみると、こんな感じです。クイックレバーで固定する際、「ツル巻バネ」のスペースがなくなりますので、取り外してください。(右側がフレームの内側、左側がフレームの外側です。)
フレームの外側から見ると、こんな感じ。クイックレバーとは360度ムラなく接触するのがポイントです。
フレームの内側から見るとこんな感じです。エンドワッシャーの爪の部分が、エンドの面とピッタリです。ピッタリか、爪がやや低くなるサイズを選んでください。
爪のほうがエンドの面より出っ張っていると、ハブとの接触面がガタガタになってしまいます。フレームの内側から見てください。
これが一番重要な写真です。
エンドの厚みを測ってください。ちょうど6mmですね。すなわちこのフレームは6mmのナカガワエンドワッシャーを選ぶと正解ということになります。
エンドの厚みが6.1mmなら6mmを選んでください。エンドの厚みが7.1mmなら、7mmを選んでください。
「 エンドの厚み ≧ エンドワッシャー厚み 」
爪の幅については、気にしなくてオッケーです。ハブシャフトの太さとイコールとなりますので、フロント用が9mm、リア用が10mmです。他のサイズはありません。
取り付けの際の注意事項
- ツル巻バネはすべて取り外してください。
車輪をはめるのが少し手間がかかりますが、慣れればそれほどストレスなくはめれるようになりますよ。
バイクを逆さまにしないで取り付ければ、エンドワッシャーの爪のある方が重たいので、自然と下を向きますので、するっとはまります。 - クイックレバーの軸の長さに注意。
爪の部分の厚み+外側の厚みが2mmありますので、左右で合計4mm分、クイックレバーに余裕が必要です。すでに十分余裕があれば大丈夫ですが、シマノの短い方のクイックレバーや、シマノ以外のクイックレバーをお使いの場合は、クイックレバーのねじ山が十分かかっているかを確認してください。
シマノのクイック軸は、前後共に2サイズ(長・短)あります。グレードによっては短い方のみの場合もあります。
→クイックレバーフロント用 軸長 リア用 軸長 129mm(短) 168mm(短) 133mm(長) 173mm(長) - エンドワッシャーのサビに注意。
表面加工を施し、硬く剥げにくく錆びにくいようにはしていますが、場所が場所だけにほったらかしでは錆びることもあります。時々チェックして、表面に薄く油分をつけておくなどのメンテナンスは行ってください。 - エンド面の塗装の剥がれや、カーボン繊維の削れに注意。
エンドの厚みを計る際に、エンド面の塗装が剥げていたり、カーボン繊維があれていたりすると、正確な数値が計れないことがあります。ご注意ください。
ご注文はこちら
※前後6mm以外のサイズは現在入荷待ちです。入荷次第ご注文できる状態となります。(2018.10.2)
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