先月発売されたパナレーサーの超軽量クリンチャータイヤ「GILLAR(ジラー) 」 メーカーから依頼を受けて、8月頃から履いてました。3か月ほどでようやく走行距離が1000キロを超えましたので、レポートしてみたいと思います。サイズは25c、空気圧は6bar、私の体重は57kgです。
取り付けには回転方向の指定があります。前輪に付ける場合と後輪に付ける場合で逆です。取り付けの際は、タイヤのサイドにある矢印をよく見て、取り付けてください。
比較対象はパナレーサーの「レースA EVO3 700x25c」とてもオールマイティでパンクや雨にも強く、定番と言ってもいいでしょう。
まず重量です。
パナレーサー GILLAR(ジラー) 700x25c | パナレーサー RACE A EVO3 700x25c |
170g | 240g |
3割も軽量ですね。触った感じで厚みや硬さも全然違います。目隠ししても容易に区別できるだろうなというくらい、違います。
上の写真に赤い矢印をつけているの、何故だかわかりますか?どちらも700x25cなのですが、幅が違います。
パナレーサー GILLAR(ジラー) 700x25c | パナレーサー RACE A EVO3 700x25c |
64.5mm | 70mm |
8%も細いのです。同じサイズなのに何故?
その理由は「リムの幅」です。
昔のリムは、リムの内幅が13mmとか、14mmくらいでした。じわじわと太くなってきて、今どきの「ワイドリム」といわれるものだと、なんと18mmとか20mmとかもあります。タイヤが同じでも、リムの内幅によって空気を入れたときの太さ(幅)が全然変わってくるのです。つまりジラーは、主流になりつつあるワイドリムに装着したときの太さを基準にしているということです。逆に言えば、細いリムに取り付けると、スペックより細くなります。
内幅19mm(外幅24mm)のリムに付けて、6気圧の状態での幅を測りました。
パナレーサー GILLAR(ジラー) 700x25c | パナレーサー RACE A EVO3 700x25c |
25.5mm | 27.3mm |
2ミリ違うとかなり違いますよね。メーカーによってはもっと太くなる25cもあります。
※太さで注意してほしいのは、新品が一番細くて、使っているうちに少し太ります。
走り心地はどうなのか?
これはもうびっくりするほど軽いです。フレームやハンドルが70g軽くなったとしても絶対にわからない自信がありますが、タイヤは別。外周部に行くほど軽量化の効果は高いといいますが、まさにそのことがはっきり体感できます。
最初のひとこぎが電動アシストかっ!って思うくらい軽く感じました。山に行って下りのコーナー、といってもせいぜい時速35キロくらいですが、これまでのレースシリーズ同様バイクを倒しても気持ちよく曲がれます。パナレーサー RACE A EVO3 700x25c のようにトレッド面がとがっていない分、バイクの倒し具合による癖のようなものも感じられません。
パンクに強いか弱いのか?については、軽量モデルですがきちんとパンクプロテクターが入っています。ただしトレッド面のみです。RACE A EVO3 はサイドまでパンクプロテクターが入っています。RACE D EVO3だと2種類のパンクプロテクターが入っています。これは重量とのトレードオフですね。RACE L EVO3 には入っていませんから、軽量タイヤといえども、そうやすやすとパンクすることはないとは思います。
最後に耐久性について。残念ながら軽量モデルは耐久性が低いというのは、もう絶対に免れません。1000キロ程走って、トレッド面はすり減ってきたと感じはないのですが、サイドがすこしダメージを受けています。土台となるケーシングの上にゴムを分厚く塗れば耐久性は高まりますが重くなります。ゴムを薄くすれば軽くなりますが、耐久性は低くなります。実際に1000キロ走ったところでタイヤの消耗具合を見てみると、まぁ1500キロくらいまでかなぁ~と思います。それ以上使うとパンクリスクが高まりますので、交換しておきたいところです。
RACE A EVO3 なら3000キロくらいは大丈夫ですから、約半分といったところでしょう
走行距離から考えると安くはありませんが、その軽さには感動すら覚えると思います。お試しください。
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