物心ついたころには毎冬足の小指がしもやけです。大人になってからも程度の差はあれど、ほぼしもやけです。もちろんいろいろ対策していますよ、でも、結局しもやけになるので、もう体質とあきらめています。冬のライドは小指につらいです。シューズカバーは2枚重ね、間に使い捨てカイロを挟んだりもします。
シューズカバーって、便利ですけど、つけ外しがめんどうですよね。歩けば裏側がじわじわ破れてきますし。
基本的に自転車用のビンディングシューズは夏用です。通気性重視です。つまり冬はただただ寒いだけ。冬用シューズっていうものも発売されていますが、冬だけのためにわざわざ買うのもねぇ~。シューズカバーのほうが安いしねぇ~。
と思っていましたが、ノースウェーブのゴアテックスウィンターシューズを試してみることにしました。
- ノースウェーブ RAPTOR GTX 41
SPD対応 防水・防風素材GORE-TEX Pique マイナス3度~15度対応 定価30,500円(税別) - ノースウェーブ FLASH ARCTIC GTX
SPD-SL対応 起毛加工の防水・防風素材GORE-TEXコアラ マイナス10度~5度対応 定価34,000円(税別)
SLW2ダイアルと足首のカバー
アッパーをホールドするのはダイヤルタイプです。Boaじゃないですよ。独自のダイアル(SLW2)です。カチカチはとても細かく調整できます。Boaだと反対に回すと緩んで、引っ張るとフルリリースですが、こちらはシルバーの爪を押すと1ノッチづつリリース、引っ張るとフルリリースです。Boaだと少し緩めるつもりが力の調整がつかずガガガ~っと緩んでしまうことがありますが、こちらはプッシュするごとに1ノッチリリースなので、そのような誤作動はありません。
他のメーカーでは、靴の着脱がしやすいように、足首の保護部分にファスナーやジッパーがありますが、ノースウェーブにはあえてありません。多少着脱がきついのは否めませんが、防寒性と足首のストレスの無さでのメリットは大きいでしょう。
エアベンチレーションが一切ない。
甲側は1枚目の写真を見てもらうとわかる通り、空気穴が一切ありません。細かい穴のように見えるのは、しなやかにさせるためのものであって、貫通していません。裏側はどうでしょう。
着脱しやすいように大きめのストラップ
足首が筒ですので、正直着脱はきつめです。履くときはこのかかとから伸びているストラップを使ってください。ウィンタータイツを履いていると、すべりがよくなるので、着脱しやすくなります。
足首のしなやかさ
他のメーカーのウィンターシューズのように、足首にベルクロもファスナーもないので、それだけでも足首はしなやかですが、アッパーの一番上はパッドのように柔らかくなっています。アッパーの下は「タンレス」といって、タンがない構造です。タンがずれることがなく、ぴったりと足にフィットします。
インソールにも工夫が。ウィンター専用インソール採用
(RAPTOR GTX/SPD)(FLASH ARCTIC GTX/SPD-SL)共通
内側はどうなっているの?
内側がどうなっているのか、見たいのですが、これだけしか見えません。
わかりにくいので、カットモデルをご用意しました。
内側がわかるように、真っ二つにカットしてみました。(旧モデルのため足首部分は異なります)
FLASH ARCTIC GTX/SPD-SLのブーツのようなモコモコ具合、やばいでしょ。ソールも完全にふさがれています。この上にインソールが乗っかる形です。
さぁて、走ってみよう
RAPTOR GTXを気温3~7度の曇りの日に履いてみました。家を出てから帰宅するまで6時間ほど、北摂を100kmで獲得標高1800m。なんじゃこりゃ、びっくりするほど寒くありません。一切風が入ってきません。シューズカバーの足首を固定するような感じもなく違和感なし。剛性が高すぎないナイロンソールもいい感じです。
つづいてFLASH ARCTIC GTX。こちらは気温5~9度の晴れの日です。家を出てから帰宅するまで約3時間、60kmで獲得標高900mです。マイナス10度対応モデルを5度で試してもなんですが、もちろん全然寒くありませんでした。氷点下で試してみたいですね。
シューズカバーがないというのは、帰宅してからも楽です。脱ぐのにかかとがきついですが、スポッと抜けてしまえば、それまでです。一度この簡単さを味わってしまうと、シューズカバーのなんと手間のかかること。もう戻れませんね。
実際履いて走ってみるまでは、
冬用のシューズ買うなんてもったいない、シューズカバーで十分じゃないの?
て思っていましたが、考えようによっては12月から3月くらいまで4か月弱、つまり1年の1/3は対応するんですよね。冬でもがっつり走るっていうライダーなら、シューズカバーのつけ外しを冬の間に何十回とするでしょう。その時間がほぼ不要になるウィンターシューズは、とても便利で合理的でより快適な選択肢だと思います。
サイズについて
インチサイズでご注文いただくのですが、センチ換算をシマノとそれと比べてみると5~8mm大きいのがわかります。私の場合シマノだとノーマルの40ですが、ノースウェーブも40にしました。ノースウェーブはハーフサイズがありません。幅はデータがないのでシマノと正確に比較できませんが、はいてみた感触では、同じような感じです。
代理店がこれまで何度も「試し履き会」をされているそうですが、ほとんどの方はシマノと同じサイズと同じサイズになるということでした。
inch | cm/NW | cm/shimano |
39 | 25 | 24.5 |
40 | 26 | 25.2 |
41 | 26.6 | 25.8 |
42 | 27.3 | 26.5 |
43 | 27.8 | 27.2 |
44 | 28.6 | 27.8 |
それでも寒いって方
ウィンターシューズにシューズカバーを重ねるのはちょっとねって思います。ソックスはウィンター用をお使いですか?高密度パイルで分厚くなっていたり、発熱素材を採用しているソックスもありますよ。
デックスシェルのような、防水ソックスなんて言うのも、組み合わせるのにおすすめです。
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最後に、「ノースウェーブ」ってブランド、自転車シューズ専門じゃないんですよ。他にスノーボードのシューズや、スケボー向きのスニーカーなんかも作っているんです。そして日本の代理店(ウィンクレルジャパン)はそれらすべてと、ほかにもウィンタースポーツ系のブランドをいくつか取り扱っています。何が言いたいのかというと、修理対応してくれます。シューズって長く使うと思うので、修理してくれるってかなりの安心感です。もし使っていて困ったことがありましたら、何なりとワールドサイクルまでご相談ください。
寒がりが行き着いたのは、シューズカバーよりもウィンターシューズ。夏用シューズとは何もかもが違います。1年のうち使用期間は長くありませんが、その代わり長く使えます。そこを踏まえてお選びください。https://t.co/D9JvB9WciO pic.twitter.com/eTlQ57lAQN
— WORLDCYCLE (@WORLDCYCLE_BLOG) December 5, 2022
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