先日約1年ぶりにビワイチしてきました。いつもと違うのは「時計回り」に走ったことです。たったそれだけの違いですが、いつもは見えない景色が見えてきました。
反時計回りに1日でビワイチすると、後半のやや疲れたころに走る高島町の南側、ここがもうどうしょうもなく走りづらいんです。交通量が多いとか、路肩が狭いとかではなく、「びわ湖レイクサイド自転車道」という名の自転車歩行者専用道路の設計がひどいんです。
誤解のないように初めに力説しておきますが、関西に住む自転車人として、ビワイチは大好きなコースです。ほとんどのコースは走りやすいですし、湖北の秘境感も大好きです。特にここ最近滋賀県知事や守山市長など自転車大好き首長たちがぐいぐい自転車環境を引っ張っていく様は、期待せずにはいられません。
しか~し、負の部分が隠されているというか、改善される気配がありません。サイクルトレインとか、サイクルステーションなど目立つ施策はアピールされているのですが、このびわ湖レイクサイド自転車道の走りにくさは放置されています。昨年企画した一泊二日のビワイチツアーには、半数以上の方がビワイチ初体験でしたが、その時も「ここは走りにくいぞ~」って声が上がったくらいですから。楽しむことが得意な方ばかりなので、そうそう環境に不満を漏らすことはないのですが、そんな方々をしてそのマイナス意見ですからね。関西に住んでいて何度もビワイチを経験していると、当たり前というか、盲点になって、この走りにくさに気が付きませんでした。
逆回りすることで、気づかされました。
その1 歩道いっぱいの自転車歩行者専用道路
今から約30年前に整備が始まったこの道、かなりの痛み具合です。自転車が例外として歩道を走行する場合、車道側を走ると法律で定められていますが、ここは歩道全体にペイントがされています。これが対面通行の時にどっちによけたらいいのか、さっぱりわからないため、正面衝突を誘発します。
その2 歩道のブラインドカーブが危険
歩道走行中に交差点を直進する場合、まず歩道に沿って左に曲がり、横断歩道を直進して、歩道に入ったら再度左折するという走り方になります。このとき、歩道わきの木々が大きく成長してい為、完全にブラインドカーブ。自転車同士の正面衝突の危険性はもちろん、歩行者を跳ね飛ばす危険性大です。その1と同じく、この歩道のどちら側を走るのが正解なのでしょう?
その3 突然反対側に回される。
何の因果か、突然交差点で自転車歩行者専用道路の向きが変わります。走りにくいですわ。
その4 ペイント通りに直進すると、草むらに突入
何が悲しくて草むらに突っ込まなければいけないのでしょう。歩道から車道に出ることもできません。正解は、右側の看板の5メートルほど手前にある、車道と歩道の間の縁石の切れ目まで戻って車道に出ます。反時計回りを推奨しているのに、これはないでしょう。
その5 杭(バリカー)の威圧感
下の画像、歩道の左側には一戸建ての住宅や別荘が立ち並んでいます。歩道に車を駐車させない対策だと思いますが、柵だらけ。とてつもなく威圧感があります。
その6 歩道の段差
歩道を自転車歩行者専用道にするということは、つなぎ目だらけになるということ。タイヤの細いロードバイクやクロスバイクで、こんな段差(縁石)が数メートルおきにあったら、走りにくいったらありゃしません。お尻や手首の拷問です。
その7 草ぼうぼう
せっかく作ったのに利用されなければ、舗装路だって草ぼうぼうになります。
その8 サイクリングロードの名称の不統一感
ビワイチは滋賀県の多くの市町村をまたいでいますが、エリアによってサイクリングロードの名称も異なります。看板のデザインも異なります。距離が表示されているものもあれば、名称だけのアピールのものもあります。しまなみ海道の看板を見習ってほしいものです。
ここは目安となる距離が描かれていますが、少数派です。
その9 この矢印どっち向き?
矢印の方向がどっちを指しているのか、わかりにくい看板が多いんです。
その10 それでも景色は最高なんです。
どれだけサイクリングコースがひどくても、景色は最高なんです。奥に見えるのは、あの「比叡山」です。
これまでご紹介した、このきわめて走りにくい区間は、琵琶湖大橋の西側からの約15キロほどです。嫌なら車道を走るか、サイクリングロードなど無視して国道を走ればいいのですが、そこは割と路肩が狭くて交通量の多い区間。走りなれていない方にはすぐわきを走る車からの恐怖を感じるでしょう。だからこそ、このう回路のようなグネグネサイクリンリングコースなんですが、なんせ設計が30年以上前。今ならもうちょっと走りやすく変えられないでしょうか?
滋賀県の関係各所の皆さま、期待しております。ビワイチ大好きですし、もっと全国の皆様に紹介したいですから。
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