つい2ヶ月ほど前には、今年は秋や冬がやってくるのか?なんて思ったりしたものですが、11月に入り平年並みの気温に下がってきましたね。私の住んでいる地域でも朝晩は気温10度を下回っています。
今まさにちょうど暑くなく、寒すぎず、晴れてさえいれば最高のサイクリング日和ですが、あっという間に寒い冬がやってきます。冬のサイクリングウェアーのご用意は大丈夫ですか?
冬の着こなしの基本は、重ね着(レイヤー)です。飛び切り保温性の高いウェアーを1枚着込むのではなく、
「 インナー x 中間着(ミッドウェアー) x アウター 」
の3種類を組み合わせるのが定石。つまり組み合わせることで、暑くなったときにアウターだけ脱ぐとか、中間着だけ脱ぐという調整が可能になります。また、ウェアーを組み合わせることで、それぞれの間に空気の層ができることで、自分の発熱が保温用としても利用できるのです。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
まずはインナー。
インナーといっても、同じじゃありません。同じブランドでも、さまざまな厚みのインナーを発売しております。ぺらぺらのもの、中間のもの、分厚いもの、大体3種類くらいはあります。さらに、丸首、ハイネックと分かれているものもありますね。寒さの感じ方って人それぞれですから、まずは中間のものを選ぶのがいいでしょう。それをベンチマークとして、走り方(のんびりポタリングなのか、ガッツリロード練習なのか)、走る場所(平地? 山岳?)、気候(晴れ、曇り)などを考慮して、2枚目、3枚目をお選びください。
続いて、中間着(ミッドウェアー)
中間着といいながら、秋や冬の入り口ではアウターにもなります。それほど分厚くない長袖ジャージです。
もっと寒くなると、これをやめて次のアウターを着たり、中間着としてこれを中に着ることになります。ただし、実際のところ3枚着るとかなりもこもこになって、着膨れします。下りはよくても、長い登りのコースでは、暑くてたまらないでしょう。
パールイズミやレリックの場合、目安として対応する気温が表示されているので、参考になりますね。
最後の砦、アウターウェアー。
写真だと中間着と区別がつきませんが、実際に触ってみると厚みがぜんぜん違います。風を防ぐような素材(防風素材 ゴアテックスのウィンドストッパーなど)を用いていたり、裏側が起毛していたり、中綿が入っているものもあります。
寒いところで行うほかのスポーツのウェアーと違って、自転車の場合上り坂と下り坂で極端に気温の感じ方が異なります。それを同じウェアーでなるべく着たり脱いだりせずに対応したいので、このアウターウェアーにはいろいろ工夫されています。
たとえば防風素材や中綿入りの素材は風を受ける前側だけに採用したりとか、ファスナーをフルオープンタイプにしたりとか、脇の下に空気が抜けるような開口部を設けてジッパーで開け閉めできるようにするとかです。
さらに、寒い場合、緊急用としてウィンドブレーカー。
薄手のウィンドブレーカーも、持っていると役に立つ場合があります。特に急な雪とか。都市部周辺でもちょっと山に登ると雪が降ることも珍しくありません。少しの間であれば、レインウェアーにもなりますから。ほとんどのウィンドブレーカーはコンパクトに収納できますので、天気予報しだいではバックポケットに1枚入れていてもよいでしょう。
ウィンドブレーカーをアウター代わりにするのもよいでしょう。
それだけで大丈夫?
私かなり寒がりですが、気温0度を下回るようなときでも、実はインナーとアウターと、もうひとつ便利アイテムを使用しています。。
何かといいますと、腹巻(はらまき)。最近若い女の子たちの間でも人気らしく、かわいいデザインの腹巻も売られていますね。長さを自由に調整できる量り売りなんてものもあるようです。腹巻という名前の響きがダサいのか、ウエストウォーマーなんて言ったりもしますね。
この腹巻、何がいいのかというと、肝心なところだけ暖めてくれるので、脇の下とか背中とか、腕とか、それほど寒さに鈍感なところにはまったく影響しないというところです。薄手の腹巻の場合、真ん中で折り返して二重にすることで、より集中して暖かくすることもできます。
人間の体の中で、肝心なところって、頭とおなか。頭は脳みそが入っていて丈夫な頭蓋骨で守ってくれていますが、臓器の集まるおなかは無防備。寒くなると手足の血行が悪くなるのは、大切な臓器へ血液を流すのを体が優先するため、末端への血流が相対的に下がるからなんです。
だったらおなかを暖めるのが、動物として最優先ですよね。昔の人は偉かった。
それだけじゃありません。お腹だけではなく背中側も同じように暖めることができます。前後はさんで保温することでより効果的になります。また、カイロポケットなんてものが付いているものもあります。使い捨てカイロを入れておけば、最強ですね。ただし、長い登りでは避難させておきましょう。
そんな最強インナー腹巻ですが、ワールドサイクルで取り扱っているのは主にこの2ブランド。
パールイズミ
自転車業界では超有名、日本のサイクルウェアー専門カンパニー「パールイズミ」 こちらの腹巻は筒状ではなく、マジックテープで固定します。その分背中側のごわつきは否めませんが、特徴的なのはカンガルーのようなカイロポケット。ひたすら寒いというときは、いまやコンビニでも簡単に手に入るカイロを入れると、お腹ほっこり。暖かいコーヒーを飲むとすぐにトイレに行きたくなりますので、こちらのほうが断然効果高し。
もうひとつが、ゴールドウィンから遅れること約2年。同じような前掛けタイプ。そっくりですねぇ。効果は似たようなものです。
こうしてみてみると、どれも日本のメーカー。北欧はフィンランドにも腹巻文化があるようですが、あちらの腹巻はもこもことしたウールを使用したタイプが多いようです。それだと通気性、速乾性が悪いばかりか、サイクリングウェアーの下に着るにはごわごわしてしまいますね。
ハッド
- 輪行マイスター的おすすめ度ナンバーワン とにかく薄くてフィット感が良い。
- 繋ぎ目のないシームレス縫製された腹巻、フィット感を高める為、輪郭を描いた裁断がされています。
- ドイツ Pro Feet Functional Wear社製のウエストウォーマー(スポーツ用腹巻き)です。
- 断熱効果の高い coffee charcoal を含むナイロン素材。 薄手・軽量で暖かい。
今年の冬は、腹巻ですっきりスマートに防寒対策してみませんか。
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