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湖上館PAMCO パムコ 三方五湖 若狭幹線林道

頭痒いとこないですか?

*本音は紹介したくない、若狭幹線林道グラベルライドツアー

福井県に家族ごと移住したという知人に紹介されまして、福井県の若狭幹線林道というところをグラベルバイクで走ってきました。グラベルってはやらそうとしているみたいだけど、日本じゃそんなコースがないじゃん?なんて思ってる方、それは貴方が知らないだけ。

まずその“わかさかんせんりんどう”? どこにあるのかといいますと、こちらです。

若狭幹線林道 グラベル大阪から自走だと日吉、美山経由で150キロ弱。日帰りでも一泊してもいい距離です。
若狭幹線林道 グラベル車だと名神高速道路と琵琶湖の西側の国道161号線経由で約2時間半。

今回は輪行で行きました(輪行マイスターですから)。大阪駅から敦賀までは特急サンダーバード号で1時間半。小浜線に乗り換えて三方まで約30分。

サンダーバード号 三方駅 輪行 始発の大阪駅から、輪行です。
サンダーバード号 三方駅 輪行自宅を出発してから3時間ちょっとで福井県若狭町三方駅に到着。

三方駅から軽く三方五湖の周遊コースを回って、ご紹介いただいた知人の待つ湖上館PAMCO(パムコ)に到着。待っていてくれたのは、パムコのスタッフ岡本(真ん中)さんと日下(くさか)(右)さん。サクッと用意して、すぐにスタートです。岡本さんは26インチのMTB、日下さんは27.5インチのMTBです。

グラベルバイクって何?って方向けに、簡単に解説してみます。ロードバイクと同じくドロップハンドルですが、タイヤの幅が1.5~2倍くらい太い自転車です。類似品に「シクロクロスバイク」というのがありますが、これはれっきとした自転車競技で毎年世界選手権も行われます。UCIがルールを管理しており、タイヤの幅が33ミリ以下というのが有名なルールです。一方グラベルバイクはというと、ウルトラライトなアウトドアグッズや自転車用バッグができたことで「バイクパッキング」というのが少し前から人気ですが、そのバイクパッキングでダートをキャンプしたりしながら走るという、「スタイル」のことです。

湖上館PAMCO パムコ 三方五湖

(左)岩田 (中)岡本さん (右)日下さん

湖上館パムコの館主は、なんと、若狭路センチュリーライドの実行委員長さん。自転車だけでなく、カヤック、サイクリング、バードウォッチング、木工体験、天然うなぎ漁などの自然体験ツアーを企画運営している若狭の遊びのスペシャリスト「自然に大の字 あそぼーや」の大ボスだったりもします。

三方五湖の周りを少し走ったら、さっそく若狭幹線林道のスタートです。

林道って何ぞや?という方のために簡単に解説してみましょう。林道とは「森や森林を整備と保全するための道路」で、農林水産省が管轄しているため、国土交通省の道路法の枠外になります。日本全国各地にありますが、日常生活の中ではほとんど目にする機会はありません。いわゆる未舗装(ダート)ですが、重機が入れないと整備できないので、ギリギリ車が通れるくらいの道幅です。登山道ではありません。この日は平日でしたが、3時間くらいの間に出会った車は2台、オートバイが4台でした。トレラン大会なども開催されたりしますね。

若狭幹線林道においては、感覚的にダートが7~8割といったところでしょうか。一部舗装されている区間があります。ダート区間にはこぶし位の大きさの落石や、硬そうな木の実がごろごろ落ちています。濡れ落ち葉で滑りやすいところもあります。斜度はきついところで10~15度くらい。真ん中に重心を置いた基本フォームで、後輪が空回りしないように慎重にペダリングをしながら登っていきます。はっきり言って、ロードバイクよりははるかに基本スキルが要求されます。ママチャリの感覚のままでスポーツバイクに乗っている人は、途端に挫折します。

3人で終始会話ができるくらいのペースで登っていたので、息が上がるようなことはなく、のんびりとアップダウンを繰り返します。

基本的に日本海沿いの尾根沿いの道なので、チラチラの日本海が覗き見られ、それはそれは絶景です。ついつい立ち止まって写真を撮りたくなります。

丁度半分くらいのところでしょうか、ミサイルでも飛んできそうな物々しいエリアに出ました。数年前に大きながけ崩れが起こったところで、数か月前に工事が完了したエリアです。この谷に猛烈な量の土砂がなだれ込んだんでしょうね。このあたりの登り坂が最もきつく感じられました。

湖上館PAMCO パムコ 三方五湖 若狭幹線林道

続いて思わず足を止めたのが、ここ。木々がちょうどいい感じに伐採されて、若狭湾が一望できます。すぐそばに立っている石碑には、「源頼政公屋形跡伝承地」とあります。ここなら海の警備がばっちりできそうです。気持ちの良い風が流れ込んで、うっすらと浮かんだ汗が気持ちよく乾いていきます。

湖上館PAMCO パムコ 三方五湖 若狭幹線林道

2時間ちょっと走ってようやくお昼。公園のように整備された場所で、東屋が一棟。おなかが膨れるとついつい昼寝したくなりますね。ちなみにトイレの類は一切ありません。それがグラベルライドというものでもありますので。万が一調子が悪くなったりメカトラになった時を心配するかもしれませんね。全長約22キロの林道ですが、途中に2か所、林道を離脱して下の国道162号線に降りれる道があります。万が一の場合は引き返すか、そのエスケープルートで下るということもできます。

湖上館PAMCO パムコ 三方五湖 若狭幹線林道

ここからはほぼ下り。ダートはもちろん舗装路にはコケが貼り付いていて、スリップしないように慎重に下ります。まさに、イヤッホーイって声が出てしまいますね。

湖上館PAMCO パムコ 三方五湖 若狭幹線林道

若狭幹線林道の西側の入り口

若狭幹線林道はこれで終了。ネットで情報を集めてみると、大阪周辺では屈指の林道のようです。林道といえば四国の「剣山スーパー林道」をご存知の方もいるかと思いますが、総距離約90キロで、四国の山の中。かなり難易度は高いと思います。それに比べるとこの「若狭幹線林道」大阪から車or輪行で日帰りもできるくらいの距離感。まさにグラベル初級・中級の方には、グレートなコースだと思います。

若狭幹線林道の西側の入り口の交差点で、ようやく自動販売機を発見し、ホットコーヒーで一息。2キロほど先にコンビニがあるようですが、時間の余裕があまりなかったので諦めて、本日のもう一つのメイン、久須夜ケ岳頂上(くすやだけ 標高618m)まで続く10.5kmの観光道路エンゼルラインの頂上を目指します。2002年までは有料道路だったようですが、今は無料で登ることができます。途中テレビやラジオのアンテナがたくさん立っています。北の警備の重要拠点なのか、自衛隊の車両が沢山登っていきます。

約6キロ、平均勾配7%の坂を登りきると、大きな広場が待っていてくれました。300度くらいの大パノラマです。若狭湾と小浜湾を眼下に収め、東に越前岬や敦賀半島、西に遠く丹後半島まで望むことができるといいます。トイレはありますが、自動販売機の類は一切ありませんので、登る前に水分の補給をお忘れなく。

エンゼルライン 三方五湖 若狭幹線林道IMG_3912

ここはピストンルートとなるので、同じ道を下ったら、若狭幹線林道の北側の海沿いを走る国道162号線でスタート地点に戻ります。約20キロほどですね。途中いくつかいい感じの漁村を通過します。地元の子供たちが元気に挨拶してくれました。トンネル多めですが夕日がきれいなところです。

エンゼルライン 三方五湖 若狭幹線林道IMG_3912

本日のコースを再び貼っておきます。

若狭幹線林道 グラベル

スタートは左端の緑色のです。JR小浜線の三方駅で輪行を解除しました。そこから三方五湖をぐるっと回って、湖上館パムコで合流。若狭幹線林道を走り、エンゼルラインをピストンして、国道162号で帰ってくるというルートです。

実はこのコース、なんと、来年の秋に「第1回若狭路グラベルライド(仮名)」を開催すべく、準備を始めたところなんです。ひょんなことから、わたくし輪行マイスターの岩田が声をかけていただいて、第一回試走会となりました。今年位から各地でグラベルという名のもとにイベントが開催されていますが、どれも関西圏からはちょっと遠いんですよね。関西のグラベルライダーの皆様、ご期待ください。

 

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