ワールドサイクル初開催、「柳原康弘のロードバイク基礎テクニック講座」が7月15日、大阪市内で開催されました。
柳原康弘さんをご存知ですか? 80年代後半から90年代の第2次マウンテンバイクブームの最大のヒーローともいえるDH・デュアルスラロームライダー。高校生の時に26インチトライアルの世界選手権に優勝して以来約10年、世界のマウンテンバイクシーンのトップレベルで活躍したまさに帝王です。今でいうと新城幸也選手みたいな感じというとイメージできるでしょうか。ダートブロス、クライン、レッドマン、マンモスマウンテン、カミカゼダウンヒル、シボレーアストロ、といったキーワードとともに、当時の自転車専門誌で目にしない号はありませんでした。
1998年にMTBレース活動から退き、現在はフリーランスでMTB普及活動を開始しながら、マウンテンバイクのダウンヒルをソフトウエア/ハードウエア共にプロデュースしています。特に最近は、シクロクロスやロードバイクの基礎テクニック講座の開催に力を注いでおり、輪行マイスターが三顧の礼をもってワールドサイクルの講座にお迎えいたしました。
巷にあふれる自転車講座ですが、yansのロード基礎トレは全く異なります。まず自転車の技術を
- 乗車技術
- 運転技術
に分類し、土台となる乗車技術に絞った内容になります。多くの人が子供の頃に自転車に乗れてしまっている為に、この乗車技術がちゃんとできていないんですよね。無意識に行っていることって他にもたくさんありますが、それらの例を詳しく説明しながら、自転車の無意識の乗り方の過ちを、一つ一つ丁寧に分解、解説しながら進んでいきます。
建物と同じで、基礎となる土台がしっかりしていなければ、その上にどんな立派な建物(運転技術)を建てても、きちんと建たないでしょうし、すぐに崩れてしまうでしょう。そもそも世の中の方は、基礎テクニックの存在意義に気づいていないように思います。
1時間ほど座学を行うと、いよいよ実際にロードバイクに乗車しながら学んでいきます。yans先生がゆっくりと乗車技術をやって見せてくれるのですが、参加者がやろうとすると、まぁできない。講座中にyans先生が繰り返し伝えていたのは、
講座を受けたからといって、劇的に変わることは一つもありません。ここでできないということを自覚してもらって、練習の仕方を学んでください。そして、家に帰ってから練習してください。
15名の参加者の方は、ロードバイク歴が2~3年の方が多く、中には200~300キロのロングライドをさらっとこなせる方もいます。トライアスロンのレースに参加している方もいらっしゃるのですが、ふらふらしてしまって全然できません。それでも一生懸命何度も何度も練習します。
自転車歴が長くてプライドが高かったりすると、この講座は辛いだけかもしれません。いままでどれだけ自転車を思い込みで雑に乗って走っていたのかが、グサグサ突き刺さるでしょう。
講座の雰囲気だけ、短い動画でご紹介します。本当に地味な基礎トレです。
最後に参加者の皆さんと記念撮影。今回の講座は約2日で満席となってしまいましたので、次回の開催が決定しました。10/1(日)です。
参加者アンケート
やまめの学校に続き、自分が「自転車に乗れていない」ことがよーく分かりました。やまめの学校から半年は経っているのに。。。自分はロードバイク歴1年、特にレースを目指しているわけでもないですが、安全に楽しく、自転車を趣味にしていくには、バイクコントロールをマスターするのは必須と感じてます。練習項目は、家の近所や部屋のなかでも出来ますので、11月の「後編」までに、参加資格有りまで上達目指します!講座は、YANS先生の自転車愛溢れる、論理的、哲学的、実践的な深い深い内容でした。まるでビジネススクールのケーススタディの授業を受けているときのような濃密さと衝撃を受けました。持参された「説明グッズ」の数々にお人柄を感じました。
ロードに乗って3年余り、最初はマニュアル本を読んだり、気になる雑誌の記事を読んだり、ネットで調べたりしながら、結局は我流であーでもない、こーでもないを繰り返して今に至っていました。今回Yan’sさんの講義を受けて、それ以前の、いかに自分が自転車に乗れていなかったかを痛感しました。週末ライダーはついつい横着して早く走れるようになりたがりますが、まずは基礎をしっかり固めないと、上達が遅くなるのはもちろん、かなりの危険に身をさらしているということを今さらながらに自覚するいい機会となりました。
受講前と柳原講師の自己紹介を聴いた段階では、MTBの経験は豊富だがロードの経験は殆ど無いと聞いて、かなり不安な気持で始まったのですが、内容が進むたびに「なるほど!だからMTBなのか!」と納得いく部分がありとても勉強になりました!「聴けば劇的に走りが変わる魔法の言葉はない!」「何が出来ていないかに気付いてコツコツ克服する事が大事」の言葉を胸に頑張って基礎マスターしたいと思います!
岩田さんからのダイレクトメールで即決で講座受講決めましたが、YANSさんのバイクコントロールはYOUTUBE等で以前から拝見してはいましたが、やはりテクニックの前に正しく乗車出来ていないことを気づく機会は今回初めて痛感しました。もっとちゃんと反復練習して次回の後半ロードバイク基礎講座に挑みたいと切に思いました。
今まで基礎を教えてくれる講座を探しても無いまま、なんとなく乗っていたので凄く勉強になりました。今回の練習をするのにシートポストが高過ぎて両足が地面に着かなかったので翌日ショップでシートポストを切ってもらい、やっと練習をする準備が整いました。後編も申し込みましたので練習しておきたいと思います。
YANSさんのことを知らなかったので、最初はMTBとロードって共通点あるの??って感じでしたが、ロードに乗れているようで乗れていない!!ということ気付けて、とてもタメになりました!!きちんと「乗車」してからすべてが始まるんだと肝に銘じ、練習したいと思います。
余談ですが、中1になる長男が実は自転車に乗れず、今ミニベロを買って練習を始めました。速く走ることや曲がることばかり教えていましたが、基本の「乗車技術」を教えてあげなければ!!と、今回の講習を受け考えを改めることが出来ました。
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