自転車のトラブルナンバーワンといえば「パンク」でしょう。パンクといっても大きく2種類に分けられます。
- リム打ちパンク
段差の角でガツンとタイヤがつぶれて、チューブがリムの角で穴が開くパンクです。上手な人は段差があってもタイヤを浮かすテクニックがありますが、それができない初級者になりがちです。前荷重・真中荷重・後荷重がわかっていないので、まずは基礎テクニック講座から。 - カットパンク
ガラス片やくぎ、ネジ、鋭利なものがタイヤに刺さって起こるパンク。タイヤが古びていると特に起こりやすい。
リム打ちパンクの場合は、大きな穴が2つ開くので、一瞬で空気が抜けてしまいますが、タイヤにダメージがあることはあまりありません。バランスが崩れるので、転んでしまうかもしれません。
カットパンクの場合、異物の大きさによってじわっと空気が抜ける場合と、破裂したような大きな音する場合があります。刺さった箇所がトレッド面ではなくタイヤサイドの場合、チューブだけではなくタイヤも切れてしまうことがあります。
今回、奈良の榛原-東吉野方面に走りに行ったとき、私の後ろで巨大な破裂音が!
パンクとわかったときに注意することは、
- 急ブレーキ・急ハンドルを絶対にしない。
特に前輪の場合、パンクした瞬間にタイヤのグリップを失いますので、ハンドルを曲げると簡単に転倒してしまいます。パンクしたことを合図(叫ぶ)して、後続の自転車・車を確認して、安全に止まれるところを確認して、ゆっくりと停止します。
安全な場所を確保出来たら、まず最初にグローブを外してください。グローブは軍手の代わりにはなりません。汚れてバーテープもどろどろになりますよ。続いてパンク箇所の確認です。いきなりタイヤレバーでタイヤをめくっちゃだめですよ。現状の確認が重要です。
なるほどなるほど、がっつりタイヤサイドが裂けています。犯人は見つかりませんでしたが、よっぽど鋭利なものが落ちていたのでしょう。見事なバースト、かなりの重症です。
このタイヤ、まだ5回くらいしか走っていないほぼ新品。おそらく300キロも走っていないでしょう。センタートレッドのひげすら残っています。
場所も覚えておきましょうね。左側の9時くらいの位置でした。手早く確認できます。
チューブは携帯していた予備チューブに交換するとして、問題はタイヤです。このままの状態でチューブを新品にしても、空気を入れるとチューブがむにゅっと裂けめからはみ出します。空気がそこに集中するのですぐにパンクしますし、はみ出た部分がフレームに当たるかもしれません。
そこで、コレの出番です。
76×45mmサイズの薄くて伸びないビニールです。裏面に糊がついているので、台紙からはがして、タイヤの裂けめの裏に貼ります。
タイヤブートがずれないようにチューブを入れて、CO2ボンベで膨らましたらこんな感じ。空気圧は少し低めで様子をみてください。
ほぼ元通り。もちろん応急処置ですので、無事に家に帰ったら、タイヤは新品に交換してくださいね。
タイヤブートのおかげで、この後も楽しくサイクリングを続けられました。
2年前にもバーストをネタにしたことがありましたが、その時はタイヤブートを切らしていたため、ゆるゆると帰ることしかできませんでした。
ちゃんと詳しく教えてほしいって方は、輪行マイスターのパンク修理&タイヤチューブ交換講座にご参加ください。」
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