サイクリングジャージって、自転車の乗車姿勢でしっかりフィットしたものを選ぶものです。だから直立状態で試着してもダメなんです。
サイクリングジャージを着てみたら、自転車に乗っているような前かがみの姿勢でフィットするかどうかを、確認してください。
サイクリングジャージは人間が直立した状態を基準と考えていませんから、服としてはパターンと縫製がとても難しいのです。例えば、イタリアのサイクリングウェアーブランド「ビエンメ」では、袖が横ではなく、前についています。
下の画像を見てください。ジャージを平置きした状態です。袖(肩)とボディ部分の縫い目(切り替え部分)に注目してください。前から見た場合、それはまっすぐです。
ですが後ろ側は、大きくカーブしていますね。脇のところもぴったり平面にできないので、しわがよっています。
この状態で直立して着るとどうなるか。この下の画像。(デザインは違いますが、同じモデルのデザイン違いです。)
胸はぴちぴち。後ろはしわがよっています。つまりこの状態だとフィット感は悪いものです。
姿勢を変えて、自転車の乗車姿勢のように、前かがみになってみます。
肩甲骨の辺りにウェアーがぴちっと張り付いていて、無駄な遊びがありませんね。前側は多少余裕があります。腕が前についているので、こういう姿勢のときにぴったりフィットしています。
モデルの体格は、
- 身長166cm
- 胸囲89cm
- ウエスト73cm
ビエンメのサイズは、Sサイズ。Sサイズのサイズ表は、
- 身長165~175cm
- 胸囲86~89cm
- ウエスト70~80cm
ちょうど収まりますね。XSサイズというのもありますが、それだと胸囲があまりにもぴちぴちすぎます。
同じモデルが、ビエンメのMサイズを着るとどうなるでしょうか?
左側のMサイズを着た写真では、そこかしこにしわが出ていて、ちっともフィットしていないですね。これでは走行中にばたばたしてしまい、着心地も良くありません。
ビエンメのMサイズのサイズ表は、
- 身長170~180cm
- 胸囲88~94cm
- ウエスト75~84cm
サイズ表どおりに選んで、正解でした。
初めてサイクリングウェアーを選ぶ方の場合、すこし大き目のサイズを選んでしまう傾向にあります。ですが、サイクリングウェアーって、ぴったりしたものが機能的でカッコイイ。体のラインが出るのが嫌で大き目を選んでしまうと、むしろしわしわになってせっかくのデザインが何だかわからなくなってしまいます。
大丈夫です。きちんと自転車で走ってさえいれば、数ヶ月目から脂肪が筋肉に変わっていって、体重が落ちていくのを実感できるはずです。そのときジャージのサイズを買い換えなくてもいいように、最初からぴっちりしたサイズのジャージをお選びください。
プロライダーのように体脂肪率が一桁・・・・ とまでは無理でも、15%以内くらいまでには抑えたいところです。
サイクリングジャージは、ぴちっとしているのが、カッコイイのです。
今回参考例として紹介したサイクリングジャージは、メイドインイタリアのサイクリングウェアーブランド、「ビエンメ」でした。
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