ロードバイク用シューズとビンディングペダルは、より速く楽にバイクを前に進めるために作られたものです。歩きやすいマウンテンバイク用シューズ(SPDペダルとSPD用シューズ)に比べて、ペダルとシューズの接触面が広いため、ダイレクト感がより高いのがメリットです。デメリットは、断然歩きにくいこと。歩くための靴と比べると、ソールの形状はあまりにも異質です。
さらにどんなに脚が長い人でも、かかとよりもクリートがついているシューズの前側のほうが底が厚くなる「逆ハイヒール効果」により、立ち姿がペンギンのようになってしまうこと。
しかも、ツーリングなどで歩くことが多ければ多いほど、ヒールがすぐにすり減ってしまいます。さらに進むと、ヒールを固定しているボルトの頭がすり減って、プラスドライバーで外すこともできなくなってしまいます。それがこの状態。
これはひどいですね。特に右シューズ(画像左側)のボルトは、完全につるつるでプラスの溝が消失しています。右側もかすかに見える程度で、もちろんプラスドライバーは使えません。
しかも付け替えできるヒールパーツのみではなく、カーボンソール自体も削れてしまっています。
そんな時はどうしましょうか?あなたな~らどうする~?
いろいろ方法はありますよね。ボルトに小さい穴をあけて逆タップで抜くとか。グラインダーでボルトを削っちゃうとか。
でもこれ、そんなにがっつりと固定されているものでもありません。マイナスドライバーが使えるように、金ノコで真ん中に一本溝を入れましょう。
外れました。作業時間は左右でおよそ5分くらいでしょうか。金ノコが無ければ、お近くのプロショップにお持ち込みください。まともな技術があるお店なら、この程度でひるむことはないはずです。
やっぱりカーボンソール自体がすり減っていますね。なんてこったい。でも大丈夫!
アップヒールを付属のボルトで、プラスドライバーを使って固定しました。これ自体は全くむつかしいことはありませんが、ヒール自体がカチカチに硬いものではないので、ボルトを締めるときの感触は少し柔らかめです。ガッチガチに締め付けすぎて、ソール側のねじ山(雌)を破損しないようにお気を付けください。感覚的にはボトルケージを取り付ける程度のトルク、およそ2Nm~4Nmが目安となります。
横から見てみましょう。SPD-SLクリートとヒールの高さが同じくらいですね。
別の角度から。最初からこれくらいあってほしいです。
すり減ったヒールと比べてみましょう。ものすごい違いですよ。
手遅れと思った人はもちろん、手遅れになる前の方にも、立ち姿がきれいに見えて歩きやすい、SIDI用長持ちラバーヒールをオススメします。カラーはブラックとレッドの2色です。
よくあるご質問なので先にお伝えしておきますが、SIDIのロード/トライアスロン用シューズ専用です。他のメーカーのシューズには取り付けできません。
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