輪行講座でほとんどの参加者が「あれ~どうだっけ?」となるポイント、いくつかありますが、これもその一つ。
フレームと車輪を固定する3本のストラップですが、一番上側のダウンチューブと固定するところだけは、「二重」に巻くのが緩みにくくコツです。
しかしこの「二重に巻く」というのが、なかなか分かりにくい。今回はじっくりと画像で説明してまいりましょう。
その1 ストラップをダウンチューブの下から通す
私はこのときギア側に立って作業するので、ストラップを引っ張る方法が全て自分(ギア側)に向くように統一させます。
第1ステップは、バックルをさかさまにしてギア側からダウンチューブの下を通します。
その2 ダウンチューブに巻いていきます。
この自転車のようにシフトワイヤーが外側に出ている場合は、ワイヤーの下側を通すようにしてください。シフトワイヤーがフレーム内臓式の場合は、気にする必要はありません。
その3 さらに巻いていきます。
2本目のシフトワイヤーの下をくぐらせます。
その4 再びダウンチューブの下を通します。
このとき、ダウンチューブの下でストラップがクロスしている状態になります。
その5 車輪の間に通します。
ダウンチューブと車輪が最も接近する場所で固定するのが最も緩みにくくなりますので、ストラップを少しクランク側にずらして、車輪のリムの間を通します。
その6 バックルにストラップを通して固定します。
バックルの位置はちょうどコレくらいが良いですね。ストラップをバックルの下側から通します。
その7 ストラップをバックルの上からまわして、もう一度バックルに通します。
その8 ストラップを引っ張ります。
その9 さらにストラップを引っ張ります。
バックルが角に当たると、どれだけ力を入れて引っ張っても締まりませんので、ご注意ください。
その10 さらにストラップを引っ張ります。
バックルがちょうどこの位置でしっかり固定できると、ベストです。ただし、最初は仮止めで8割程度の力で固定しておいてください。あと2本のストラップで固定したら、本締めするようにしてください。
どうです、お分かりになったでしょうか。
この部分のフレームが傷つかないようにフレームカバーを巻くという方法もありますが、何もなしでもフレームに傷はつきません。理由は、フレームと接触しているのはタイヤだからです。リムよりタイヤのほうが太いですよね、パンクしていなければ。タイヤの汚れが付くことはありますが、それなら拭けば落ちます。一つでも荷物を減らしたい輪行マイスターは、最小限での輪行を推奨しています。
とはいえ、最近のエアロフレームや、エアロリムだと、面積が大きくて気にはなりますけどね。そういったバイクは、あまり輪行しやすいとは言えません。
このタイプのバックルの固定方法については、こちらでも詳しく解説しております。
- これでばっちり、輪行袋のストラップの通し方 バックルの表裏は見てすぐに分かりますか?
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