朝の気温が10度を下回るようになってきたら、本格的に冬支度です。今回はグローブを選ぶ時のポイントについてご紹介したいと思います。
自転車用の冬用グローブは、一見するとスキーやスノーボードのグローブとにておりますが、細かい操作性を求められるかどうかが大きな違いです。
スキーはストックを握るだけ、スノーボードは何も握りませんので、指先の細かい操作性は必要ありません。ですが自転車の場合はブレーキ操作と変速操作、ボトルを持ったりスピードメーターを操作したりと、なかなか細かい作業ができなければいけません。ただ分厚くて暖かいだけではいけないのです。
手首の違いについて
グローブメーカーにとっても難易度が高いと思われる自転車用の冬用グローブ、まず見た目ですぐにわかる違いがあります。
手首を固定するマジックテープ(ベルクロ)があるかないか?です。マジックテープがあるほうが、手首にフィットしますし、付け外しもしやすくなります。ですが硬いマジックテープによって手首がすこし硬くなるというのがデメリット。
一方マジックテープがない場合はゴムバンドとなります。マジックテープの付け外しが必要ないので、すっとはめて、さっと外すことができます。ですが、長く使うとどうしてもゴムバンドが伸びてきます。まぁその頃には手のひらもだいぶ磨り減っていることでしょう。グローブの寿命がわかりやすいということもできますね。
保温性について
続いて一番難しいともいえる、保温性について。最近はメーカー独自で推奨温度を示しているものがあります。たとえばパールイズミは0度、5度、10度、15度と4タイプに分けています。
メーカーのこういった分類は、参考になりますね。
立体裁断について
自転車用のグローブの場合、ハンドルを握った状態で走り続けますので、パーではなくかるくグーの状態で標準となるように作られています。
内側に自然に曲がっている指の形状に合わせ、ハンドルを握りやすくしかも長時間のライディングでも疲れ難い使用感で、他のグローブに大きな差をつけます。
いわゆる立体裁断というものですね。そうなっているものは商品説明に記載しておりますので、目安としてください。パールイズミの場合は、「Tri-D」という名称です。
インナーグローブについて
とはいっても、温度でグローブを使い分けるほど予算が無いよ~という方には、「インナーグローブ」で調整するという方法をお勧めします。
ウェアーのインナーと同じ考えで、薄手のインナー用グローブで二重にします。インナーグローブだけ見るとぺらぺらで頼りない感じがするのですが、実際に使ってみるとこれが相当効果があります。
インナーグローブだけなら、気軽に洗濯することもできます。
オススメインナーグローブはこちら。
さらにこんなのもあります。インナーグローブならぬアウターグローブ。手のひら側は何も無くって、手の甲側だけ覆うというものです。確かに風を受ける方から冷たくなりますからね。なかなか良いアイデアだと思います。
しかしやっぱり、究極的に寒さを解決しようとするならば、やっぱりこの方法に行き着くのでしょう。
電気の力で暖めてしまおうというのが、パールイズミのヒーターグローブ
- パールイズミ HG-03 ヒーターグローブ
専用バッテリーでおよそ6時間あためてくれます。ただし、構造をシンプルにするために、人差し指と中指、薬指と小指はくっついています。実際に使用してみると、なるほど確かに思わずにやけるほど暖かいですよ。
ここだけの話、同じ仕組みのヒーターシューズカバーもあるのですが、グローブと比べて間に靴があるため、暖かさはあまり感じません。
洗濯について
メーカーによっても違いはありますが、パールイズミの場合は洗濯機が利用できます。ただし、マジックテープは閉じた状態で、できれば他の洗濯物に傷をつけないようにネットに入れてください。
革製品の場合は色落ちの可能性がありますので、単品で洗うようにしてください。その他メーカーの洗濯表示に従ってください。
結局手足の寒さの原因はどこにあるのか? と考えてみるに
いくら手を暖めたとしても、寒い時には脳みそが生命維持に必要不可欠な内臓への血流を優先させるため、末端(手足)への血流が少なくなり、どうしても冷えてしまいます。
末端を暖めるというのも有効な手段の一つではありますが、昔ながらの腹巻でお腹(臓器)を暖めるというのも、有効な冷え対策になりますよ。
冬用グローブの弱点
それは、寒いからと分厚くすればするほど、ハンドルが太くなって、ブレーキレバーも握りにくくなることです。ズバリ解決する方法は、こちら。
通称「ハンドルのこたつ」と呼ばれるハンドルカバー「バーミッツ」です。ママチャリでありますよね。それのスポーツバイクバージョンです。日本人だとこの発想は浮かびそうで浮かびません。
手が固定された危ないんじゃないかと思われますが、実際に手を入れてみればそんなことはないのがすぐにわかると思います。開口部はぱっくり開いていますので、手の出し入れに引っ掛かりはありません。2017年モデルまではブラケットポジションしかカバーしていませんでしたが、2018モデルからは下ハンでもカバーするように改良されました。
これなら薄手のグローブだけでも、カバーの中には暖かい空気が滞留したままですので、ホント、温かいですよ。お試しあれ。
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