初めてロードバイクに乗った方がびっくりすること。
「曲がるときに足がタイヤに当たって転んだ。この自転車おかしい」
はは~ん。驚かれたことでしょう。びっくりされたことでしょう。おそらく凄くゆっくりとしたスピードで曲がる、もしくは方向転換しようとしていたんですね。
つま先が前輪に当たってしまったのですね。よくわかります。なんと危険な。構造上の欠陥ではないかと。
いきなり結論で申し訳ないのですが、そういうものなんです。
もちろん自転車のサイズによっては、そういったことがほとんどおきない場合もあります。ですがわりと小さめのフレームの場合、以下の条件で必ずつま先と前輪が当たります。
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右足が一番前(時計で3時の位置)の状態で、ハンドルを左に曲げた。
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左足が一番前(時計で3時の位置 見方を変えると、9時の位置)の状態で、ハンドルを右に曲げた。
特にビンディングペダル(靴底にビス止めされた「
対処方法を知らないと、「立ちコケ※」をしてしまうことになりますから。
※「立ちコケ」・・・・・自転車で停止した状態、もしくは停止しそうなほど低速の状態で、転んでしまうこと。転ぶ側のペダルから足がとっさに外れないことで起こります。交差点などで発生確率が高くなります。信号待ちの車のドライバーや歩行者から丸見えとなり、とても恥ずかしい思いをします。まるで駅員のアナウンスを無視して閉まる寸前の電車に飛び乗ろうとして、扉が閉まって乗られなかったサラリーマンのような状態。(例:中川家礼二)
「立ちコケ」を回避する方法は2つです。
- 低速で小回りしない。
- 低速で小回りするときには、ビンディングペダルに固定しない。
- 低速で小回りするときには、注意する。当たったとしても落ち着いてハンドルを戻すか、ペダルを逆回転させる。
まずは安全な場所で、練習してみてください。ビンディングペダルの練習は、シューズとペダルを固定してはずすことができるだけでは不十分です。ケースによってはこういうことが起こることも覚えておいてください。
ただし、同じビンディングペダルでも、マウンテンバイクやクロスバイクではほとんどこの現象は起きません。コンパクトで無駄の無い設計の「ロードバイク」に現れる現象です。
自転車は車輪が縦に並んでいますので、ゆっくりしたスピードでは安定しません。とりわけロードバイクは高速走行で安定するものです。
これって、一般的には「非常識」と思われることでも、自転車業界の中では「常識」な事。ご注意くださいね。
2013/5/21追記
フェイスブックのコメントにありましたが、「激坂をダンシングしながら蛇行して登っているとき」も注意が必要です。必死なだけに、普段注意していてもこのときばかりは忘れてしまうかも。
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