ものすごい携帯ポンプが入荷しました。何がすごいって普通の携帯ポンプだと、圧が上がるにつれてどんどん硬くなります。それも4気圧5気圧くらいで最後の数センチの押し込むのって、筋トレかってくらい硬くなります。はっきり言います。携帯ポンプの説明書に書いてある「最大空気圧」は、信用しないでください。ごめんなさい。パンク修理講座なんかで直接お話しするときはお伝えするのですが、ウェブでは忖度してしまってついメーカースペックそのまましか書いていません。
でも今日からは違います。ランドキャストって携帯ポンプが入荷したのですから。こんな普通の見た目なのですが、実に凄いのです。
スペック的にはこちら。
- 全長:20cm
- 対応バルブ:仏・米対応。ボール用ピン付
- デュアルアクション(押しても引いても入るタイプ)
- アルミ製
- カラー:ブラック、シルバー
- ボトルケージ取り付け台座付き
- 重量:本体のみ/108g アダプター込み/122g
初期状態は米式バルブ対応になっていますので、口金を手で回して外して、中のパッキンとプラスチックの黒い筒の向きを逆にして、元に戻してください。
レバーは倒した状態が開放で、立てるとバルブをロックします。
早速入れてみましょう。
メーカー的には300回のポンピングで7気圧入るということでしたが、実際は、300回で5.8気圧、350回で6.4気圧、400回で7.1気圧でした(700x23c)。
回数だけ見ると、それくらい普通じゃないの?って思うかもしれません。ピストンの体積以上の空気は入りませんから、最大の違いは、押し込むときの軽さです。
100回くらいまではほとんど変わりません、200回くらいでほんの僅か重くなったかも、でも全然余裕、300回を過ぎても全然余裕の軽さです。
これがどれくらい凄いのかは、従来の携帯ポンプを使ってみればすぐにわかります。パナレーサーさん申し訳ありません。比較に使わせてもらいました。(パナレーサー 携帯ワンタッチポンプ)
100回くらいまでは余裕です。そこからじわじわ硬くなってきます。200回を超えるとかなり苦痛です。最後の1センチくらいを押し込むのがめちゃくちゃ硬い。しかも本体を抑えている左手に、口金を固定するパーツが食い込んで痛い。300回くらいでもうギブアップです。4.8気圧でした。
ワールドサイクルのスタッフ5人くらいに試してもらいましたが、みんなまるで狐につつまれたようにびっくり。想像以上だと。
注意点が2つあります。本体のお尻のところに穴が開いていますが、これは空気を取り込む穴ですので、使用中は手でふさがないでください。パフッ、パフッっと空気が取り込まれている音がします。
ピストンシリンダーの精度がとても高く、ガタが非常に少ないのも特徴です。その代わり、定期的にこの部分に注油してください。樹脂を傷めないシリコン系のオイルが良いと思います。
地味によく考えられていると思うのが、ポンプヘッドの面取りがしっかりされていること。ぎゅっと握っても手が痛くなりにくいように考えられています。
これだけの性能で2390円。正直もう足で踏んで体重をかけられるミニフロアポンプは必要ないですね。ランドキャストが1本あれば、もう十分です。
ブランドで選ぶのも一つの方法だとは思いますが、本当に良いものは、ブランドだけでは見つけられません。
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