自転車にとって理想的なライトの取り付け位置ってどこでしょうか?
私は、「1.もっとも前で、2.低く、3.かつスイッチの操作が容易」場所だと思います。スポーツバイクの場合は「ハンドルの上側」が一般的ですが、もっとも前ではないですし、低くもないので、ライトを照らすと大きく車輪の影ができてしまいます。
前車輪のナット側のパーツの代わりに取り付けるライト台座というものもありますね。最も前で低いというのはクリアしていますが、スイッチ操作が容易ではないのと、意外と車輪の影が大きいということもあります。
最近はレックマウントのように、サイクルコンピューターの台座の下に、さかさまに取り付ける方が増えています。デッドスペースを利用した素晴らしい方法で、もっとも前で低いのですが、ほとんどのライトでスイッチがさかさまになるため、操作が容易ではなく、かつバッテリー残量低下のサインも見えないというデメリットがあります。
キャットアイから「CFB-100 センターフォークブラケット」という商品がありますが、これはロードバイクのキャリパーブレーキには当たってしまい取り付けができません。ふとしたことで「Rindow bikes」というショップさんが、オリジナルでキャリパーブレーキに当たらないブラケットを作って販売していることを知りました。このブラケットとキャットアイのCFB-100を組み合わせて、ロードバイクに取り付けることがひそかに流行っているそうです。早速試してみたところ、ドンピシャのドンズバ。これはもっと多くの方に知ってもらわなければと、ワールドサイクルであらかじめセットした状態で販売することに決めました。
取り付け方をご紹介します。
枕頭ナットを取り外す
キャリパーブレーキを固定しているナットは、「枕頭(ちんとう)ナット」といいます。ナットのフランジが外に出ておらず、内側に潜り込んでいるからです。このボルトを外します。使用する工具は5ミリのアーレンキーです。
外れました。あまり掃除していないバイクだと、ナットの頭に砂などが入って固まっていることがありますので、掃除してからでないとアーレンキーが入りません。
この枕頭ナット、長さに種類があります。キャリパーブレーキとフロントフォークとの間に、「ギザワッシャー」と呼ばれるスペーサーが数枚挟まっている場合もあります。
ライトブラケットの取り付ける部分の厚みは3.5ミリです。もしこの3.5ミリによって、枕頭ナットがキャリパーブレーキのボルトにしっかりかからないようでは危険です。少なくとも3~5山くらいはナットがかかるように、枕頭ナットとギザワッシャーのサイズで調整してください。実際のところねじ山にどれくらいかかっているかって、全く見えません。手加減で判断するしかありません。ブレーキの取付ボルトという、安全性に直結するパーツですので、自信がない場合は必ずショップに作業を依頼してください。もちろん取り付け工賃は別途かかります。
枕頭ナットが外れたら、ブレーキのクイックを緩めて、ブレーキを引っ張って外してください。フロントフォークにがっちり食い込んでいる場合もありますので、そういう時は、反対側から5ミリのアーレンキーでたたいて押し出すなど、工夫してください。
ブラケットの取り付け
枕頭ナットで固定
枕頭ナットを5ミリのアーレンキーで固定します。シマノの場合、締め付けトルクは8~10N-mです。(ブレーキシューの締め付けトルクが5~7N-m、ブレーキワイヤーの締め付けトルクが6~8N-mですから、やや強めです。)
ブレーキのセンターと、ライトブラケットが水平になるように注意しながら、枕頭ナットで固定してください。
取り付け、オッケー!
上下の角度の調整
キャットアイの純正ブラケットで取り付けた場合、上下の角度は工具無しで調整可能ですが、これは工具が必要です。5ミリのアーレンキーと、10ミリのメガネ(スパナ)で調整します。
実際にライトを取り付けて、丁度よい角度に調整してください。このボルトが走行中に緩むと大変危険です。緩みにくいように、内側にはギザワッシャー、ナイロンナットを採用しております。
この状態でライトのお尻がフレームに当たるようでしたら、取り付けできません。最近のヘッドパーツはフレームの内側に隠れていますが、昔ながらのヘッドチューブよりも太いヘッドパーツの場合、干渉して取り付けできません。また、ライトブラケットのアームがキャリパーブレーキに当たってしまってもダメです。キャリパーブレーキはワイヤーを引くと変形するので、どんな状態でも当たらないかどうかを、確認してください。
点灯
「1.もっとも前で、2.低く、3.かつスイッチの操作が容易」場所に、ライトが取り付けられました。
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フラットボタン-L R250 ロードバイク用ライトブラケット キャットアイ用
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