【2021年10月1日更新】
家から遠く離れた場所でサイクリングをしようと思ったり、イベントに参加しようと思った場合、自転車はどうやって運びますか?
- 車で運ぶ。
[使用するアイテムはこちら] - 「輪行(自転車を分解して専用の袋に収納する輪行)」をマスターして、電車やバス、飛行機、フェリーなどの交通手段を利用して運ぶ。
[使用するアイテムはこちら]そして最後の方法は、 - 自転車だけ送る。自分は身軽に電車やバス、飛行機、フェリーなどで移動する。
となります。
「え~自転車って送れるの? 」
と思われるかもしれませんが、送れます。ただしこの場合の自転車というのは、いわゆるママチャリではなく、ロードバイクやマウンテンバイクなどの、車輪を簡単に外すことのできるスポーツバイクに限定されます。
また、近所のコンビニや郵便局にスポーツバイクを持っていっても、送れません。専用のサービスを利用する必要があります。それが、この3つ
- シクロエクスプレス
- カンガルー自転車輸送便 / カンガルー自転車イベント便
- 飛脚ラージサイズ宅配便
- サイクリングタッグ(令和3年10月4日で終了 こちら)
順番に説明していきましょう。
1.シクロエクスプレス
- 自転車輸送用ダンボールを製造・販売している「コーワ株式会社」と「佐川急便」がタッグを組んで提供している自転車専用宅配サービス。
- インターネットで申し込むと、専用のダンボールが送られてきます。そのダンボールに収納すると集荷に来てくれて、そのまま指定したイベント会場や宿泊先に届けてくれます。
- 料金は例えば関東から関西で、片道5000円(税抜)、関東から沖縄で片道9500円(税抜)となります。往復だとその倍となります。
- クレジットカード決済が出来ます。
- 段ボール製の配送キットが別途3400円(税抜)必要です。この配送キットは折りたたみ式で、1~2往復は利用可能です。使い捨てでは無いようです。
- 専用の配送キット以外でも、3辺(幅、高さ、奥行)合計240cm以内の段ボールやハードケースなら使用可能です。布製の輪行袋は利用できません。
- 5万円までの運送保険に加入しています。別途1口100円(補償額10万円)の輸送保険のオプションがあります。
- 空港宛(カウンター預けも含む)の配達・集荷には対応しておりません。
2.カンガルー自転車輸送便 / カンガルー自転車イベント便
- 西濃運輸の自転車専用宅配サービスです。イベント主催者と提携しているのが「自転車イベント便」となります。
- インターネットで申し込むと、専用ハードケースが送られてきます。その専用ハードケースに収納すると集荷に来てくれて、そのまま指定したイベント会場や宿泊先に届けてくれます。
- 専用ハードケースは買取とレンタルが選択可能です。買取の場合は2種類あり、7200円のものと9500円のものがあります。レンタルの場合は1週間以内で2100円(税込)となります。
- 料金は例えば関東から関西で、片道4530円(税込)、関東から沖縄で片道11900円(税込)となります。往復だと1000円引きとなります。
- クレジットカード決済が出来ます。
- 自転車イベント便の場合、大会会場の特設ブースにて引取り、帰りの集荷が可能です。
- 専用ケース以外でも、3辺(幅、高さ、奥行)合計280cm以内、重量30kg以内の段ボールやハードケースなら使用可能です。布製の輪行袋は利用できません。
- ご利用規約 第12条(免責)より 自転車・同送品の破損、擦り傷などについては、理由の如何を問わず、当社は責任を負いません。
- 空港宛(カウンター預けも含む)の配達・集荷には対応しておりません。
- 【重要なお知らせ】取扱える輪行箱/輪行ケースの変更について(2019年5月1日申込分より)
3.飛脚ラージサイズ宅配便
- 3辺合計が160cmを超えるお荷物(260cm以内)・50kgまでのお荷物や複数個口のお荷物を、飛脚宅配便と同じスピードで宅配可能。
- ウェブサイトには「自転車は不定形品という扱いとなり、運賃が2割増しとなります。」あります。実質これは布製の輪行袋のことなのですが、段ボールや専用のボックスをおすすめしているとのことです。理由は輸送時にベルトコンベアを利用したり、混載する事で破損の危険性が高まるためということでした。段ボール梱包であれば、運賃は2割増しにはならないそうです。
- 段ボール製やプラ段製の輪行箱等は利用者が用意してください。
- 料金は例えば関東から関西で、片道7,722円(税込)、関東から沖縄で片道46,008円(税込)となります。(※260cm 20kg以下)
- 2018年2月5日時点
4.サイクリングタッグ(令和3年10月4日で終了)
- 日本サイクリング協会(JCA)とクロネコヤマトが提携しているサービスです。
- JCAの会員(2014年度は年会費5000円)で、且つサイクリングタッグ(2000円 JCA会員である限り生涯何度でも使用可能)が必要。
- 取り扱いは、全国のヤマト運輸の各営業所で取り扱います。直接電話をして取りに来てもらうか、ご自分で持ち込んでください
※コンビニエンスストアなどの取扱店では扱ってもらえません - 上記2社とは逆で、布製の輪行袋に収納します。ハードケースやダンボールは不可です。
- 料金はヤマト便の60kgサイズが適応されます。例えば東京(23区内)から大阪市内で、片道2592円(税込)、東京(23区内)から沖縄で片道7052円(税込)となります。往復割引はありません。
※宅急便ではなく、ヤマト便の運賃となりますので、ご注意ください。 - クレジットカード決済が出来るかどうかは、担当ドライバーに確認が必要。
- クロネコヤマトのスタッフが、この制度を知らない場合があります。営業所によっては、この「サイクリングヤマト便」を初めて扱うため、この制度が分からない営業所もあります。お客様サービスセンター【03-3541-3411】に電話して確かめてもらってください
- 輸送中に弊社の過失により破損など損害を与えた場合は、運送約款に基づいて賠償をいたします。
まとめますと (価格は消費税率8%で計算しております)
- 関東から関西の往復運賃比較(税込)
シクロエクスプレス | カンガルー | 飛脚ラージ | サイクリングタッグ | |
ハードケースレンタル | 3,672円 | 2,100円 | 自前のハードケース | 自前の輪行袋 |
関東から関西の運賃(往復) | 10,000円 | 9,060円 | 15,444円 | 5,184円 |
合計 | 13,672円 | 11,160円 | 7,722円 | 5,184円 |
- 関東から北海道の往復運賃比較(税込)
シクロエクスプレス | カンガルー | 飛脚ラージ | サイクリングタッグ | |
ハードケースレンタル | 3,672円 | 2,100円 | 自前のハードケース | 自前の輪行袋 |
関東から北海道の運賃(往復) | 11,000円 | 11,340円 | 11,340円 | 8,078円 |
合計 | 14,672円 | 13,440円 | 21,492円 | 8,078円 |
- 関東から沖縄の往復運賃比較(税込)
シクロエクスプレス | カンガルー | 飛脚ラージ | サイクリングタッグ | |
ハードケースレンタル | 3,672円 | 2,100円 | 自前のハードケース | 自前の輪行袋 |
関東から沖縄の運賃(往復) | 19,000円 | 22,800円 | 22,800円 | 14,104円 |
合計 | 22,672円 | 24,900円 | 92,016円 | 14,104円 |
各社の料金体系が同一ではないため、全く同じ条件で比較することは出来ませんが、上記のような結果となりました。サイクリングタッグはJCA会員になるための年間費用と、一生使えるサイクリングタッグの費用はあえて含めておりません。
既にJCAの会員で、利用頻度が高ければ、
- 1シクロエクスプレス 2カンガルー 3飛脚ラージ
の順になると思います。
シクロエクスプレスとカンガルーの料金体系は、差がわずかですね。
価格の次に気になる「荷物の取り扱いの丁寧さ」については、運送業者のスタッフによる差や、運といったものが大きく影響されると思います。
その為、口コミといったものは、参考になるかもしれませんし、全く参考にならないかもしれません。
いずれにしても、価格だけ見るならば自分で運ぶのが圧倒的に安くなりますね。懐具合でお選びください。なお、上記価格や条件については常に最新のものではございませんので、必ずご利用者自ら最新情報をご確認ください。
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