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サイクリング情報

第3回、海の京都TANTANロングライド2014 京都をぐるっと走ってきました。

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今年で第3回目となる「海の京都TANTANロングライド」、今年は6/8に開催されました。TANTANってゆるきゃらみたいな名前ですが、丹後・中丹地域をめぐるコースというのが由来。京都の名所がたっぷりコースに含まれており、京都府が全面バックアップ。その為エイドステーションがかなり充実しているらしいのです。これは一度体験してみなければ!ということで、私岩田が挑戦してみました。

コースは100kmと190kmの2種類。190kmは獲得標高(全ての上り坂を足すと何メートルになるかという、キツさをあらわす目安)がなんと2300m。淡路島一周が約150kmで獲得標高1600mですから、これはもうロングライドというよりグランフォンド(山岳コースのロングライド)ではないかと思うのですが、374名のエントリーがあったそうです。100kmコースとあわせると、1376名ものライダーが京都の自然、名所旧跡を満喫することになりました。

さて、私は輪行での現地入りを予定していたため、ぴったり一ヶ月前に指定特急券を購入(JRの指定券が購入できるのは、一ヶ月前からです)。券売機では座席の場所の指定までは出来ないので、みどりの窓口で「一番後ろ」の座席を指定。一番後ろの座席であれば、その後に自転車が1台は置けますからね。お約束です。

 

6/7の土曜日、お昼頃に自宅を出発。車内はガラガラ。他の乗客の方はスマホに夢中です。(実際はすぐ横の座席に座って自転車を支えています。)
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特急電車を2本乗り継いで、大阪から約2時間半で天橋立駅に到着。電車を降りると、なんと、輪行袋を担いだ方が行列をなして階段を上っています

輪行マイスターとしては感動の光景です。
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駅前で自転車を組み立てて、メイン会場までは自走。といってもほんの200メートルほど。 前日祭といことで、ステージではトークショーやゲーム大会、抽選会などが賑やかにおこなわれていました。

わたしは何をしていたかというと、とある得意先様のブースで、ウェアーなどの販売をお手伝い。グローブやソックス3本セットがそれぞれ1000円、ウィンドブレイカーが1500円など、掘り出し物が見つかるのもこういったイベントの楽しみですね。

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前日は近くのユースホステルに宿泊し、翌日5時半に会場入り。既に1400名以上のライダーが終結していました。

早速荷物を預けます。このイベントはエイドステーションが充実していることから、特別な装備はほとんど必要ありません。私もコンパクトなレインウェアーと地図を持った以外は、普段ロードでぶらり2~3時間走りに行くのとほぼ同じ。身軽です。

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スタート時におよそ40名ほどのグループに分かれて、それぞれ1名の先導車(もちろん自転車)が付きます。1分感覚でスタートします。それでもコース渋滞が予想されるので、ところどころ5分間隔に伸ばして調整していました。

昨年渋滞していた箇所を変更したことから、今年は目立った渋滞は起きていなかったようです。

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私は一番最後のグループでスタート。プリンセス天橋立のお嬢様3人が見送ってくれました。

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ちょうどゲストライダーの三船雅彦さんも同じグループでスタートされたので、しばらく同じグループで左手に天橋立を眺めながら一緒に走行。曇ってはいますが、暑過ぎず寒すぎず、絶好のコンディション。

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途中三船さんが抜け出していったので、ついていくことに。コース脇の家からはこんな感じで応援してくれる地元の方が沢山。こちらも手を振ってご挨拶。

ロードレースであれば、一緒に走るなんて事は絶対不可能なのですが、それが可能なのがこういうロングライドイベント。ただし、平地を時速30~35キロで軽く流せるくらいの脚は必要です。tantan09

三船さんは前のグループから遅れているライダーに声をかけながら、32~35キロくらいの絶妙なペースで引っ張ってくれました。心なしか、声をかけるライダーは皆女性だったような・・・・

 

スタートしてから約30km、最初のエイドステーションに到着。入り口で事故が起きないように、一方通行にするなど、工夫されていました。

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ここではおふくろの味の特製肉じゃが、バナナ、オレンジなどをいただきました。最初のエイドステーションということでトイレは少し混んでいましたね。

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チェックポイントはおよそ30キロ間隔で6箇所あります。つまり1時間から1.5時間も走れば次のエイドステーションですから、自分で補給食を用意する必要はほぼありません。

第3チェックポイントの手前の上り坂で止まっているライダーを見かけたので声をかけてみると、前の変速がアウターのまま固定されてしまって、インナーに落ちないとの事。見てみるとシマノSORAのシフトレバーがたしかに固まってしまっていて、手の力ではどうにもこうにも動きません。無理にやって壊すのも嫌だったので、変速ワイヤーの固定ボルトを緩めて、インナーしか使えない状態に応急措置。この先上り坂が続くので、アウターで固定されては全く上れませんからね。

第3チェックポイントではお稲荷さんとどら焼き、お饅頭をいただきました。水饅頭がつるんとしていておいしかったぁ。

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どうですこの気持ちよさそうなコース。田植え直後の棚田って特に美しいですよね。車もほとんど通らない、信号もほとんど無い極上の専用道路を独り占めしている感覚。

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そして190キロコースの最大の上り坂に向かいます。必殺ジグザグ走法で上られる方や、降りて押しているライダーもいました。

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いろいろびっくりしたことがあるのですが、そのうちの一つがこれ。全ての曲がり角に看板があって、そのうち半分近くにはスタッフまたは警備員の方がいたこと。しかも曲がり角だけではなく、交差点を直進するところにもこんな看板があるので、走行中は地図を見ることが一度もありませんでした。エイドステーション以外での時間のロスが全く無いので、走りにも余裕が生まれます。

コースのスタッフの方々も、ただそこにいるだけではなく、ライダーが見えると必ず一声かけて注意を促してくれます。

さらに、黄色いビブをきた先導車のライダーも一緒に走っています。申し込む時はちょっと高いとおもったエントリー代ですが、コースガイドとエイドスーションの充実ぶりに大きく納得しました。

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そしてこのどこまでも続く直線道路。都会では決して味わうことの出来ない、ロケーション。

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割と長い(500m以上)のトンネルも数箇所ありましたが、なぜかすべて下り坂。この辺もコース設定の上手さを感じさせます。

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遂に最後のチェックポイント。昨年も参加したというほかのライダーと話をしていたら、昨年のエイドステーションは後半補給食が売り切れるという事件があったようです。しかし今年はその反省も踏まえ沢山用意してくれたようで、最後のほうのライダーにもしっかり補給を受け取ることが出来ました。tantan18

最後のチェックポイントを出てからすぐのところにあるココ、タンゴ半島の東側にある「伊根の舟屋」  エメラルドグリーンの海に浮かぶ230軒あまりの舟屋の里は重要伝統建造物群保存地区選定地になっていて、建物の保存状態もとても綺麗でした。

じっくり見てみたかったのですが、 ゴール時間がぎりぎりだったので遠めに写真を撮っただけでスルー。

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一緒にエントリーしたツレは最初は調子良かったのですが、山岳地帯に入ってから大きくペースダウン。最後のチェックポイントを出発したのが、締切30分前の午後4時過ぎ。帰りの電車が6時46分発なのと、駅前の温泉に入りたいというのを逆算すると、午後5時過ぎにはゴールしておきたいところ。

ここで私がスイッチオン! ツレが千切れないぎりぎりのスピードで残り25キロを牽引し、目標の午後5時ジャストにゴール!

tantan20ゴールした私を待っていてくれたのが、プリンセス天橋立の永井さん。タイプです。脚も長かった・・・・

 

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このイベントの主催構成団体の京都自転車競技連盟のスタッフの方も、ゴール後のご褒美にご満悦でした。

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私らはというと、ゴール直後のご褒美は少し我慢して、まずはお風呂に。なんと天橋立駅のすぐ横に、お風呂屋さん「智恵の湯」が。しかもTANTANロングライド参加者専用の駐輪ラックが用意され、ゼッケンを見せれば100円引き。最後まで至れり付くせりです。

13年前に出来たというこのお風呂屋さん、とても和風でおしゃれな湯船で最高でした。

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お楽しみはもうすこし我慢して、とりあえず輪行。私達のほかにも駅前には輪行する人が沢山。

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ようやく乗車20分前に全ての準備が完了。これでようやく褒美です。ご駅前のお店でお弁当とビールを買い求め、車内でTANTANロングライドに乾杯。190kmはこの一杯の為に。

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今回最も驚いたことは、一人で190キロコースを楽しまれている女性ライダーが沢山いたこと。途中エイドスーションの度に一緒になった女性と帰りの電車もなんと一緒。しかも彼女は大阪まで電車で輪行し、さらに大阪発の夜行バス(ブルーライナー)で関東までお帰りだとか。強いです。

 

私普段は一人で走ることがほとんどで、年に7~8回レース(ロードレースとシクロクロスレース)に参加するのですが、今回の参加者はレース会場で見かける面々とは全然違いました。チームジャージで参加する方がとても少なく、一人、もしくは二人くらいで参加されている方が多かったように思います。

ツーリングするなら都会を離れて地方がいいのは分かっていても、はて良いコースとは何処?、トラブルの対処は?となるとなかなかネットで検索しても、自分に合うと思えるものはなかなか見つかりません。

そんなとき、こういったロングライドイベントというのは、エイッと勢いで申し込んでしまうには絶好の機会だと思います。そしてほとんどの方がまた来年も走りたいって思うはずです。

 

 

ただ、レースのように仲間内で競争するグループや、整備不良の自転車も見かけました。ロングライドイベントは公道を走行しますから、信号無視や競争なんてもってのほかです。前日祭でお話した若者達の自転車は、クイックレバーを倒して固定せずに回して固定してありました。もちろんその場で治して注意しておきましたが、整備不良の自転車で事故を起こされては全ての関係者、他の参加者に大迷惑です。

メカニックサポートに修理してもらったのに、「主催者として当たり前だろ」的な対応をされたという事もあったようです。メカニックサポートや先導車はほぼボランティアなんですけどね。

参加費を支払っているので、主催者にとってお客様であることは間違いないと思いますが、お客様気分で何があっても主催者の責任にされては、こういったイベントは成り立ちません。サイクリングイベントが有料であってもなくても、それ以前に「サイクリングとは自己責任」です。

イベントの敷居を挙げて参加者が減ってしまうようなことは本位ではありませんが、事前準備として自転車の整備点検、パンク修理程度は出来るようになってから、参加していただきたいと切に願います。

 

私はというと、TANTANロングライドは来年も絶対行きたいイベントリストの筆頭候補にしておきたいと思います。

一人前のサイクリストに近づく方法

 

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