「新都知事とつくろう、TOKYO自転車シティ。2014都知事選 署名キャンペーン」を開催中の、自転車活用推進研究会の小林事務局長からメールが届きました。
空気圧調査報告
昨年のエコプロダクツ展の折、空気を入れたことが無い、とか、虫ゴムを知らない、という子どもたちが少なくないことに驚かされました。適正な空気圧がタイヤの側面に書いてあることもほとんどが知りませんでした。空気すらチェックしないのでは定期的に整備する発想になるわけがありません。
ところが、適正な空気圧の自転車が何割くらいあるかという調査は、どこにも見あたりません。そこで、駐輪場の自転車のタイヤをつまんでみようと考えたのですが、自治体の許可が下りません。お預かりしている自転車を勝手に触るのは禁止!とのことです。いろいろお願いして、ようやく新潟市の駐輪場で、動かさない、傷つけない(当然のことですが)ことを条件にお許しが出ました。
調査結果はコチラ。
- 2014/1/30 新潟石宮公園地下駐輪場
175台 調査し、空気圧不足の自転車が 51台 (29.1%) - 2014/2/1 新潟駅南口屋外自転車置き場
1218台 調査し、空気圧不足の自転車が 395台 (32.4%)
- 調査は、自転車歴60年の小林がタイヤを指でつまんで「リム打ちパンク」を起こしやすい不適正な空気圧と判断したもので、スケールやメーターを用いた科学的なものではありません。
- 明らかに捨ててあるもの(けっこうありました)はパンクしているので無視しました。
- 約7割が適正なレベルの空気圧であったことにちょっとホッとしました。
- 石宮駐輪場では管理の方が空気入れを用意して、空気圧やライト、ベルなどについて啓発活動をしていました。
- 駅南の無料自転車置き場は屋外で、常駐の管理人がいないものの、よく整理されていました。
- 新潟で意外だったのは駅南の1218台中、ベルトドライブ車が65台、シャフトドライブ車7台と、チェーン以外の自転車が約6%もあったことです。
- 小径車の割合は約1割で、東京に比べて少ないように感じました。
- また、本格的なスポーツ車は2%以下でした。
この調査は協力してくれる自治体、駐輪管理者が見つかったらこれからもやりたいと思います。
多分、誰もこんなバカげた調査はやらないので、世界で初めての調査だろうと思います。前例を見つけたらお教えください。引用は自由ですが誤解を招かないよう調査手法などは必ず添え書きしてください。
NPO自転車活用推進研究会・小林成基
このブログをご覧いただいている方の大部分は、空気圧を数値で管理できるフレンチバルブ(仏式)やアメリカンバルブ(米式)のスポーツバイクに乗っているかと思いますが、ご家族の自転車は上記画像のような英式バルブのママチャリだったりしませんか?
英式バルブは日本のママチャリでの普及度は限りなく100%に近いものですが、空気を入れるときに虫ゴムの抵抗が大きかったり、定期的に虫ゴムを交換しないといけなかったり、実は手間がかかるんです。
ご自分のスポーツバイクのメンテナンスのついでに、ご家族のママチャリも少なくとも3ヶ月に一度は空気圧の管理と、年に一度は虫ゴム交換してあげてくださいね。パンクと思って自転車屋さんに持っていっても、そのうち2~3割はパンクではなく虫ゴムから空気が漏れているだけとも言われています。
それにしても1218台もの自転車の空気圧チェックって、相当骨の折れる作業だったでしょうね。握力なくなりそう。
(左) 英式バルブを米式バルブに変換するアダプター。虫ゴムの抵抗が無くなるので、空気入れを押すときの力も少なくすみます。また、空気圧ゲージも付いているので、いつでも空気圧がわかりますね。
・パナレーサー ACA-2-G エアチェックアダプター(キャップゲージ付)
最新情報をお届けします
Twitter でWORLDCYCLE_BLOGをフォローしよう!
Follow @WORLDCYCLE_BLOG