ジャグワイヤーというブランドから気になるワイヤーカッターが発売されました。
早速レポート。
どこが気になったのかというと、
「インナーキャップをかしめる為の専用デバイス」 が付いているところ。
シフトワイヤーやブレーキワイヤーの先端には、解けて怪我をしないように小さなアルミ製のキャップ(インナーキャップ)をかぶせて、かしめるという方法がとられています。(上級者になると、半田付けというテクニックもありますが、それは今回置いておきます)
ワイヤーカッターやニッパーの根元の部分でインナーキャップを押しつぶすのですが、それによるかしめ跡が美しいものではありませんでした。
そこで、このジャグワイヤーのワイヤーカッターの登場です。一見して解るのは、真ん中に穴が開いており、ワイヤーカッターを締めると、3本の突起物が飛び出してきます。ここにインナーキャップを突っ込んで、かしめるのです。
結果、こんな感じ。小さな打刻跡が3箇所付いていますが、インナーキャップのシルエットについてはほとんど変化がありません。
遠めに見ると、まるで潰していないかのようです。もちろんこの状態で手で引っ張ってみて、外れるようなことはありません。しっかりとかしめられています。
インナーワイヤーカッターとしての切れ味は、普通といったところ。
次にアウターカッターを切ってみました。
むむむ、切れません。これ以上強く握ると、刃を痛めそうな感触があったので、止めておきました。
アウターが切れないというと、この商品に失礼ですね。なぜならアウターワイヤーを切断できるなんてどこにも書いてないのですから。あしからず。
普通のワイヤーカッターでインナーエンドキャップをかしめるとどうなるのか?
比較材料として、シマノのワイヤーカッター「TL-CT12」をご用意しました。先代(TL-CT11)のモデルからインナーキャップをかしめる機能が備わっていますが、一番上のキャップのように四角くぐいぐい締めるけられるため、美しいかしめ跡とはいえません。
その下の2つのかしめ跡は、シマノの旧々型ワイヤーカッター「TL-CT10」でかしめたもの。やはり美しくありませんね。
アウターワイヤーが切断できない、重い、というデメリットはありますが、このジャグワイヤーのプロケーブルクリンパー&カッター(J-242)はインナーキャップを美しくかしめられるという、オンリーワンな機能を備えているといえますね。
- ジャグワイヤー プロケーブルクリンパー&カッター(J-242)
※こちらの商品は取り扱い終了となりました。
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