オススメアイテム

今回はウィンターグローブの中でも人気の『シマノ　ウインドストッパーサーマルリフレクティブグローブ』をご紹介します。
先日、実際に冬の登坂で試してきましたので、その使用感をご報告いたします！

さて、その性能がどうなのかじっくり見ていきましょう。

まずはその外見から。
パッと見の印象は、やはりシマノらしくシンプルな配色＆デザインです。
悪く言えば、パンチやケレン味に欠けますが、その分どんなウェア構成でもしっくり来ますね。
パールイズミのグローブとは違って、手の平部分は合皮でグリップ力があります。

また申し訳程度ですがクッション材も配置されていて、スポーツバイクに乗り慣れていない初心者の方にも優しい設計です。
手首はマジックテープで絞れるタイプです。
人差し指の先端はタッチパネル対応となっています。
そして、個人的に嬉しいのが親指部分がタオル地になっていること。
手鼻が出来ない私は、冬場の鼻水をここでお世話になりそうです。（キチンと洗いますよ、もちろん）

一番の特徴はサーマルリフレクティブたる、アルミ素材がグローブの内側の手の甲に配置されていること。
体温を反射させて保温力をアップしようという試みです。

それでは、使用感についてはどうでしょうか？
実際に手を入れてみると、アルミ素材の部分のひんやり感は全く無し。
通常のグローブと遜色はありません。
タッチパネル対応の人差し指の先端部分ですが、対応しているのが指の腹の部分ということもあり、はっきり言って使いづらいですね。
スマホの反応もイマイチでした。

実際にブラケットを握ってみると、手の平の合皮のおかげでパールイズミのものよりグリップ感は良い印象でした。
安いもの特有の縫製の甘さもありません。
それではライドに出かけましょう。
テストコースは大阪と奈良の県境の『金剛トンネルコース』
テストの日の麓の気温は8度、中腹の気温で5度、推奨気温より少し暖かいですが、風が強めなので体感気温はやや低め。
乗り出し直後は特に暖かいという印象はありませんでしたが、体が暖まると同時に手も暖まってきた感じがします。
他のグローブよりもスタートダッシュに優れているみたいです。

登り始めるとやはり暑くなってきて、グローブ内でも発汗し始めました。
ただアルミ素材のせいで汗を吸ってくれなくてやや不快です。
ただ冷えるという感じはなかったですね。
しかし、下りに入ると、やはり吸わなかった汗のせいで汗冷えして手の甲がひんやりします。
このようなことから保温を目的としたインナーグローブよりも、汗抜けを目的としたファイントラックのインナーグローブとの併用が良いと感じました。

総評としてはかなり暖かいと思います。
大阪の冬ではオーバースペックかもしれませんが、氷点下の地域や冬山でのライドには良いと思いました。
それでもやはり、アルミ素材部分の汗冷え対策としてインナーグローブとの併用をオススメしたいところです。