実はこれに似たものが数年前に他社から発売されているのですが、遂にオーストリッチからも発売されました。
輪行のときにチェーンが外れるのを防ぐための小物で、ゴムのワッカの先にフックが付いています。
まずはエンド金具を普通に付けた状態です。
この状態だと、チェーンがタルタルです。右側のチェーンステーの内側とこすれて汚れます。これが地味に気になります。
そこでエンド金具の取り付け方をちょこっと工夫します。新たな道具は全く必要ありません。作業に数秒加算されるだけです。具体的には、エンド金具のシャフトを、チェーンに通して取り付けます。
チェーンがしっかり張っていますね。私はこの方法で何百回と輪行していますが、一度たりともチェーンが外れたことはありません。
詳しい方法については、2013年7月22日のブログ「本当は教えたくない、プレミアムな輪行テクニック」で詳しく解説しておりますので、是非ご覧ください。
さていよいよオーストリッチの新?商品「チェーンハンガー」の登場です。実際にヘアゴムとしても使用できる懐の広さを感じます。
ゴムと紐の先には、ステンレスのSフックが取り付けられています。
フックをチェーンに引っ掛けます。チェーンのどのあたりに引っ掛けようと自由ですが、よくよく考えると、丁度いい場所というものがありますから、その方法をご紹介いたします。
まずは輪行が最もしやすいペダルの位置にします。ワールドサイクルのパーフェクト輪行講座や輪行マニュアルでお教えしている位置ですね。左ペダルが後ろ(チェーンステーと平行)になります。
フックはこのくらいの位置に引っ掛けます。これより前でも後でも具合が悪くなります。
この位置より前にフックを引っ掛けると、ペダルが逆回転します。この位置より後にフックを引っ掛けると、ペダルが正回転します。実際にやってみると一目瞭然です。
いずれも左ペダルが後ろにならず、輪行袋に入りにくくなったり、担いだ時にペダルが体に当たって痛くなってしまいます。
クランクの位置がずれないように軽く抑えたら、チェーンフックを引っ張ってブレーキシューのあたりに引っ掛けます。このチェーンハンガーには、「ゴムのワッカ」ともう一つ、「紐のワッカ」もくっついているのですが、まずは「紐のワッカ」を引っ張ります。
なぜかといいますと、ゴムのワッカだけだと、引っ張った時につい離してしまうと勢いが付いてとても危険です。そこで、まず先に紐のワッカを引っ張って、ゴムのワッカに充分余裕を持たせてからブレーキに引っ掛けると、あらっ簡単。これで出来上がり。
チェーンやブレーキが汚れていると、手も汚れるかもしれませんね。なるべく他の場所に触らないように、指先だけで作業するのが手を汚さないコツです。
引っかかったところのアップです。紐のワッカは引っ掛けても引っ掛けなくてもどっちでもいいです。
フックはチェーンの狭いインナープレートではなく、広いアウタープレートの間でないと入りません。
さらに一工夫
せっかくですのでプラス3秒の工夫を加えましょう。工具などは全く必要ありません。この状態で、リア用シフトレバーを操作して、リアディレイラーをローギアの位置にしてください。
ディレイラーの外側への張り出しが減るので、輪行袋に入れた状態で倒したりした時にも、ダメージを受けにくくなります。「本当は教えたくない、プレミアムな輪行テクニック」でも使うテクニックです。
輪行袋と一緒に入れていても、ほとんど重量もありませんし、コンパクトでかさばることもありませんので、いい小物だと思います。
※百均グッズで自作すればいいじゃん!という方は、そちらをお勧めいたします。
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