大昔から存在していたと思うのですが、初めて使ってみました。シリカ(シルカ)の勾配計。
水平器にメモリがついていて、坂道の勾配がわかるっていうナイスなアイデア商品です。一般的に勾配計というと、角度を測るものですが、これは道路勾配[%](道路勾配[%] = 100 x 垂直距離[m]/水平距離[m])が表示されます。取り付けてみました。ハンドルバーに挟み込んで、付属のタッピングネジで固定するだけ。ハンドルバーの直径は22.2mmから31.8mmまで対応していますので、付属のゴムのスペーサーで調整します。表面がつるっとしている31.8mmカーボンハンドルバーの場合、一番薄いゴムのスペーサーをつけたほうが滑りにくくなるのでお勧めです。タッピングネジなので、多少斜めでもねじ込んでいってしまいますが、何度もつけ外すとねじ山がバカになってしまいますのでご注意ください。
バイクを水平と思われる地面において、気泡が0と0の間のちょうど真ん中になるように角度を調整します。計れる勾配は、「マイナス15%~プラス27%」。数年前までプラスマイナス20%の計測範囲だったのですが、目盛りの位置をずらすことで、よりきつい上り坂まで計測できるようになりました。27%っていったら、かなりの激坂です。ちなみに、日本一の激坂として有名な、大阪の「暗峠」は、最大傾斜37%と言われていますので、そこでは振り切ってしまいます。実際どのように計測できるのか、ワールドサイクルのプラットフォームにかかるスロープで計測してみました。さて、この坂道ははたして何パーセントの坂だと思いますか?
勾配計で計ってみました。答えは、「27%」。なんとこの勾配計で計測できるピッタリ最大の坂道でした。
スマホのアプリで検証したところ、「27.2%」。ほぼピッタリ正確に表示されると思ってよいでしょう。
勾配の計算については、こちらのサイトが便利です。
よくあるご質問
質問 走りながら計測できるの?
答え 走りながらは計測できません。気泡はゆっくり動きますので、ハンドルをまっすぐにして数秒停止してください。
質問 勾配がわかっても、それがきついのかどうなのか、判断できません。
答え 坂道がきついかきつくないか、それは脚力次第ですが、個人的にはこれくらいの感覚です。
※ 輪行マイスター岩田康裕の感覚的なものです。タイムアタックのつもりで全力で挑むのと、ブルべやロングライドのようにマイペースで上る時ではかなりキツさが変わります。
1~2% | 坂というより、ゆるい丘。 |
3~4% | 坂というより、丘。しまなみ海道の各橋へのアプローチの坂道の勾配は、大体これくらい。ママチャリしか乗ったことのない人には、かなりの坂道に感じる。 |
5~6% | 中くらいの坂道。線路や川を渡る高架道路の勾配がこれくらい。比較的勾配が緩いといわれている、Mt.富士ヒルクライムの平均勾配が5.2%、最大勾配7.8%。マウンテンサイクリング乗鞍の平均勾配が6.1%、最大勾配が15%。国内のほとんどのヒルクライムレースの平均勾配がこの範囲内です。 |
7~10% | きつい坂道。ツールドフランスの名コース「ラルプ・デュエズ」の平均勾配が7.9%、最大勾配11.5%。 |
10~15% | かなりきつい坂道。長く続くと、バイクを下りて押す人が発生。 |
15%~ | 相当きつい坂道。コーナーの内側など瞬間的に出てくると、路面状況によっては後輪がスリップすることも。数キロもこの勾配が続く坂道を乗ったまま走り切れる人は、なかなかの健脚であるといえます。20%を超えると、途中で足をついてしまうと再スタートするのも厳しくなります。
暗峠(大阪側)の平均勾配が17.0%、最大勾配28.1%(イン側瞬間最大傾斜36.7%)。 |
質問 シリカって書いてますが、パッケージにも商品にもシリカって書いてませんが、ほんとにシリカ製ですか?
答え 違います。
すいません。これは昔シリカが問屋業を行っていた時に取り扱っていたという理由で、日本でシリカと広まってしまいました。現在元祖シリカは倒産し、アメリカの企業に買収されてしまっております。シリカというブランド名は残っていますが、この勾配計はシリカ製品ではありません。skymounti.com の商品です。
質問 SILKAは、シリカ、シルカ?
答え ドイツ語の読みなので、どっちでもいいと思います。
IT時代でも自転車乗りに愛され続けるシリカ(シルカ)の勾配計、ご注文はこちらから
取り扱い終了となりました。
skymounti 勾配計 22~31.8mm径対応
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