自転車のプロチームのプロメカニックが、ロードバイクに高水圧をビャ~っとかけて洗車するところを見たことありませんか?
昔は自分でプロレースの現場に足を運ばなければ、そんな裏方の仕事をリアルに見ることってできませんでしたが、最近は動画配信サイトなどでもそんな映像を簡単に見ることができます。
汚れが見る見る吹き飛んで、いかにも楽で綺麗になりそうですよね。ライダーの汗なんかも一気に洗い流すことができます。
だ け ど、
一般の方が見よう見まねで、格好だけ真似をしてはいけません。
まず、高圧水をかける場所。大雑把にかけているように見えるかもしれませんが、プロメカニックは高水圧をかけてはいけない箇所はきっちり避けています。リムチューブラータイヤの接着面であったり、ハブ、BB付近ですよね。作業が早いので、よく知らない方が見ると自転車全体にかけていると錯覚してしまいます。
同じように家庭用の高圧洗浄機で水をぶっ掛けてはいけませんよ。
彼らは限られた時間で多くの自転車を洗浄しなければいけません。消耗しているパーツがあればすぐに交換できる環境が整っています。洗車後のふき取りや注油も、当然ながら完璧に行っています。
最後まできちんとできますか?
プロライダーにとって、自転車はスポンサーから供給されるもので、勝つための道具です。大切であることは我々と同じですが、大事な小遣いを工面してようやく手に入れた、何年も使い続ける愛着のある1台とは違います。水をかけるのであれば、緩めのシャワー程度の水圧で、なるべく短時間で済ませましょう。
シクロクロスのレースでドロドロになったバイクを洗浄するのには、とても便利ですけど。でもやっぱり高水圧をかける場所には、十分ご注意を。
なぜこんなことを言うのかというと、むやみに高圧洗浄したことによるトラブルの話をよく聞くからです。
どうしようもなくなった状態でショップに持ち込んでも、手遅れです。
自転車を自分でいじるって、自転車の楽しみ方のひとつではありますが、逆に壊してしまったり、寿命を縮めることの無いように、お近くのプロショップも上手にご利用くださいね。
2020年2月13日追記
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