「お洒落は足元から」といいますが、自転車の組み立てに当てはめてみると、どういうことになるでしょう?
私が考えるに、いくらパーツがデュラエースだろうと、フレームがオーダーだろうと、セラミックベアリングだろうと、カリスマ店員に組んでもらおうと、世界に○台しか存在しないバイクであろうと、100万円以上しようとも、端っこの処理がダメなら台無しなんじゃないかと。
自転車における端っこって何かと考えると、4つの端っこが浮かびます。
- クイックレバーの締め方。締めた時のレバーの向き、角度ですね。
- ワイヤーの末端処理。長さと処理方法。前後の統一感。
- バルブキャップの有無
- バーエンドキャップの留め方。
端っこではありませんが、自転車を組み立てたメカニックの技量を見た目から判断するポイントは他にもあります。例えば、
- タイヤのラベルの位置 バルブの位置、進行方向、前後は統一されていますか?
- バーテープの巻き具合 規則正しい感覚で巻かれていますか? 末端処理は美しいですか?
- アウターワイヤーのルーティングと長さ
- トップキャップやヘッドパーツのロゴの向き
フレームの精度がチェックされているとか、グリスが適切に塗布されているとか、締め付けトルクが適切かなどは、パッと外見では判断出来ませんから。
最初に紹介した4つの端っこが後からの4つと違う点は、購入後ユーザーの保管方法や取り扱い方ですぐに変わってしまうという点です。つまりメカニック云々と言うより、所有者の問題です。いくら伝統職人にオーダー高価な靴でもかかとが潰れていたり、適切にオイルが塗られてつやがなければ台無しと言うことなんです。
今回はそれらの中でも、バルブキャップについて解説したいと思います。
メーカー的には汚れから守るために必ず付けてくださいということになるのですが、選手レベルの方になるとほとんどつけていません。 理由は単純。「頻繁に空気を入れるので、いちいちバルブキャップを付けたり外すのがめんどくさい。」
なるほど、それも一理ありますね。きちんと意思をもってバルブキャップをつけていないのであれば、それは他人がとやかくいうものではないと思います。
でも趣味でサイクリングを楽しむのであれば、金属むき出しのままというのはやっぱりいかがなものかと。 ライディング前に毎回空気を入れるタイミングで必ず着脱するこのバルブキャップ、新品の時からは想像も付かないのですが、何度も着脱を繰り返すと、ドンドン深くまでねじ込んでいけるようになり、最終的に突き破ってしまうことがあります。 金属バルブに対して樹脂キャップですから、樹脂が負けるのは当然なんです。 バルブキャップの先端にヒビが入って割れてきたと思ったら、 最後には千切れてしまいます。何とも情けない姿です。 私の経験上では、1年以内におよそ2~3割のバルブキャップがこんな風になってしまいます。 そこでオススメなのが、カラフルなアルミ製のバルブキャップ。フレームやバーテープやサドル、タイヤやボトルケージなどとカラーを合わせると、バイク全体がびしっと引き締まる感じがします。まさに、末端のお洒落。 重量的には樹脂製もアルミ製もほとんど変わりません。1個1g以下。うっかり無くさなければ、いつまでも使えるアルミ製バルブキャップ。貴方の愛車がぐっとかっこよくなりますよ。
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