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ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

乗り方教室

*自転車における乗車とは、両足がペダルに乗っていること。乗車せずに動いていたら危険ですよ。第8回ロード基礎テクニック講座 前編。

通算8回目(前編)の開催です。レジェンドMTBライダー柳原康弘氏による、ロードバイク基礎テクニック講座。今回もはるばる名古屋から大阪までお越しいただき、10名の生徒さんに「自転車の基礎テクニック」を教えていただきました。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

講義は午前2時間、午後2時間の合計4時間です。広さ95㎡の会議室の机を端に寄せたところからスタート。まずは皆さんどうやって自転車に乗れているのか、いろいろな例を出して、ゆっくりと頭をほぐしていきます。

この講座は世間一般に行われているものとは、まったく内容が異なります。坂道が楽に登れるようになりたいとか、下りが怖いとか、コーナーが苦手とか、そういったことはすべて「運転の操作」に分類され、基礎テクニックとは「乗車の操作」となります。この考え方・分類方法は、かつてMTBで世界チャンピオンになったことのある柳原氏の独自の視点によるものです。乗車の操作(基礎)ができていないのに、運転の操作をどれだけ教えてもできるようにならないという、柳原氏の過去の膨大なスクールでの経験や執筆経験から導き出されたものです。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

無意識と意識の違いについてぼんやりとわかりかけたところで、自転車のサドルをもって、ゆっくりまっすぐ押してもらいます。早く歩けば簡単ですが、ゆっくりまっすぐ進むのは意外に難しいもの。バイクが少しでも傾けば、傾いた方に自転車のハンドルが向いて曲がって行ってしまいますから。つまり、ハンドルをまげて曲がるのではなく、バイクを傾けて曲がるのだということが、体感できたかと思います。

バイクの向きを変えようとしたら、ハンドルではなくサドルで操作するんですよね。熟練すると、手放しでも八の字走行ができるというのはそういうことなんです。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

さぁ、実際にまたがってみましょう。ロードバイクって止まった時は、お尻をサドルの前、トップチューブの上におろすという方法しかできない人がほとんどですから、サドルにまたがった状態で、つま先でバイクを垂直に保つということができない人がほとんど。でも少し練習すれば、めきめき上達していくのがわかります。やったことがないからできないのは当たり前なんですね。そこに気づいてもらうというのも、この講座の重要な部分です。

これ以上は実際に受講して体感してほしいところですので、あまりべらべら書きませんが。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

おおっと、参加者の中にGORIDEのスーパーマンパンダジャージの女性が。輪行マイスターが小躍りする瞬間です。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

皆さん自転車に乗れるはずなんですが、この日はたった8mの距離をまっすぐ進むだけでもとても多くの失敗を経験されました。常識ってある日突然ひっくり返ることがありますが、この講座もそんなところを含んでいます。

ロードバイク基礎テクニック講座 柳原康弘

何をやっているかさっぱりわからないかもしれませんが、短い動画でご紹介します。

過去のロードバイク基礎テクニック講座のレポートは、こちらです。

この日参加された方のアンケートをご紹介します。

男性:先程金曜日以来の三本ローラーに乗ってみましたら、壁に手をつけずに乗ることが出来るようになっていました(笑 それから、今までできなかった手放しも30秒ほど出来るようになりました。お尻でバランスをとる感覚が少し理解出来たのかな?と思いました。ちょっとした体の使い方を意識することが出来て、本当に良かったと思います。有難うございました。

女性:これまで「漠然」とバランスを取ろうとしていたのですが、今どこに重心があるか?それを支えるには支持基底面をどう動かせばいいか?と理屈を与えて頂けたので「真っ直ぐ」がとても楽にできるようになり、大収穫でした。一方で自分は「認知・判断・動作」の全部に弱点があり、特に動作は致命的に技量不足(笑)ということも身にしみてわかりました。気づけたことを忘れずコツコツ練習します。柳原先生には講習中に沢山失敗しよう!と何度もはげまして頂き、気後れせずに参加できました。ありがとうございました。後編は難易度が激上がるみたいですが、絶対参加します。また宜しくお願いいたします。

男性:柳原“選手”がクラインのハードテイルに乗ってアメリカでダウンヒルを戦ってられた時からの一ファンです。柳原講師に直接教えをいただくことになるとは、夢にも思っていませんでした。一連の動作を細かく分解して、それぞれの関係や機能を説明していただき、目から鱗が落ちる思いでした。流れや癖でやっている自分の動作を、意識することを通してどうやって分解するかという課題が見えました。さらに、学術の分野の概念を交えながら、それを動きやレーザーポインターを使ったデモンストレーションでわかりやすく説明していただき、分解した動作を再びまとめる時の方向を示していただきました。そして、理解できてもすぐに体が動くわけではないということもよくわかりました。ぜひ、後編のレクチャーも受けたいです。

男性:ロードバイクに乗り始めて3ヶ月。いろいろと不安な点が多かったので参加しました。普段行わないゼロスピードでの乗車や、時速5km未満での走行、そこからの降車などを体験しました。いわゆる一般的な乗り降りの方法ではなかったので、簡単に見えることがとても難しく感じました。低速でバランスをとったり、普段と違う乗車、降車の練習は、何があるかわからない路上ではいざというときに応用が効く大切なテクニックだと思いました。
いずれも一日で簡単に出来るようなことではありませんでしたが、この経験を活かして、普段の練習にも取り入れていきたいと思います。

次回の開催日は?

前編が8月3日(土)後編が10月19日(土)となります。自転車の乗り方に疑問を持ったことがある方でしたら、きっとご満足いただけると思いますよ。お申し込みは、こちらから。

 

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