自転車というものは、購入したときが最も性能がよくって、走れば走るほど落ちていきます。
パーツに詰まったゴミ・ほこり・汚れが蓄積され動きが徐々に鈍くなるからです。それを食い止めるために「洗車」をおこない、新品の状態に近づけようとします。よく言われるように、汚れている高級パーツより、綺麗に掃除された中級パーツのほうが、気持ちよく走ってくれます。「腐っても鯛」なんてことは、ありえないのです。
知識としての「自転車の掃除の仕方」を手に入れるには、本屋さんやウェブで簡単に調べることができます。最近とても多いのは「水を使わない洗車方法」 ケミカルメーカーのWAKOSさんも、イベント会場や全国の自転車店で講座等を行い紹介しているのも、この方法です。
「水を使わない=水を使えない」なので、いわゆるマンションなどにお住まいの方にオススメの方法ですが、その逆に水をジャバジャバ使える人にもおすすめでしょうか? 否! 田舎に住んでいる我が家には、車庫の横に水道があって、小さな畑に水やりもできますし、車も洗うことができます。あえて窮屈な水なしで洗車する必要はないのです。
そんな方用に、庭の水道のシャワーを使った洗車方法をご紹介します。ちょっと高価なミノウラのワークスタンド(RS-1800)を使用している一番の理由は、作業位置が高くなるからです。後輪のクイックに固定するスタンドは安価で便利ですが、作業するときにいちいちしゃがまなければいけません。洗車中に何度もたったりしゃがんだり。それだけで疲れますよね。一生ものですから、月に一度か二か月に一度くらいは洗車するという方には、ワークスタンドおすすめです。
水を使った洗車の方法
- ワークスタンドを組み立てる
- 車輪を外してバイクをワークスタンドに乗せる。
- エンドアダプター(ダミーハブ)を取り付けて、5~6段目にシフトしておく。フロントはインナーで。
- 全体に水をかけて、汚れを浮かしておく。
- チェーンクリーナーでチェーンを洗う。チェーンクリーナー液は最初だけで、そのあとは水を入れて、水がそれほど汚れなくまで何度もすすいでください。汚れがひどい場合は、再びチェーンクリーナー液で洗う→水ですすぐの繰り返し。
- ボトルの上側をカットした容器にチェーンクリーナー液を少量入れ、ボトルゲージに入れる。
- ブラシでディレイラー、ギアを洗う。
- 水で洗い流す。
- バケツに中性洗剤を入れて、シャワーで水を入れると、あわあわになるので、スポンジにすくいとってフレーム全体を洗う。
サドルの裏やブレーキ回り、ボトルゲージやBBの裏なども入念に。 - 水で洗い流す。
- マイクロファイバータオルを2種類用意して、1枚はフレームなど綺麗なところ用、もう1枚はディレイラーやギア回り用。水気を完全にふき取る。
- リムのブレーキ面はパーツクリーナーで完全に脂分をふき取る。ブレーキシューの表面にアルミのカスがあれば、千枚通しで取り除く。
- ディレイラー、ブレーキの可動部にオイルを塗る。
- チェーンオイルを塗る。
- フレームの保護にポリッシュを塗る。
完成!
1~11までのところを、動画で撮影してみました。
自分の場合、普段はライド後ペーパーウエスで汚れをふき取る程度ですが、月に1度くらい、雨の後はこの方法で洗車しています。
いつもバイクをピカピカにしていれば、パーツの消耗具合や傷にもすぐに気がつきます。愛車のメンテナンスは、安全・快適なサイクリングの第一歩です。
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