戦国武将、真田幸村とその一族が刀の柄に巻いたことで知られる、日本の伝統工芸品「真田紐」の織り柄をそのまま活かした、美しく個性的なバーテープ。それがサムライバーテープ。
このバーテープ、一般的なバーテープよりは巻くのが少し難しい。その理由は2点。
- 細い
- 伸びない
普通のバーテープなら上手に巻けるけど、サムライバーテープを巻くのは初めてという方は、是非ご覧ください。
まずこのサムライバーテープ。綿で編んでありますので、端からほつれてきます。そのままだと嫌なので、ほつれないように小細工します。まずはライターで軽くあぶって、ほつれ際を丸くします。炎を使用しますので、くれぐれもご注意ください。ナイロン紐のように熱収縮はしませんので、ちょっと燃えたらすぐに吹き消してください。
端っこを木工ボンドで固めます。これで完全にほつれなくなります。
ライターであぶると端っこがちょっと黒くなってしまうのが嫌という場合は、直接ボンドで固めても良いと思います。
ブラケット部分の巻き方は、隠しテープを使う方法と、隠しテープを使わずに八の字に巻いていく方法があります。サムライバーテープの場合は幅が狭くて伸びないため、八の字巻きでは隙間ができてしまい、上手く巻けません。隠しテープを使う方法で巻いていこうと思いますので、サムライバーテープを6~7cmほどに切って、ブラケットの部分に貼っておきましょう。
バーテープの幅が狭いので、この位置がちょっとでもずれると、隙間が出来てしまいます。
ステム側から巻き始める方法と、エンド側から巻き始める方法があります。どちらでもかまいませんが、私はエンド側からまき始めるほうが慣れているので、この方法で巻きます。
エンド側の巻き始めは、ハンドルの内側に巻き込むようにするのが一般的ですが、サムライバーテープの場合は細くて硬いため、巻き込むとエンドキャップが上手くはまりません。
そのため、エンドの面(つら)から巻き始めましょう。バーテープを内側に巻いていく、外側に巻いていくなど、メカニックによって一家言ありますが、私の好みは内側に巻いていく方法です。ハンドルを握り締める方向と同じなので、緩みにくいように思うためです。
実際のところきつく巻かれていれば、どちらのむきで巻いてもそう簡単には緩まないとは思います。
カーブの内側と外側の重なり具合を調整しながら、規則的に巻いていきます。アナトミックにグネグネしたハンドルは巻きにくいですね。
ブラケットの部分に隙間が開いてしまう場合は、ブラケットの短いテープの位置を調整してみてください。
丁度隠れました。
巻き終わりも一般的なバーテープと異なります。斜めにテープをカット使用するとほつれてしまいます。ビニールテープなどで巻いたとていも、綿にはあまりしっかりとくっつきません。
木工用ボンドを使用して、貼り付けましょう。サムライバーテープの場合、汚れたらはがして洗濯すると復活するという特徴がありますが、ボンドで固めてしまうとそれが出来なくなりますので、ご注意を。
巻き終わりの端っこが目立たないように、ハンドルの下側になるように調整しましょう。
毎回はじめてのバーテープは、巻くときに緊張します。それぞれ癖がありますから。巻き安いバーテープは、良く伸びて切れないものです。逆に巻きにくいのは、伸びないバーテープになります。
今回ご紹介した巻き方以外にも、バーテープを4本に分割し、それぞれエンド側・ステム側両方から巻き始めるという方法もございます。その場合、巻き終わりがブラケットで隠れるため、巻き終わりが見えなくなるというメリットがあります。
サムライバーテープは綺麗に巻くには難易度がわりと高めといえます。均等に、しわの出ないように、美しく巻いてみてください。
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- 自転車工房 サムライバーテープ 真田紐
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