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ブライトン ライダー410

頭痒いとこないですか?

*ブライトンの新型GPSメーター「ライダー410」徹底研究

いまやサイクルコンピューターといえば、タイヤが1回転する時間と周長からスピードと距離を割り出すシステムではなく、人工衛星を利用して地球上の居場所を特定する「衛星測位システム」が主流です。次々に新型が発売され、わずか1~2年で機能的に見劣りしてしまうような状態。

主流となるメーカーは5種類。

ワールドサイクルでの販売実績からみると、およそこの4グループに分けられます。

  1. ガーミン
  2. レザイン ブライトン
  3. XPLOVA WAHOO ポラール ジャイアント
  4. キャトアイ トピーク

日本のキャットアイは悲しいかな完全に先頭集団からは取り残されてしまっている状態。トピークと同様スマートフォンと接続し、スマートフォンの衛星測位システムを利用します。スマートフォンと接続しておかないと位置がわからない、スマートフォンの電池の消耗が激しいことから、今後普及する可能性は相当低いと思います。

高級品と普及品を分ける一番の違い

それはズバリ、

  • 地図が表示されるか否か。

他にポイントとなる機能は、

  1. カラー液晶なのか、白黒液晶なのか?
  2. バッテリーの持ち具合は?
  3. 道案内(ルートナビ)をしてくれるのか否か?
  4. 防水機能は?
  5. パワーメーターやシマノDi2との接続は?
  6. 人工衛星の電波はアメリカのGPSだけか? 他にロシアのGLONASS(グロナス)や、日本のみちびき、中国のBEIDOU(北斗衛星)、ヨーロッパのGalileo(ガリレオ)などの人工衛星の電波は受信できるのか?

    「GPS」というのは、アメリカの衛星測位システムGlobal Positioning System, Global Positioning Satellite)のことですが、他の国の衛星測位システムも一緒にGPSと表現してしまうことが多々あります。これはソニー以外のポータブルオーディオプレイヤーも「ウォークマン」というように、最初に普及したメーカーの商品名がカテゴリーの名称とイコールになっているのと同じ状態。アメリカ以外の衛星測位システムも便宜上「GPS」と呼ぶようになっています。

衛星測位システムだけでも速度や距離は表示できますが、「ケイデンス(ペダルの回転数)」「心拍数」「パワー」等は別途センサーが必要となります。しかしその規格もメーカー独自のものではなく、ほぼ統一された近距離無線通信規格である「ANT+(アントプラス)」「Bluetooth(ブルートゥース)」対応となっている為、異なるメーカーでも組み合わせることも可能です。

スペック比較

さて今回は、ブライトンの最新作、ライダー410ライダー310と、レザインのスーパーGPSと比較してみましょう。

まずは表で。

Rider310 Rider410 SuperGPS
価格(本体のみ・税別) 11,800円 14,300円 16,800円
画面サイズ 36 x 28mm 48 x 35mm 38 x 31mm
人工衛星 GPS GPS/Glonass/みちびき/BEIDOU GPS/Glonass
対応センサー ANT+ Bluetooth ANT+ Bluetooth ANT+
バッテリー稼働時間 36時間 35時間 24時間
電動シフト対応 × ×
ルートナビ × ×
パワーメーター対応

「バックライト」や「勾配(%)」、「気温」、「専用アプリ(無料)」や「ストラバなどとの連携」はどれもついてて当然の機能となります。

取り付けから実走

レックマウントの台座を使用して、SuperGPSとRider410をつけて45キロ程山方面を走ってきました。レックマウントの両持ちナロータイプの台座は、角度と高さを独立して調整できます。片持ちアーム台座だとこうはいきません。

走り終わって、それぞれのスマホアプリでデータを見てみましょう。

ブライトン ライダー410ブライトンのスマホアプリの画面
レザイン スーパーGPSレザインのスマホアプリの画面

スタートボタンを押すのに10秒ほど時間差がありましたが、時間と距離はほぼ一緒といってよいでしょう。ケイデンスはドンピシャですね。しかし標高は誤差とは言えないくらいの差が出てしまいますね。スマホでストラバにアップしている人はやたら獲得標高が高いというのを聞いたことがあります。

実際に走っていて感じるのは、走り出してからスピードが表示されるまで、停止してからスピードが0になるまでの時間が、ブライトンはすごく速い。レザインは、5~6秒かかります。加減速したときのスピードの変化も、同じようにかなりの差です。受信する人工衛星の差なのか、処理速度の差なのかはわかりませんが、ブライトンのほうが反応がリニアです。

本体の設定のしやすさは?

 

ブライトン ライダー410ブライトンの表示項目設定画面。
レザイン スーパーGPSレザインの表示項目設定画面。

ブライトンのほうが直感的でわかりやすい設定画面です。ブライトンは表示項目が大分類と中分類に別れている為、目的の項目が選びやすくなるように工夫されています。レザインは、すべて1列で表示されている中から選ばないといけないので、少しストレスです。

レザインはスマホで設定中に本体の表示がすぐに変更されますが、ブライトンは一旦データを飛ばして本体の再起動が必要です。毎回する作業ではありませんが、ブライトンのほうが反応いいですね。

本体とスマホとのペアリンク作業は、どちらも説明書通りに作業するだけですので、それほどむつかしくはないと思います。

最大の違いでもあるルートナビ機能

ライダー410にルートナビ機能はありませんので、スーパーGPSのルートナビについては2017年9月のレポートをご覧ください。

他に細かい違いが

  • 画面の明るさ。
    どちらも全体が光るバックライトがついています。レザインで暗いと思ったことはありませんが、ブライトンはレザインの何倍も明るいですね。

    ブライトン ライダー410

    左がレザイン「スーパーGPS」、右がブライトン「Rider410」

  • 電源ボタンの違い。
    レザインの電源は長押しでオンになりますが、ブライトンは普通に押すだけでオンになります。その状態でスタートボタンを押すと、計測がすぐに始まってしまいます。ブライトンは長押しでオン、スタートボタンを押すと、さらに本当に計測を開始するか、キャンセルするかを選択して、計測開始となります。どちらも電源オフは、長押しです。
  • コネクターの違い。
    レザインのマイクロUSBのコネクターのカバーが千切れるという不良が、ワールドサイクルだけでも10件以上ありました。その何十倍も販売しておりますが、流石にこの数は多いですね。どちらもモバイルバッテリーなどで給電しながら使用することができます。
  • バッテリー残量のわかりやすさ
    レザインは1%単位で表示してくれるので、とてもわかりやすい。一方ブライトンは高・中・低の3段階とかなりアバウト。
  • エアロ効果
    何ということでしょう。Rider410は前面がゴルフボールのようにディンプル加工されているではありませんか。

    自転車で走行中の空気抵抗は、人間が約7割といわれていますが、いいんです。

結論

前回ブライトンのライダー310とレザインのスーパーGPSを比べたときは、ルートナビの目新しさと、武骨なデザインでレザインを選びました。半年間使ってみて、お試し以外にルートナビ機能を使うことがありませんでしたので、私にとってはルートナビは今後もめったなことでは必要ないでしょう。現在位置が知りたい場合は、スマホのGooglemapを利用します。

そうなると、画面が大きくて反応も速いブライトンのライダー410がよいでしょうね。Rider410は最新モデルですし。比べるならレザインの最新モデル「メガGPS」でしょうね。ただし価格差約1万円もありますから、同じように比較するのは今度ブライトンがかわいそうでしょう。

一番のポイントは、ルートナビ機能が必要か否か? でしょうね。

 

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