2020年6月に募集した「R250リヤディレイラー保護ケース」モニターキャンペーン のレポートをご紹介します。
今年の初夏、いつもお世話になっている自転車パーツの国内通販系サイトのツイートがふと目に入った。
少し前から気になっていたR250 リアディレイラー保護ケースのモニターを募集しているという旨だった。
2014年から趣味のロードバイクを始めた私はその魅力にもう6年も取り憑かれていまだ飽きることはなく、途中からは毎年飛行機に乗っては国内はたまたは国外を愛車で走るようになっている。
もちろん飛行機に自転車を乗せるのは色々と手間が掛かるのだが、見知らぬ土地(そして大抵は私が今住んでいる都市より圧倒的に走りやすい)を自転車で軽快に走ることの楽しさは筆舌に尽くしがたい。
という訳で今年の5月も2週間ほどの自転車旅行を予定していたのだが、まさにそのタイミングでの募集という事もあり、畏れ多くも申し込んでみた。結果にはあまり期待していなかったというか、SNSなどでフォロワーが沢山いる方に比べて当然モニターとしての価値が低いわけで、私が選ばれる道理はない。
どちらにしろ自費で購入するつもりだったのだが、有り難いことに、私は見事選ばれた。
届いた荷物にはケースに加えてハンディクリームやウエス、マニュアルなども含まれていてそのお心遣いに感銘を受けた。
というわけで、早速、実戦投入である。
私の輪行袋はオーストリッチのOS-500である。従来はシーコンのキャスターつき大型輪行ケースを使っていたが、流石にサイズも大きすぎるし、スルーアクスルに対応してないことからより汎用的なOS-500に切り替えて結構気に入っている。
しかし、このOS-500であるが、縦方向にはそれほどマージンのない設計となっている。フレームサイズやサドル長にもよると思うのだが、実はリアディレイラーをつけた状態だとチャックがやや締まりにくい。
前に使っていたシーコンのエアロコンフォートもそうだが、大型の輪行袋でも案外スペースに余裕はないので、ディレイラーはフレームから外した方が無難である。
この状態でもR250のケースをつけることは可能であり、むしろ、だからこそケースが効果を発揮すると言えるのだが、いっそのことリアディレイラーは外す事にした。
そして、チェーンも切ることにした。
旅行前は必ずチェーンは清掃するのだが、どちらにしろ新しく塗布したオイルがあるため輪行袋やフレームを汚してしまうし、弛んだチェーンが輪行袋の中で動いてペチペチ当たってしまうのは精神上良くない。
更に言うと、私はDi2(シマノ 電動シフト)を利用しているため、ケーブルを外せばリアディレイラーがフレームから完全に分離できる。
有り体に言うと、リアディレイラーが完全に取り外せるのであれば、必ずしも本製品が必要とは言えないかもしれない。同様に輪行時は外すペダルと一緒にリュックサックに入れたり板スポンジに包んで輪行袋の底に入れたりという運用もある。
また、私は旅行時は空港からは自走せず、またいつもダンボールで衣類などの荷物を宿泊先に送るので、リアディレイラーやペダルもその中に入れておく事があるぐらいだ。
そうは思っていたが、比較的硬度のあるケースにすっぽりと収まり、またベルクロがあるためチェーンステーなどに括りつけておくことができる。自転車から外したものは引き続き輪行袋の中にまとめておくには便利である。
電動式変速はケーブルを抜いてリアディレイラーを完全に外してから再度装着しても変速が狂う懸念はない(細かいことを言うとeTapに至ってはケーブルすらないし、EPSはディレイラー側にコネクタがなく、固定長のケーブルになっているため、ケーブルをチェーンステーに余らせておく形で取り外すマージンを確保する)。
しかし機械式だと再調整が必要になるシフトワイヤー外しは非常に億劫なので、大抵の場合はリアディレイラーを外したあともワイヤーはつけたままになろう。
よって本製品が効果を最も発揮するのは機械式変速ユーザーと思われる。市販の完成車の多くが機械式であり、また旅行や数日掛かりのブルベなどのロングライドでは、有事のトラブルを回避するために電動式ではなく機械式変速を用いる向きも多く、そういう意味でのニーズにもマッチした製品と言えよう。
また、本製品は単なるリアディレイラー格納以外の可能性も秘めた汎用性のある一品である。
例えば、同じく輪行時に取り外すことになるペダルも普通にはいる。
これに加えてサドルバッグやフロントバッグとして使ったという有志もいるぐらいだが、個人的には手持ちのシートポストやサドルと形状がマッチせず、そっち方面では活用はまだできていない。この辺りは今後改めて調査してみたい。
このように単にリアディレイラー保護ケースとして以上の可能性を持つ本製品。「電動式変速を用いていてチェーンは外すよ」勢はともかく、それ以外で飛行機輪行をするなら基本的にお勧めできる。
もちろん自分の財布を痛めてない私だが、最初は自費で買おうと思っていたし、その場合も同様の評価をしていたはずである。むしろペダル格納のためにもう一つ追加で購入も考えてるぐらいだ。
なお、最後に。
改めて本製品のモニターの機会を頂いたワールドサイクル様に深く感謝をしつつ、まともに人様に見せられるSNSアカウントもブログもないため、ちゃんとしたフィードバックを寄せるまで時間が掛かったこともお詫びしたい。
どうせなら複数回の飛行機輪行を試してみて評価したいと思っていたが、折からの新型コロナウイルスの影響で、時には自主的に、時には自粛要請に従い、飛行機や宿を予約していた旅行を幾つかキャンセルする事になったのが2020年である。
いずれにしろ試供から半年以上も経過してしまい2020年も終わろうとしているタイミングになった事は申し訳ないと思うと共に、今後とも改めて宜しくお願い申し上げる次第である。
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