自転車のスタートの仕方について、解説します。一般的にスポーツバイクショップでロードバイクなりクロスバイクなり購入すると、こういわれると思います。
ママチャリと違って右足でサドルの前からまたげないので、右足を後ろからサドルをまたいで、まずはトップチューブの上にまたいでください。一旦トップチューブの上にまたがったら、右足をペダルに乗せ、左足で地面をけって、進みながら左足をペダルに乗せて、サドルにお尻を載せましょう。
あ~なんて複雑な動作なんでしょう。ダメではないのですが、他にもっと安全な方法があります。順番にご紹介しましょう。
その1 トップチューブにまたがってからスタート。
最初に紹介した方法ですね。スポーツバイクはサドルが高いからという理由で、おすすめされている方法です。でもこれって、ちゃんと乗車(両足がペダルの上)していないのに、もう自転車は先に進んでいるんです。片足でサドルにも座っていないので、ハンドル操作もできず、ブレーキ操作もできない、極めて不安定な状態。オンロードで道が平らで安全が担保できるならいいのですが、そうでなかったら通用しません。
たとえば、急な坂道でこの乗り方ができますか?
3本ローラーでこの乗り方ができますか?
道がぬかるんでいたり、砂地だったら、この乗り方できますか?
信号待ちでこの姿勢をしていると、右足のふくらはぎにチェーンのスタンプが付きますよ。
スタートの一つの方法ではありますが、これしかできないというのでは、安全とは言えません。
おススメしたいのは、2番目の乗り方です。
ロードバイクはサドルが高いので、難易度高いですね。今時のグラベルバイクだと、BBが高くてタイヤが太いので更に大変です。でも、できるようになってほしいですね。お尻でバイクの傾きをコントロールできないと、ハンドルに頼りすぎてしまって、手や腕、肩、首が疲れる原因となります。
基本は、完全に乗車(両手両足サドルの5点がバイクと接している)してから、スタートです。この乗り方なら、ギア比が適切なら激坂でも3本ローラーでも、砂の上でもスタートできます。3本ローラーに初めて乗ろうとしている人が、1の方法で全く乗れないのって、よく見ませんか?だから壁に手をついてからスタートするのですが、そもそも2の乗り方がちゃんとできれば、壁など必要ありません。それじゃあ子供のころ大人に支えてもらって補助輪を外す練習したのと、何ら違いがありません。
3~8番の乗り方
他はまぁ、チャレンジしてみてください。スピードは必要ないので、失敗のリスクも低めです。自転車は左右対称に操作できないと、ちゃんと操作(運転)しているとは言えませんので、左右どちらからも同じ動作ができるように、練習してみてください。
多いのは、左側からしか乗り降りできない人。そういう方はグラベルバイクにもマウンテンバイクにもシクロクロスバイクにも乗れません。何故って、右コーナーで左側が崖だったらどうする?降りれないし、乗れませんよね。
自転車って、難しいんです。ちゃんと練習して、安全に、楽に、速く乗れるようにしたいものです。
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