泥除けの形の違いによる効果の違いは、泥除けを見れば解ります。重要なのは、
- タイヤを覆う面積が広いほど、効果は高い。
- タイヤに近い位置で覆うほうが、効果は高い。
この2点です。まずは泥除けを5つに分類してみましょう。泥除け効果の高いものから紹介します。
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- 前後フルカバータイプ—–(①+②+④+⑤) ★★★★★★
いわゆるママチャリの泥除けと同じで、泥除け効果は最強です。①と④が長いものと短いものがありますが、当然ながら長いほうがさらに泥除け効果は高くなります。実用車などでは、先端にゴム製のフラップ(通称「ベロタレ」)が付いたものもあります。
取り付けるためにはフレームとタイヤとの充分な隙間、フレーム・フロントフォークにステーを固定するためのダボ穴が必要となります。
【代表モデル】
■BBB スリムガード フェンダー BFD-22
■SKS レースブレード ロング ドロヨケ
■ディズナ ロードフェンダー
■SKS スピードロッカー(グラベルバイク向き) - 前後セミカバータイプ—–(①+④) ★★★★★
「前後フルカバータイプ」から②と⑤を省いたタイプ。フレーム・フロントフォークにステーを固定するためのダボ穴を必要とせず、フレームに直接ゴムバンドで取り付けられる。着脱が簡単なので、輪行にも対応します。②が無いことで顔面への水跳ね、⑤が無いことで足元への水跳ねは防げません。
リムブレーキの固定ボルトに固定するタイプもあります。
【代表モデル】
■SKS レースブレード プロ ドロヨケ
■トピーク ディフェンダー iグロー X フェンダーセット(リムブレーキ固定との複合タイプ)
■ディズナ クラウドリフト 700c用 フェンダー - ダウンチューブ固定型(前輪のみ)—–(③) ★★
フレームのダウンチューブにベルクロやタイラップで固定するタイプ。ハンドルを曲げると効果が薄れる。ダウンチューブの裏側の傷防止用に取り付ける場合もあります。
【代表モデル】
■マジックワン マジック セイバー ドロヨケ
■ゼファール クルーザー ROAD フェンダー
■バーフライ Rain Fly ブラック フロント用フェンダーSKS マッドガード エックス・ボード - シートポスト固定型(後輪のみ)—–(⑥) ★★★
シートポストに固定するタイプで、簡単に着脱できる。後輪のアールに沿うように、角度調整が付いているものの方が、調整できないものよりも泥除け効果は高くなります。
【代表モデル】
■ SKS マッドガード エスブレード 28インチ リア用
■ ゼファール スワンロード シートポスト止めフェンダー
■BBB ロードキャッチャー2 V2 BFD-04 リア用 フェンダー - サドル固定型(後輪のみ)—–(⑦) ★★
サドルのレールに固定するもので、最も簡易的なタイプ。使わないときは畳んでサドルの下に収納しておいたり、ジャージのバックポケットに入れておいて、雨が降ってきた時だけさっと取り付けることが出来る。
後輪から離れたところにあるため、泥除け効果は最も低い。
【代表モデル】
■ クローズザギャップ CoverMyBack 2+ マッドガード+リアライト
■ASS savers REGULAR リアフェンダー サドルレール取付用ドロヨケ
■ゼファール Shield Lite M
■トピーク D- フラッシュS - 変わり種 クイック固定の片持ちアーム
後輪のみですが、トリッキーなスタイルです。これでもちゃんとドロヨケ効果があるのが驚きです。
【代表モデル】
■キュービクル タンジェントフェンダー ロードバイク用 アルミ製(QF725HLA)
- 前後フルカバータイプ—–(①+②+④+⑤) ★★★★★★
今回はロードバイクにオススメな、ディズナのクラウドリフトという泥除けの取り付け方をご紹介します。
- ディズナ クラウドリフト 700c用 フェンダー
これもほぼ同じです。 - ギザ SW-819 フェンダーセット
まずはパッケージの内容から。短いほうが前用、長いほうが後用です。フレーム・フォークに取り付けるためのゴムバンドが8本付属します。説明書はイケアのようにイラストのみで表現してあります。使用する工具は、「10ミリのレンチ」と「はさみ」です。レンチは右側のスパナタイプよりも、左側のようなボックスタイプのほうが作業がはかどります。泥除けをフレームにあてがって、大体の位置でゴムバンドで固定します。余った部分ははさみでカットしてください。着脱しやすくするために、ギリギリの長さでカットするのではなく、1穴分多めにカットしております。多めにカットした方をフレームの内側にしたほうが、見た目はすっきりとします。
クロモリのように細いフレームの場合、1本のゴムバンドで2箇所留めることが出来ます。余ったゴムバンドは、スペアとして保管しておきましょう。 ゴムバンドで固定したら、ステーの長さを微調整して、泥除けとタイヤの隙間が一定になるように調整しましょう。出来るだけ隙間を詰めるほうが、泥除効果はたかくなり、かつ見た目もスマートです。ここかなり重要です。泥除けとタイヤが数センチも離れて取り付けられていると、台無しです。
フレーム形状が特殊で、泥除けとタイヤのアールが上手く合わない場合は、ステーを手で曲げなおすなどして上手くあわせてください。 ステーが長くて飛び出る場合、はみ出た部分をボルトクリッパーか鉄ノコでカットしてヤスリをかけてバリをとり、ゴムキャップをかぶせておきましょう。
標準的なサイズのフレームであれば、ステーの長さは大体ピッタリです。カットする必要はありません。
ただし一つだけ不満な点があります。特に後なのですが、泥除けががすこし歪んでいます。車輪でいうと少し振れているような状態です。ステーの取り付け部分や、ステーの長さなどで上手いことあわせてください。
あまり隙間をギリギリに詰めすぎると、走行中の振動などで泥除けとタイヤがこすれてしまうことがあります。そのあたりも考慮して、調整してください。
黒いタイヤとシルバーのスポークの場合、一見すると前後泥除けが付いているようには見えないくらい、溶け込んでいますね。
一度セッティングしてしまえば、次回からはゴムバンドだけで着脱できますので、輪行のときにもオススメです。
これからの梅雨に季節はもちろん、きちんと泥除け効果を期待するなら、
- 前後フルカバータイプ—–(①+②+④+⑤)
- 前後セミカバータイプ—–(①+④)
がオススメです。
泥除け効果は、泥除けの面積に比例します。何日もツーリングする場合、どこかで雨が降る確率は高いため、泥除けはつけておくほうが良いでしょう。雨に濡れて視界も水しぶきでさえぎられると、それだけで集中力がそがれ、疲労が蓄積されます。
1日だけのサイクリングの場合、「今日は絶対に雨は降らないぞっ!」と断言できる場合もありますから、そんな時は泥除けを外して、身軽な状態で走りたいものです。それには、簡単に着脱できる泥除けが便利。
そんな点からも、今回取り付け方法をご紹介した、
- ディズナ クラウドリフト 700c用 フェンダー
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ワンバイエス ミドルフェンダー
- SKS レースブレード ロング ドロヨケ
SKS レースブレード プロ ドロヨケ
SKS レースブレード プロ XL ドロヨケ
が輪行マイスターとしては、イチオシです。
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